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喫茶店・海・ハムスター(お題小説)

ここでは、お題として出した三つの単語を全て文章の中に組み込んで、小説っぽいものを書いてみる、ということで。

お題
・喫茶店
・海
・ハムスター

長さは自由です。常識の範囲内で(笑)
普通に考えて、文章が長くなればなるほど、お話として自然なものを作るのが簡単になりますね〜。

それから、3つの単語を使う順番は、問いません。
あと、例えば、「海辺」とか、「ゴールデン・ハムスター」とかでも、お題消化ってことで。


一人、何回書き込んでもオッケー♪
他の人が書いたものに対する感想の書き込みも、ご自由に〜♪

……お題の設定が適切かどうか、ちょっと分からないですが、物は試しってことで、とりあえず始めてしまいましょう☆(笑)


・・・・・・・・・・・・

私は、喫茶店にいた。
コーヒーを飲みながら、テーブルの上に広げたノートを眺める。
夏休みに、海に行く計画を立てていた。
海には一人で行く。
いや、違うな。
海には、ハムスターのオサムと一緒に行くのだ。
いわゆる、傷心旅行ってやつだ。


(すごい、無理矢理……。例がこれで良いのだろうか。皆さんの想像力に期待です!(笑))

2007年09月26日 12:57  by もみじ

コメント一覧 28件中、1~10件表示

  • 星野水姫さん

    別れの後には、出会いがある……。
    良いですね。

    ハムスターをポケットに入れて歩く、って、なんだか憧れます(笑)

    2007年11月02日 20:19 by もみじ

  • どうやら私はボンヤリと歩き回っていたらしい。知らない景色の中の、どこか懐かしい雰囲気の喫茶店の前で我に帰った。妙に惹きつ けられて、私はそこに足を踏み入れた。重い戸を開けると、マスターはふわりと笑い「いらっしゃい」と言う。「コーヒー、お願いし ます」「かしこまりました」
    カウンターの向こうから、香ばしい香りが漂ってくる。夢心地で辺りを見渡してみた。数枚の張り紙の中から、一つが目についた 。
    『ハムスターの飼い主募集 詳しくはマスターまで』
    「お客さん?コーヒー、冷めてしまいますよ?」「あぁ、いただきます」温かいのコーヒーを飲む。ボーっとしてると、マスター が問いかけてきた。
    「この辺じゃあまりお見受けしませんね?」「えぇ。此処から遠い・・・海岸沿いの町に住んでるんです」「随分遠くからいらっ しゃいましたね」「・・・まぁ」言葉と一緒にコーヒーを飲みこむ。
    私はさっきの張り紙について訊ねた。マスターの飼ってるハムスターが出産したらしく、マスター一人じゃ飼い切れないのだと言 う。
    「私、タロウって名前のハムスター飼ってたんです、。つい一昨日まで」「一昨日?」マスターは少し首を傾げた。「昨日・・・ 死んだんです」私は残りのコーヒーを一気に飲み干す。マスターの表情を見ないように。
    「それで、こんな所まで来てしまったのかもしれません。そして、この出会いは何かの縁かも知れません。そんな気がしてるんで す」
    マスターは目を細めて、カウンターの奥へ行った。少しして、ハムスターのゲージを持って来た。「どの子がよろしいでしょうか ?」私はその中から小さな一匹を両手で包む。「この子を飼いたいです」そう言うと「ありがとうございます」マスターは微笑む。
    再び私は知らない景色の中を歩き始めた。もうボンヤリとはしていない。ポッケの中で動く生命が、私の頭を澄まさせてくれてい た。

    長い・・・(汗)

    2007年11月01日 20:26 by

  • 鯨井祥瑚 さん
    名作の生まれるところ……。
    ハムスターの出し方が自然です(笑)

    てふてふさん
    リゾートごっこって、なんだか良いですね。
    二人の関係性が気になるところ。
    「私」の性格も、結構好みだったり(笑)

    2007年11月01日 16:08 by もみじ

  • あ、小さい“っ”が……(泣)

    見えないことにして、読んでください。

    2007年10月31日 00:51 by てふてふ

  • テーブルに置かれたグラスの中の氷がカランと音をたてた。

    波の音は絶え間なく、そう、地球の鼓動のように空気をふるわせる。

    読みかけの本をひとまず横へ置き、グラスに手を伸ばした。

    一口。
    にがっ。
    ミルクかガムシロップが欲しいところ。

    だけどテーブルの上には、喫茶店なら一緒に持って来て当然のそれらがない。
    なんて気のきかない。

    カウンターの中で鼻歌を歌いながらのん気に洗い物をしている男を見る。
    目ざとく気づいた彼は洗い物を中断してこちらへ寄ってきた。

    「どうかなさいましたか? お嬢さん」
    だーれーが、お嬢さんだ。
    「ミルクをいただけるかしら? 苦いのは苦手なの」
    嫌みったらしくそう言ってやると、彼はにっこり笑う。
    「かしこまりました」



