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詩人たちの独り言

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離別のような再会と


鐘の鳴らない教会の
壊れたオルガンに写真立て
ほこりを拭えば小さな死
ひびの入ったガラスうえに
ひとつ 鮮やかな色がぽたり

いつかに聞いたオルゴール
今はネジがみつからない
そっと触れてたバイオリン
彼のひとの弦は切れていた
わたしの夢 わたしの幼き頃

さよなら さよなら
わたしをわたしたらしめた全て
もう返してとは言わない
いつか戻ると信じてた
あてのない日を探してた

ひろげたてのひらは
懐かしい土のにおい
無邪気で厳しい幼きわたし
淋しさも哀しさもぜんぶ
あの日に埋めてしまえばいい

灰色の十字架の下
わたしの幼き日は眠る

2009年10月25日 18:14  by コウ

コメント一覧 2件中、1~2件表示


  • 封印してしまいましょう
    あの日の音色 鮮やかなゆめ
    幼きわたしよ 幸せに


    >>灯さん
    いえいえコウのイメージしたのにぴったりな感じがしてどきどきしたですありがとうございます><小さいころ通ってた教会に最近 いったのですがすごく好きだったオルゴールが鳴らなくなってて;;郷愁とか感傷とか(一度引っ越したので)そういうのが一気にき てつくってしまった作品です(ニコ

    2009年10月31日 18:29 by コウ


  • いつか通った教会に
    気付けば戻っていたようで

    あの時、聞いたオルゴール
    わたしの鼓膜の内側に響いている

    わたしの鼓膜を叩いても
    決して外には出れないのに





    図々しくも思わずコメントしてしまいました。
    イメージが崩れてないと良いのですが…。


    2009年10月29日 00:51 by 灯(ともり)