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ドジな千鶴ちゃん☆ 〈3〉

「あれ、喜ばないの?残念」
沖田先輩が寂しそうに言う。
「あ……すみません。ありがとうございました。平助君、筆箱も無いの。きっと転んだときに落としちゃったんだ……」
どうしよう……確か転んだのは階段だよね。
「やっぱり先に帰ってて?時間かかりそうだし。先生に落とし物が届けられてなかったか聞いてみるね」
「良いよ、付いてく」
きっと私の為に言ってくれたんだろうけど……
「ん?平助は帰ってれば?僕が手伝うよ♪」
何故か上機嫌な沖田先輩が、肩に手を回す。
「いえ、大丈夫です……お二人とも…」
「幼馴染の俺が、付いていく!!」
「いや、僕がついて行くよ。幼馴染は関係無いでしょ」
二人が喧嘩を始めそうだ。
「もう、喧嘩しないでくださいよ。二人とも」
睨み合う二人を引き連れて職員室へ向かう。

2011年04月02日 11:15  by 桜川キョオコ

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