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カサンドラ症候群

カサンドラ症候群とは、パートナーや家族などが発達障害の一つであるアスペルガー症候群(ASD)のために、コミュニケーションや情緒的な相互関係を築くことが難しく、アスペルガー症候群の人の身近にいる人に不安や抑うつなどの心身の不調を来す状態のことを言います。特に、カサンドラ症候群の夫とそれを支える妻といったパートナー関係内で起こる場合が多いと言われています。 カサンドラ症候群は、アスペルガー症候群の夫やパートナーへの報われない支援の日々から精神的苦痛が大きくなり、本人自体が心身ともに健康でいられなくなってしまう状態になります。コミュニケーションがうまくとれず、配偶者のストレスや不安、不満が強くなってしまいます。 2003年に心理学者がカサンドラ症候群と名付けていますが、障害名としては確立していません。そのため、診断名としてのカサンドラ症候群ではなく、「状態」として捉えることになります。 また、アスペルガー症候群を受けていないとしても、アスペルガー症候群の傾向を持っているグレーゾーンのパートナーでも起こり得る状態だと考えられています。 カサンドラ症候群は正式な病名ではないため、なかなか周囲の人に苦悩を訴えても理解されないことが多いです。リモート会議が増えた現代においても、家庭内にストレスが持ち込まれた結果、心身に不調を来すパートナーが増えているとも言われており、夫婦間や職場内で大きな問題とされています。

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