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詩人たちの独り言

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*さようなら*







繋いでいた手が離れて切なさが胸に染み渡る
私の開かれた手はどこか寂しそうな顔をしている


ねえ、どうして……離したの


その間も手は冷たくなっていく
いいえ
故意に離されたのでは、ない

相手は巣から飛び立つように自然に行ってしまったの
残された私は思い出している
あなたとの思い出を
だがそれは完全の過去となったのだ
それは終わったのだ

ずっと手は繋げていられない
いつか離れないといけなかったのだ
そのときが来ただけなのだ
そう、分かっているけれど……

一人ぼっちになった手をもうひとつの自分の手で温める
あなたが去った方を見つめる
そして少し涙を流すよ……
決別の証として……



……さようなら……。












2010年05月01日 06:09  by ゆみ

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