言語と世界史
ギリシャ語とラテン語
日本語には明治維新後の数々の外来語がある。特に英語からのものが多い。
しかしその語源を辿ると、ギリシャ語やラテン語のものがたくさん存在する。日本語で言えば漢字が導入されたように、英語ではギ リシャ語やラテン語が導入され、その後グローバル的な近代化の進出によって、日本語にも入ってくるようになった。
ギリシャ語とラテン語を比べると、ローマ帝国がアリストテレスやプラトン時代のギリシャ文化の先進性を感じて導入された点で、 ギリシャ語の方が古い文化の特質を持つ。そしてローマ帝国の先進性を感じたためにラテン語の導入もなさることにもなったと簡単に まとめられる。
「一緒に走る」に近い言葉をそれぞれ拾うと、ギリシャ語はシンドローム、ラテン語はコンクールである。一般的に、ギリシャ語の 場合は他人事のような写実的な解釈である傾向にあり、ラテン語の場合は社会的参加状況の描写を強調する傾向を示す。他にギリシャ 語のキャラクターとラテン語のパーソナリティを挙げてみても同様である。キャラクターとは場の中の個人を他人事のように解釈する が、パーソナリティは対面する個人の様相、あるいは個人の社会に向ける顔や態度を示す。
言葉とは、人に自らの意思を伝える道具だけではない。言葉とは、人々が使うことで、その社会の雰囲気を作り出すものでもある。 たまに「日本語の乱れ」と囁かれますが、その新たに生じてきた言葉の使用が、どんな新たな社会的雰囲気をかもしだす効果があるの かを、考えて見るのも面白いでしょう。
2010年02月24日 00:46 by おバカな意地悪くん
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