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サンタクロース・煙突・プレゼント(お題小説)

三つのお題、第四弾!!

今回は、季節を先取りした感じのお題です(笑)
あまり、考えないで、急遽決定……。

下の三つのお題を全て含んだお話を書いて下さい。

お題
・サンタクロース
・煙突
・プレゼント

このお題で、どんなお話が飛び出すのか、楽しみです♪

ルールはいつもと同じ感じで。
「煙突掃除」などでも、お題消化ってことで。


ではでは。

2007年11月29日 15:55  by もみじ

コメント一覧 28件中、1~10件表示

  • そこでねこがさん
    いや……ブラックな話のつもりで書いたものだったり(笑)
    サンタクロース=不法侵入者、みたいな。
    でも確かにそういう読み方もできるなぁ、と目からウロコでした。

    2007年12月30日 00:12 by もみじ

  • ○もみじさん
    母から子へ愛を語る形式で、ほほえましくていいです。
    3段落目のラストをあらためて読むと、サンタはどの段階で彼女を起こしたのか、あるいはいつ彼女を起こすつもりだったのか、 そのプランが気になりました。
    彼女が最後まで寝ているふりをしていたら、二人ともすげーなと思ったり(笑)

    2007年12月28日 21:27 by そこでねこが

  • ねぇ、マリ。
    ママ、本物のサンタクロースに会ったことあるのよ。
    ……何? その顔は、信じてないわね?
    いいわ、そのときのことをお話してあげる。
    ママが、とてもハンサムな、サンタクロースに会った日のことを。

    ママは結構大きくなるまで、サンタクロースの存在を信じてたの。
    いや、そういう意味じゃなくて……。
    ほら、みんな、親がサンタクロースの正体だ、とか言い出すじゃない?
    でも、ママはそんなの嘘だと思った。
    確かに、サンタクロースの代わりにお父さんお母さんがプレゼントを用意するお家もあると思うの。
    サンタさんも、さすがに忙しいだろうし。
    でも、ママの家は違う。そう信じていた。
    理由? そんなの決まってるじゃない。ママが特別な子供だったからよ。

    で、そのクリスマス・イヴの日。
    目が覚めたのは、たまたまだったわ。……ママは、サンタクロースを見たのよ。
    家には煙突がなかったから、サンタさんは窓から入ってきた。
    ママは薄目を開けてそれを見て、ちゃんと鍵を開けておいて良かったと思った。
    そうそう、本物のサンタさんは赤い服なんて着てなかった。
    よくよく考えれば分かることだけれど、赤い服なんて着てたら目立って仕方がないものね。
    サンタさんは、ママを起こさないようにそっと、枕元に近づいてきたわ……。

    その後?
    もちろん、プレゼントをもらったわ。
    ママが一番欲しかったもの。
    サンタさんは、ちゃんと分かってくれていたの。
    綺麗にラッピングされたプレゼントを置く代わりに、ママの布団の中に潜り込んできて……。

    そう、貴方をくれたの。


    2007年12月27日 18:48 by もみじ

  • 「ねえっお父さん! 海の中には誰が住んでるの?!」
    外から帰ってくるなりジョンが大きな瞳を輝かせて言った。
    「もう! 今日はお父さんの大事な日だから遊びに行っちゃだめって何度も言ったでしょ!!」
    だがゲイニーはエルザからブーツを受け取ると穏やかに言った。
    「海? 海ならお魚が住んでるんじゃないのか?」
    ジョンは興奮を抑えきれない様子で言った。
    「違うよ! 人間だよ! だってお魚は海の中のおうちには住まないもん!! 僕、丘の上から見たんだ、海から煙突が出ててっ ・・・」

    苛立ちを抱えたエルザはジョンを制した。
    「ねえ、本当に行っちゃうの? 別にあなたが行かなくたって戦争は・・・。」
    「そういう問題じゃないんだ。これは俺の人生のためでもあるんだ。俺のひいじいさんはよく語ってくれたよ。100年前“No taxation without representation(代表なくして課税なし)” という宣言とともに始まった戦 争のことを。そのことを話すときの顔はとても輝いていた。」