    日が落ち、風が涼しくなってきた。
    夏の夕暮れ、テラスで波音を聞きながら本を読む。
    なんて、贅沢。


    と、突然。
    カラカラカラカラカラカラカラカラ……。
    雰囲気を打ち壊す、軽快な音が流れ出した。

    しばらくは耐えてみたものの、鳴り止む様子のないそれに、我慢の限界はすぐに訪れる。
    「もうっ!」
    「残念でした。リゾートごっこは終わりだね」
    言葉とともに波音が途切れ、あたりを漂っていた海の気配はきれいさっぱり消え失せた。

    「なんで静かにしていられないの! お前は!」
    ぶち切れる主人を前に元気よく走り続けるペット、マサミチ。
    「ハムスターは夜行性だからねぇ」
    仕方ないよ、とでも言いたげに彼が肩をすくめる。

    ついに外壁の電気も消され、グラスと本を持って渋々中に入っる私。
    不機嫌全開の私に、消した当人である彼はにっこり笑って言った。
    「で、今日の晩飯なんにする?」

    ああ、笑顔が憎い……。

    2007年10月31日 00:49 by てふてふ

  •  彼はしばし自分がどこにいるか分からなかった。潮の強い香りと熱い砂が頬に触れる感触とで目覚めた。慌てて顔を上げると砂の粒 が落ちた。指を突っ込んで口の中からも掻き出す。
     押し寄せる波の音を聞きながら呆然と海を眺めた。
     子供の頃、両親に連れられて来た海水浴場に似ていた。どうして自分はそんな所にいるんだ。
     彼は答えを求めて歩き出した。

       ***

    「こらっ! そんなにがっついて食べないの」
     私は書きかけの手を止め息子からフォークを取り上げた。彼はハムスターが向日葵のタネを詰め込むように頬を膨らませている 。口の周りでミートソースが光った。
     彼はスパゲティを飲み下し、恨みがましい視線を私に向ける。無言で右手を出した。
     喉に詰まらせないでね、と言いながら息子の小さな手にフォークを乗せる。さっきよりは落ち着いて食べ始めた。
     私たちは狭い喫茶店の一番奥に身体を押し込めるようにして座っていた。ここも含めテーブル席は三つしかない。あとはカウン ターにスツールが五脚だけの小さな店だ。
     コーヒー豆の匂いが木材の一節にまで染み付いているようだった。
     私は書き出したばかりの小説に目を戻した。昔から本を読むのは好きだったが自分でも書き始めたのは最近のことだ。離婚とい う人生の転機を経験して、何か気を紛らわす趣味が必要だった。
     いま書いてるのは海辺で目を覚ました男の話だ。彼はそこへどうやって、何のために行ったのかまったく覚えてない。それを探 し求める過程を描いていくのだ。
     息子がちゃんと言いつけを守ってるか確認して、私は再び原稿用紙にペンを走らせる。

    2007年10月29日 17:33 by

  • えー、長すぎ、独りよがり、失礼しました。
    お題話で困った時は、ロアルド・ダールやスティーブン・キング風のゴシックホラーにしとけ、という鉄則に従って書いてみまし た。
    読み返してみて、ハムスターへの愛の無さに愕然としました。

    ゆーきさんの作品 & 訂正、面白かったです。
    訂正は思わず「チュウ」の数とか確認しながら読んでしまいました。

    別トピですが、味噌汁移行カキコありがとうございました。

    2007年10月10日 11:03 by 石瀬醒

  • これは……怖いですね。
    シリアスな話にハムスターがきちんと溶け込んでいて、すごいと思いました(笑)

    2007年10月10日 10:25 by もみじ

  • 「ああ、あの、床に置かれたハムスターの檻ですか」
    マスターはグラスを磨きながら応えた。
    「潜水艦のカナリヤみたいなもんです。この店は呪われていましてね」
    その言葉が冗談に聞こえないほど、不吉に薄暗い喫茶店だった。
    僕がこの店に入ったのは、バイクでツーリング中に道に迷ってしまったからだ。
    日は暮れるし、なぜか携帯のGPSは反応しないしで、途方にくれてとりあえず見えた灯りに吸い寄せられてしまったのだ。
    「この辺りは昔海だったんですが・・・」
    まだマスターは喋っている。
    「大潮の夜には、太古の海がこの店の高さまで上がってくるんですよ」
    「何を言ってるのか、解らないよ」
    芝居がかったマスターの話し方も気に入らなかった。
    僕は、店を出ようとした。
    「ほら、見て御覧なさい」
    マスターが床に置かれたハムスターの檻を指差す。
    見る前で、檻の中のハムスターがのたうち、足掻き、やがて痙攣と共に動かなくなった。
    「な、ど、どういうことだ?」
    動揺する僕を楽しそうに横目で見ながらマスターが言う。
    「幻の海は、目には見えないんですけどね」
    突然、獣じみた目を真直ぐに僕に向けた。
    「溺れるんです」
    僕は店のドアを引いたが、びくとも動かない。
    「わかった。信じる。ハムスターが溺れた。さあ、どうすれば助かるか教えてくれ」
    「あのハムスターは、助かるために置いてるんじゃあありません」
    足元が、目に見えない冷たいものに包まれた。
    「楽しみが来るのを、知るためです」

    2007年10月09日 17:55 by 石瀬醒

  • 吹き替えならかなり渋い声だったり(笑)

    恥ずかしながらお題小説初挑戦だったり(;´・ω・)


    2007年10月07日 23:56 by いつき

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