ドジな千鶴ちゃん☆ 〈2〉
幽霊!?
「ひどいなぁ、千鶴ちゃん。僕だよ」
この声は聞き覚えがある。
「沖田先輩……?」
どうしてこんな所に?沖田総司先輩は遅刻常習者の問題児(?)だ。
「総司!?」
平助君も不思議そうだ。
「ふふっ、教えて欲しい?」
ニヤリと笑うと、怖い。何か企んでいる顔だ。
「はい、教えて欲しいです……」
「良いもの拾ったんだ♪」
良いもの……?もしかしてケータイ!?
チャリ、と聞き覚えのある鈴の音が聞こえる。
「ジャジャーン、千鶴ちゃんの鍵でした♪どう、探してたんでしょ?」
え、鍵?鞄の中を慌てて探ってみる。
「本当だ、鍵がない!!」
気がつかなかった。沖田先輩が拾ってくれて良かった。……他のものは落としてないよね?
もう1度鞄の中を探ってみる。
筆箱も無い。
……というか、ほとんどの物が無い。あ、そういえば委員会の前に転んだんだ。その拍子に鞄から落ちてしまったのかもしれない。
2011年04月02日 11:14 by 桜川キョオコ
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