    「お父さんはどこ行くの?!」
    ジョンはゲイニーに体をからませながら尋ねた。
    「お父さんは北の方へ行くんだ。だから少し帰るの遅くなるけど待っててな。」
    「北? どれくらい北? サンタクロースに会いに行くの?!」
    「はっはっは。さすがにそんな遠くまでは行かないよ。それじゃ行ってくるよエルザ。ジョンをよろしくな。」
    そう言い残すと、ゲイニーはジョンをふりほどいて家を出た。
    外にはゲイニーと同じ、赤いラシャ地の服を着た男達が集まっていた。
    7つの星を携えた赤い旗の下で。



    ――南北戦争は兵器、運用のあり方から第1次世界大戦の前哨戦とも言われている。
    その中には幼稚で奇天烈なものも多かったが、とりわけ目を引くのは蒸気機関で航行する潜水艦である。
    現物はおろか記録もほとんど残っていないが、シュノーケル(ドイツ語で豚の鼻の意)から黒い煙をぽんぽん吐きながら海の中を 浅く潜行していたと言う。

    2007年12月15日 11:43 by そこでねこが

  • ここヨハネスブルグでは世界サンタサミットが開かれていて、現状抱える問題点について各国のサンタがけんけんごうごうと熱い議論 を交わしていた。


    ロシアのサンタは言った。
    「わが国では寒波が強すぎてソリを出せません。」

    オーストラリアのサンタは言った。
    「わが国では旱魃がひどすぎてトナカイの飼料がありません。」

    ミャンマーのサンタは言った。
    「わが国では言論の自由がないので、子ども達が何を欲しいのかわかりません。」

    北朝鮮のサンタは言った。
    「わが国では物を買うお金がありません。」

    ドバイのサンタは言った。
    「わが国では子ども達はわざわざサンタに頼まないで自分達で買ってしまいます。」

    スーダンのサンタは言った。
    「わが国ではたくさんプレゼントを用意しても、乳幼児の半分以上が5歳になる前に死んでしまいます。」

    アフガニスタンのサンタは言った。
    「わが国では戦車が多すぎて、煙突と間違えて砲塔の中に入ってしまうことがあります。」

    アメリカのサンタは言った。
    「わが国では家に入ろうとするとピストルで撃たれます。」

    日本のサンタは言った。
    「わが国では名前の漢字が難しくて呼び方のわからない子どもが多いです。」

    メキシコのサンタは言った。
    「わが国ではプレゼントをあげたくてもマヤ・パワーに押し負けて家に入れません。」

    火星のサンタは言った。
    「ポピプピペパポペペパピペポパパパポペプパ。」

    インターネットのサンタは言った。
    「わが国では帰りに袋の中に企業の個人情報が入ってることがあります。」

    ファンタジー世界のサンタは言った。
    「わが国では道中何度もドラゴンに襲われます。」


    また、全世界に一致していた問題点は、欲しがるプレゼントがみんな同じ物ばっかりで、特定の物のみ品不足に陥るということだ った。


    こうして各国のサンタが思い思いに意見を述べ終わると、それまでただじっと話を聞いていたサンタクロース大王はかっと目を見 開き、厳かに口を開いた。

    「それよか俺だけ忘年会のメール、まだ来てないんだけど?」

    2007年12月06日 23:54 by そこでねこが

  • え〜、この時期我々落語家はどんな噺をやろうか大変悩むわけで、いえ、別にいいのがないってんでなくて、その逆で、お客さんによ く受けるのが3つもあるんですよ。
    ええ、だから我々は三択労すってわけで。



    下町一の遊び人は熊五郎、この男、幼い子ども一人を残して妻に先立たれたというのに仕事もしないで毎日酒や女だと放蕩三昧。
    ところが世の中は良くできたもので、熊五郎の息子の留太郎は大変な働き者だった。
    長屋一同はそんな留太郎のためにお金を出し合って熊五郎からクリスマスプレゼントをあげさせることにした。

