今日の日曜美術館はルノワールでした。
"陽光の中の裸婦"は
チューブ入りの絵の具ができたことで、野外での絵画ができるようになってきたことで、新たな表現が可能になったことを改めて感 じる作品です。
感覚的に捉えた女性の美しさが新鮮ですね。
でも、女性の美しさは、美の原点と捉えられる先人の影響を考えると、感覚的、刹那的に捉えることに疑問を持つのはあたりまえの ような気がします。
"大水浴図"では
そういった迷いをおきざりにせずにきちんと取り組んでいるのがやはり凡人とは違うルノワールのこだわりのように思います。
白く塗りこんだキャンバスに水彩画のように何回も色を重ねていくことで表現される透明で精緻な肌は写実的ですが、なんとなく勢 いがないような気がします。
晩年の作品は女性のもつ豊饒さをあまりこだわりなく描いていると思います。
線や色が伸びやかで温かい感じがするのは自由な心が遊んでいるからのようにも感じます。
2010年02月21日 11:22 by watasitotaiwa
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