スケールの大きいシルクロードを描いた日本画は、景色をそのまま写し取ったような感じを受けます。
青の世界、土の色の世界、炎の世界。
それぞれの景色の中に微妙な色の違いを岩絵具で塗り重ねていく製作中の姿は、美しいものを作り上げる優しさに満ちていたように 思います。
色の濃淡で作られるイメージの世界ときちんと線描している細かな書き込みのバランスがとても良い感じです。
逆光の駱駝のキャラバンの影の部分をぼんやり描きながら、細い手綱の繊細さがあるおかげて、印象と具象がきちんと調和している ように思います。
新日曜美術館で一度見た番組でしたが、再度見直しても、平山さんの優しさがありありと伝わってきました。
改めて、ご冥福をお祈りします。
2009年12月13日 16:20 by watasitotaiwa
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