57,75調は何故歌
歌について
和歌は詩を作るといわずに歌を詠むといいます。なぜなのでしょうか、
もともと、歌は字がないときに声を出して節をつけて詠うものだったのです。
神への祈りや先祖をたたえる、死者への挽歌、氏族の歴史、同族間の意志の統一、一緒に辛い労働を慰めるための歌、……等々を声 を出して詠うものだったのです。
それが何故、57,75調をとった歌になったのでしょうか。
日本語は高低だけがある比較的単調な言語だといわれています。
一音が一拍です。これにより、語数を整えればリズムが生じ、韻文として語りやすく詠いやすくなるのです。
このとき、5、7と語を作っていくと基本的に4拍子のリズムが出来ます。
すなわち、リズムのある言葉、韻文、詩になるのです。
(リズムを意識しない言葉、散文)
氏族に語り伝えられている伝承を後世に伝えようとした時を考えて見ましょう。出来るだけ覚えやすく、語りやすい、聞いている ものが心地よい響きを持った言の葉、韻文という形式をとるのは自然の流れだと思います。また、それに独特な節をつけるのは当然の ことだったでしょう。
漢字という文字が日本人に使)われだした後も、歌は、多くの人の前で、もしくは多くに人が一緒に歌う(詠う)ものでした。
57、75調の言の葉を日本人はプライベートな心情を語る詩ではなく、集団の中で詠うことと認識して歌と呼称しているのでしょ うね。
2010年04月24日 11:24 by 春秋のブログ
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