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詩人たちの独り言

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泣き声


雲は灰色、空は黒。
その下でうずくまる子供。

手を伸ばしても届かない。
声を出しても届かない。


あの子はあんなに泣いているのに。
あの子はあんなに苦しんでいるのに。


どうして届かないんだろう。
どうして伝わらないのだろう。

「泣かないで」「苦しまないで」

わたしはこんなにそばにいるのに。
わたしはこんなに痛いのに。

腕が千切れそうなくらい手を伸ばして。
声が枯れそうなくらい叫んで。
それでもやっぱり届かない。


それはやわらかな拒絶、
真綿で包むような、それはエゴ。

ああ、あれは、 "私" だ。

2009年12月02日 21:14  by 朧陽炎

コメント一覧 3件中、1~3件表示

  • たった小さな声にも
    誰もが気づかない
    そんな世界に
    現れたあなたは救世主。

    ~~~~~~~~~~~~~~~
    なんか・・・違います・・・よね汗
    お邪魔しました。

    2009年12月03日 22:46 by

  • その透明な雫を

    流しているのは「わたし」
    見ているのは「私」

    とめどなくこぼれおちるそれは


    愚かなエゴイストが求めた甘い存在証明


    ++++++++++
    返詩ありがとうございます。
    少しの言葉にぎゅっと思いがつまってて素敵ですね♪

    2009年12月03日 20:32 by 朧陽炎

  • その子が泣いて苦しんだ

    そしてあなたはそこにいる

    だからあなたはそこにいる

    2009年12月02日 23:38 by るーわー