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詩人たちの独り言

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雲間を待つ

灰色に曇った空の下
雨降花ばかりが鮮やかに、


今にも泣きだしそうな空は
きっと私の心と同じ

泣きたくてしかたないけど
泣くことで逃げたくない、

誰にも 弱いところは見せたくない、


涙をこらえて 一歩、一歩、 また一歩。

とうとう足が止まって
うつむいた私の握りしめた手に


ぽつり

雫が 一滴。

空を見上げた私の頬に


ぽつり

ああ、空が 泣いている。


溢れる雫は私の体を冷たく濡らす

空が泣いているのか
私が泣いているのか

もうわからないけれど

今だけはこのままでいさせて?

この雨がやんだら
また 歩きだせるから。


  雨降花よ

  今だけでいい

  私を見ないでいてはくれないか

2010年06月04日 20:05  by 朧陽炎

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