モノマネ
あーこわいこわい ひとのものまね ちっとも上手になりゃしない
白線飛び越え 足並み揃わず しかたがないから笑ってる
あけっぴろげにオープンに 努めるも澱み垢だらけ
見てくれで分かってくれたなら 踏み込む人はみな聖人
謎は最高の甘味だというが 隠す尻尾もないもんで
隠すつもりもなかったのにねえ あの目この目がおっかない
開く心も鍵もなし それなら一体ぼくは何？
わからないというのなら なりたい誰か真似ようか
仕草口癖好き嫌い 便利と思えりゃ取り揃え
ずらり並べて得意げに これがぼくだと言い張って
尊敬する人 将来の夢 百点満点花丸燦然
けれど人格欠点蔓延 ベストアンサー採点断念
拍手喝采の未来到来？ 生きさえしてれば結果オーライ
泣きまね晒してほくそ笑む脳内 忘れ物失くしてもなんともない
プラスマイナス足し引きしても 埋め合わせなどできなくて
正も負も十把一絡げ 抱えて今日もあさぼらけ
気持ちの隆起はひとりでに噴火 今では年中無休の死火山
えぐれるばかりの心だけなら オリジナルなんてお手の物
皮を一枚剥いだところで 疑りの目は避けられようか
無表情という表情に初め 色を塗りたくったのどちらさま
くくるおなかも首もある どこから誰にすげかえる？
わからないというのなら なりたいぼくを真似ようよ
右向け左が十八番です 本性本音のあら捜し
されるうちが華 うっとうしいけど そのうちポイッてされるでしょ
あっちむいて前が大好きです 精神年齢サバ読めず
身の丈にあったものなんて 初めからここにはありません
家外は幸い災厄招来 息さえしてればモーマンタイ
手当たり次第呪ってハッピー あーゆかいゆかい ぼくのものまね
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