こんにちは。
光明皇后という人物に全く興味がなかった私ですが、この番組を観てその慈愛にため息が漏れました。
今回の日曜美術館は、美術番組というよりも歴史ドキュメンタリーを観ているようでした。
法華寺の木造十一面観音立像も柔和なお顔でしたが、本当に光明皇后もこの観音像のように優しいお顔だったのだろうなぁと思いま す。
また、国民への愛もさることながら、家族への愛も感じます。夫である聖武天皇のコレクションの寄進もそうですし、ご自身がかつ て亡くしている幼い子が死なないという薬(恐らく当時の新薬かしら)の寄進も、涙をそそるエピソードであると思います。
天平のトップレディは、やはり魅力ある女性だったんですね。
番組途中の、当時の女性の盛装は、華やかで素晴らしいものでした。双髷は今から見ても確かにかわいいスタイルです。
奈良……遠いので、ちょっと国立博物館に、なんてことはできませんが、正倉院展、可愛くて綺麗なものが多く、興味深い展示であ ることはまちがいがありませんね。
2009年11月01日 12:24 by Chiduru.Y.
正倉院の宝物は光明皇后の喜捨物がそのはじまりだったのですね。
この番組を見るまで知りませんでした。
そういう目で見ると、確かに、女性らしい細やかさが正倉院の工芸品の中にあふれていると思います。
楽器や鏡、碁盤などの工芸品は、ただその機能を果たせばいいというシンプルなものを求めててもいいと思います。
実際、そうした物でも特に生活に困るわけではありません。
しかし、やはり身近に置くものですから、少し綺麗にとか、
柔らかい感じを出したいとか思うのが自然な考えだと思います。
かといって、装飾だけが目立っても困りもので、
両方のバランスが取れているところに工芸品の美しさがあると思います。
夫の持っていたものが目に触れると崩れてしまいそうなので、お寺に寄進する。
そういう心が通っていたものですから、なんとはなく暖かい感じがしました。
その心を1250年も保存している人の心というのは、なかなかのものですね。
天然素材を用いて、周囲の空間とは切り離さない環境で大切なものを守る。
そういった技術は、やはり物にこめられた思いを大切にする人の心が作っているような気がしました。
番組のなかで再現されていた天平時代のツインテールの女性もなかなか美しかったです。
ああいう、優美な女の人のありかたに少し憧れますね。
2009年11月01日 11:12 by watasitotaiwa
Copyright(c)1999 FC2, Inc. All Rights Reserved.
@fc2infoさんをフォロー