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詩人たちの独り言

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白い男の実験で。

「痛い。」「痛い。」

「これ以上、やめて。」

腕から鮮血が。
頬を伝う涙。

無機質な音。
感じる鼓動。

どくん。
どくん。

脈打つ。

「止めて。」

「誰か。」


「そっとしておきなさい。」

「それはもう…。」


「何も感じないのだから。」


「そんな筈はない。」

「まだ感じる。鼓動を。」


「目は…覚めましたか?」


大きく開かれた瞳。
目の前には大きな鏡が。
映るのは汗に濡れた自分と。
白い男。

誰?

「アナタ」は誰?


叫ぶ。

2010年03月06日 22:34  by 

コメント一覧 1件中、1~1件表示

  • 「前半、夢。」
    暗い場所で、泣きながら頭を抱えるその腕から鮮血が流れている。

    「中盤、過去の言葉。」
    母親から言われた言葉。
    死んだ  。
    まだ信じたくない、幼い私。

    「後半、現実。」
    白衣の男(眼鏡を掛けている)が、夢を与え、どうなるか実験している。
    状況を読み込めない私は、耐えきれず発狂…。


    さて。詩の説明終了。

    2010年03月06日 22:38 by