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悪ノ娘 〈4〉 ~最終話~

「レン、レン……どうするの?このままじゃ、捕まってしまうよ!!」

レンはキュッと、唇を結んだ。

そして自分の胸元で結ばれたリボンを抜いた。

「はい、コレをつけて」

「え……?レン、どうして?」

レンはニッコリと笑った。

「これをきてすぐにお逃げなさい」

「……!!」

私の代わりに捕まる、ということだろう。

「やだ、やだよ……レン!!レン―――!!」

「大丈夫、僕たちは双子だよ。きっと、誰にも分からないさ」

捕まったら間違いなく殺されてしまうだろう。

「今まで自由に振舞っていたのは私なんだから、レンは何も悪くないのにッ―――!!」

「ううん、そんな事無いよ。僕が罰せられるべきなんだ。愛する女性を殺し、この国を滅ぼす道に誘ったのは僕なんだから。君はこ れで普通の生活が出来る」

レン……レン―――レン!!

「これで君は自由だ」

そうしてレンは王女に、私は逃亡者になった。



処刑の時間は午後3時。

教会の鐘がなる時刻だ。

「レン……」

周りの民衆に聞こえないよう、ポツリと呟いた。

彼は民衆などに目もくれず、笑った。

「あら、おやつの時間だわ」

処刑は、時間どうり決行された。

処刑が終わると、民衆は散り散りになっていった。

「レン……レン、逝かないでッ……一人にしないで―――!!」



後の人々はこう語る。

「彼女はまさに悪ノ娘―――」





※ボーカロイドの「悪ノ娘」を小説にしてみました(^_^)b
 多少、歌と違うところがあるかもしれないですm(_ _)m













2011年04月04日 11:33  by 桜川キョオコ

コメント一覧 2件中、1~2件表示

  • 分かりました、やってみます(・∀・)b

    2011年04月04日 22:13 by 桜川キョオコ

  • 良いストーリーですね☆

    もっと、内容を深くしていてはどうでしょうか??

    2011年04月04日 15:43 by