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この人が語る 私の愛する画家 髙村薫 私とマーク・ロスコ

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2009年12月26日 23:56  by watasitotaiwa

コメント一覧 1件中、1~1件表示

  • 「抽象絵画って何かいてあるのかわからない。」
    誰もがそう思う抽象画に対する原点みたいなものを改めて感じました。

    少し思い起こしてみると、物事の意味や対象の意義をありありとした実感として捉える場面が現代生活の中では非常に少なくなって きています。
    何かしら、漠然としたもの、得体の知れないものに囲まれて生活しているなかで、自分が了解できる範囲で意味づけし、解釈して安 心するしかありません。

    マーク・ロスコの色彩のフォルムののなかに居るとき、それが人工的でない人の筆致によって作られたものの中にいるとき、やはり 人は意味を見つけようとします。
    でも、見つかるものは漠然とした感覚の世界だけです。

    マーク・ロスコが伝えようとしてるものは、そういう漠然とした感覚の世界なのですから、その中で安心していいはずですね。
    四角いキャンバスに四角く描かれた色彩というのは、なんとなく安心できます。

    丸いキャンバスがあったら、マーク・ロスコは丸い色のフォルムを作るような気がします。

    そういった自然な色と形は、意味も無く、唯、存在している自分の存在感と共鳴しているように思います。

    そういう意味で瞑想という言葉がぴったりきますね。

    本物を見てみたいですね。

    2009年12月27日 14:01 by watasitotaiwa