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謎の一人称作文

誰かの一人称で作文しますが、『私は○○だ』『君は○○だから』等のように、明確に主人公が何者であるかを表明する文は使用禁止 。
(ただし、オチとして最後にバラすのはありとします)

全体を読んで初めて、主人公が誰であるか(あるいは何であるか)わかる仕掛けを理想とします。

例(?)

 来た、いつもの彼女だ。
彼女は僕をじらしつつ、僕の口に痺れるような愛の欠片を、一枚、また一枚と入れてゆく。
愛に満たされ、僕の体の敏感な部分に徴が現れる。
彼女は、うっとりとした目でそれを見つめ、しなやかな指をそこに伸ばす…
「あ、う、出る…」
彼女に触れられたとたん僕の体に電流が走り、とどめようも無く体内から熱いものが迸り出た。
彼女は、舌なめずりをしながら、しゃがみこんで僕が出したものに手を伸ばす。
「今の時期、あったか〜いコーヒー置いてるのって、ここくらいよねー」 

2008年08月19日 13:35  by 石瀬醒

コメント一覧 7件中、1~7件表示

  • う、こういうの読むの初めてです。
    何か、新鮮ですww

    二重人格……ですか。
    たしかに出てきた人格は特殊ですねw 本当にこういう事はあるんですかね?
    あったらあったで面白いですが・・w

    こっちも小説書きましたヨ!
    ブログに貼ってるんで良ければ読んで見てください^^
    超長文ですが。。

    2008年08月20日 12:12 by

  • 2

    「端的に言おう、彼女が発達させたもう一つの人格というのは、君なんだよ、ケイン」
    これには俺も驚いた。
    「どういうことです?」
    「彼女は熱心なミステリファンでね。酷いプレッシャーの下に置かれた彼女は、何冊かのドキュメンタリー物に登場した有名な科 学捜査官、ケイン・マクナウドが自分を救いに来ると夢想した」
    俺の脳裏に、不安に怯える少女のイメージがよぎった。
    「夢想はやがて妄想になり、彼女は自分がケイン・マクナウドだと思うようになった。
    壁面の孔からファイバースコープで少女の様子を窺っている、ケイン・マクナウドその人だと」
    「実際に私がやっていたように」
    エイブルはまた、片眉を上げて俺をちらりと見た。
    「…そう、実際君がやっていたように」
    「そして、妄想の中の彼女が、ファイバースコープからの映像だと信じていたのは、鏡の中に映る自分の姿だった、と」
    「その通りだ。
    彼女はまだその妄想の中にいて、彼女自身を観察している。それが彼女が鏡を見続ける理由だと私は考えている」
    沈黙が部屋に広がった。
    「難しいケースですね」
    「まあね」
    エイブルがまた立ち上がった。
    「そこで我々は、やや過激な作戦をとることにした」
    少ししか引いていなかった、マジックミラーのカーテンに手をかける。
    「彼女と、本物のケインを会わせることにしたんだ」
    「ちょ、ちょっと!」
    一気にカーテンを引き開けて、同時に向こうの部屋の明かりを暗く、こちらを明るくすることでマジックミラーをただのガラス窓 にする気だ。
    エイブルの意図に気付いた俺は焦った。
    「そんな事して、彼女はパニックにならないか?」
    「大丈夫。ケイン・マクナウドはタフな男だよ」
    笑いながらエイブルはカーテンを引いた。

     部屋の照明が落ちた。
    窓の奥が明るくなり、何人ものスーツの男がこちらを向いて立っているのが見えた。
    俺は混乱してエイブルを見た。
    彼は、片眉をあげて俺を見ながら言った。
    「はじめまして、ケイン・マクナウドです」

    2008年08月20日 11:14 by 石瀬醒

  • 『科学捜査官ケイン』

    1

     「私は、エイブル・ノース。心理分析捜査官だ」
    男はデスク越しに握手を求めてきた。
    「ケイン・マクナウド。…捜査官です。ただの」
    殺風景な部屋だった。
    継ぎ目の見えないプラスチックパネルの壁に、一箇所だけ、カーテンが掛かっている。
    窓は無い。
    家具も無い。
    あるのは、五十がらみの男と俺の間にある、スチールデスクだけ。
    「ケイン、これは非常に珍しいケースなのだよ」
    エイブルが言う。
    「ええ、大体のことは知ってます。長かった監禁生活の中で、少女はもう一つの人格を発達させた。そうでしょう?」
    エイブルは、驚いたように片眉を上げて俺を見た。
    俺は彼に思い出させるように言った。
    「私も彼女の救出作戦に参加していたんですよ。その位の事は、彼女を観察していて分かりました」
    「そう。ただ、彼女の場合、もう一つの人格というのが特殊でね」
    言いながら、エイブルは壁面のカーテンを少し引いた。
    そこには窓があり、隣室に通じていた。
    嵌め殺しのガラス越しに、この部屋にあるのと同じデスクの前に座る少女が見える。
    彼女は、じっとこっちを見つめているようだった。
    「もちろん、この窓はマジックミラーになっている」
    エイブルが、言わずもがなのことを言う。
    「彼女はそれに気付いているのかな?」
    「いや、そうではないだろう。彼女が鏡を見つめる理由は、彼女のもう一つの人格と関わりがある」
    話しながら彼は席に戻った。

    2008年08月20日 11:09 by 石瀬醒

  • 一転、アップテンポですねw

    主人もマシンも、似たような性格なのが微笑ましいです。
    「2日後、体の節々に錆が浮いてきた…」とかならなければいいですがw

    出題(トピ立て)の方も、よろしくお願いします!

    2008年08月19日 16:50 by 石瀬醒

  • 二つ目を調子に乗って書いてみた・・。
    今回は題名付きで…w
    それにしても醒さんのリアクションって面白いですね〜w


    題:『俺こそ風』

     俺は風になる!
     何処までも吹き抜け、駆けて行く風に……!!
     あぁ、今なら海すらも渡れる気がする……。
    「海だ……! よし、いくぜええぇぇ!!」
     バッシャン
     あれ? 俺は風、俺は疾風。
     渡れないはずが無い……! だが……。
    「自転車で海は無理があったか」

    2008年08月19日 16:25 by

  • カオスさん、早いですねぇ!

    餃子の王将っぽいですねw。
    死と隣り合わせの、危険で不潔な仕事、でも、彼はシャンプーに、リンスに憧れる。
    「ゴチになります」に出てくるようなレストランでは、きっとどんな食器もシャンプーとリンスと、トリートメントまでされてる と、彼は信じているわけですよね。
    そして、その彼の上に、金髪ロン毛虚ろな目をした若者の手が伸びる…!

    冒頭の「あぁ〜、今日も汚れたよ。」で、一気にダウーンな世界に引き込むのがいいと思います。

    2008年08月19日 15:47 by 石瀬醒

  • 醒さんの書いたのを見ながら頑張って書いたら、なんと行数が同じに……!!
    しかも、台詞の場所も同じ……ww
    内容が下手ですいません^^;


     あぁ〜、今日も汚れたよ。
     早く風呂にでも入ろう。僕はいつもの様に、銀色の大きな風呂場へと向かう。
     僕の家ではシャンプーもリンスも無い。
     とりあえずボディーシャンプーで洗う。しかし、不満だ。
    「どうして僕達にはシャンプーが無いんだろう?」
     こんな、命がけの仕事をしているのに……。
     あ、何かが割れる音がした。仲間が死んだ……!?
    「おい、バイト。今日で皿割るの何回目だ……?」

    2008年08月19日 14:59 by