ドジな千鶴ちゃん☆ 〈5〉
「プッ……平助は邪魔か…アハハハハ!!」
「うるせぇ!!総司は勉強しろって!!」
土方先生は満足そうにニヤリと笑った。
「さ、行くぞ雪村」
「は、はい……」
土方先生に連れられて廊下を歩いていると、後ろから二人の争う声が聞こえた。
「ま、土方先生なら抜けがけしなさそうだし、平助よりはマシだよね。さ、行くよ平助」
??
抜けがけ?どういう事だろう?
「まずは教室から、行こうか」
「はい……」
何か、おかしいような気がするけど……ま、いっか。
「筆箱は机の中とかに入ってねえのか?」
「あ、そうかもしれませんね。一応探してみます」
そういって教室に入った途端、物音が―――!!
また沖田先輩かな?いや、でも先輩は平助君と一緒に帰ったはず。じゃあ誰!?今度こそ幽霊!?
「誰だ!!そこで何してる!!」
この声も聞き覚えがある気が……。
「もしかして……風間さんですか?」
「むっ、その声は雪村千鶴か」
2011年04月02日 11:19 by 桜川キョオコ
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