    「なあ、熊さん。留は来年には丁稚奉公に出ちゃうよねえ。」
    「なんだい、長さん。藪からスティッ、棒に。ああ、扇屋の旦那と長さんには感謝してるよ。うちのを世話してくれて。」
    「いやいや、ご主人も喜んでいたよ。あんないい子が来るならうちも大助かりだって。それでな、もうすぐ留ともお別れなんだ、 今度あの子にクリスマスプレゼントをあげたらどうだろう。」
    「プレゼント? それはサンタがあげるんじゃないんですかい? それに長屋には煙突がないからサンタは入って来られないんじ ゃ。」
    「熊さん、あんたいい歳してまだそんな事信じてたのかい。サンタってのはね、親がなるんだよ。いい夢を見させてあげるために ね。ほら、この巾着に長屋のみんなで集めたお金を入れといたよ。何も言わずに受け取って、これで夢を買っとくれ。わかったね、熊 さん。」

    長屋一同ほっと胸をなでおろして迎えたクリスマス、宵も近いころ長さんが通りを歩いていると、向かいからは屑屋の手伝いから 帰るところの留太郎が来た。
    「おおい、留じゃないか。クリスマスだってのにお仕事とは感心だねえ。そうだ、そんないい子の留には今夜サンタさんが来るか もしれないねえ。」
    「だめだよ。サンタさんは来ないよ。」
    「で、でも今年はわからないぞ。」
    「わかるよ。だってうちのサンタは巾着担いで遊郭に行っちゃったもん。」

    2007年12月06日 00:16 by そこでねこが

  • 石瀬醒さん、特殊部隊というより僕は単なる軽いミリ好きです(笑)
    そしてこれは楽屋オチをやろうと思って作りました。
    やっぱ僕は卑怯モノ(byもみじさんw)の方がいいみたいですね。
    ホントはブンガクを目指したいという欲はあるんですけどねorz
    ていうか、オチまでの流れ、石瀬醒さんならどうかっこよく書くのかと想像するとワクワクします。

    もみじさん、あるいはロマンスが始まるという発想がまるでなかった僕はやはり外道だなと痛感しました(笑)
    2本目、お待ちしております。

    2007年12月06日 00:08 by そこでねこが

  • 相変わらず、書き込み多いですね……。
    いや、良いことです(笑)


    そこでねこがさん
    反転物…彼女が生きているのだったら、ここからロマンスですね(笑)
    続き物…やっぱり、チョコは重要なのですね。うむ。
    卑怯物(笑)…煙突が「入って」良かったですね!

    水姫さん
    煙突から侵入ってだけで、彼女の狂気が伝わってきますね。
    怖い。

    たろすけ(すけピン)さん
    プレゼント、なんだったんだろう。
    永遠に子供っていうのに、ある種のあこがれが。

    石瀬醒さん
    かっこいいです。いいなー。



    なんか、皆さん頑張ってますね。
    私も二作目考えよう……。

    2007年12月05日 20:00 by もみじ

  • そこでねこがさん
    僕の大好きな特殊部隊モノかと思って読み進めたら・・・
    お題の消化を空中補給に頼っていた隊員たちが絶望する話ですか!
    もしくは、最後に自力で煙突をクリアする話ですか!
    「カサが無い」で始まるカシをカサない男達の話といい、卑怯に走る時の切れ味良すぎですw

    2007年12月05日 09:14 by 石瀬醒

  • ○水姫さん
    「静かな山間の街」と悪ふざけのような見出しをつけた「新聞」の存在が、物語をより不気味にしている感じがして、怖くていい です。
    そして男としては煙突から入られた時点でその女性とはやっていけないなと思いました(笑)
    おかしさを含んだ怖さ、まさにエンターテインメントだと思いました。

    ○たろすけ(すけピン)さん
    「煙突」をこんな哀しい使い方をするなんて!
    すごい発想です。
    あと告別式から出席するっていうのもそういう体験があったんじゃないかっていうようなリアリティを感じました。

    ○石瀬醒さん
    この短さにこんなにスピードの緩急を入れるとは。
    セキュリティホール→煙突、ハッキング→サンタ・プレゼントというスライドもかっこいいです。
    この緊迫感、続きが読みたくなります。

    2007年12月05日 00:49 by そこでねこが

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