*雨の終わり*
雨の永遠に降るかのような時に共に溶け込みたくなって
涙を流すけれどいつも私だけ取り残されるの
柔らかくなった地面にうずくまって目を閉じて何も見ないようにするの
雨は永遠のように思えるけど本当は刹那だから
そう
いつも私だけが今を終えるのを恐れて終幕を伸ばしている
雨と共に消えてしまえばいいのにと思って手を空にかざして
水にまみれるのにあっという間に乾いてしまう
分かっている
私だけが悲しみを引きずって涙をずっと流していることに気づいているのに
雨のように終えようとしていないことに
絶対の絶望が欲しくて
雨に永遠と続くと証明して欲しがっているの
私は
永遠のように思われた時が終わるのを恐れている
でも雨は終わった
ほのかに感じる眩しさに雲は去っただろうと思う
目を目覚めなければいけない
今その瞬間がくる
さぁ
2010年04月26日 20:25 by ゆみ
緑葉さまへ
感想をくれて嬉しかったです。
私のこだわった所を見つけて下さったので、おお…と思っています。
いつもは言葉に酔ってしまいやすいのですが、今回はきっちり締めることができました。
緑葉さんの感想で詩がもっとわかりやすくなったように思います。
素敵な感想をありがとうございました^^
2010年05月06日 19:58 by ゆみ
寂しさを失うことへの寂しさ
そんなものをまず考えさせられました。
伸ばしきった「終幕」が何を意味するのかは人それぞれでありながら、とても暗示的でいい味を出していますね。かつ、言葉に酔っ た調子がないので、安心して拝読させていただきました。
「分かっている」けれど強くも弱虫な「私」に共感を覚え、
「でも雨は終わった」静かに見つめる「私」には心底、行け! と応援したくなりました。
心の微妙で繊細な一幕を描いた、素敵な作品でした。
拙い感想ですが置かせていただきます。
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