桜の狂宴
突然の風に
ふと立ち止まる
目の前に開けたのは
妖しいまでに美しい 桜の宴
あちらこちらに ひらひらと
淡く世界を色づける
風に揺れ 風に散りゆく花びらは
朽ち逝く様すら美しくて
妖艶な桜に縛られた
誰かが呼ぶような声がして
私はそこに飛び込んだ
狂ったような桜の舞へ
世界を埋め尽くす桜
誘惑せしめる 遊女たちに
捕まった私は 愚かな人間
ああ
もしも許されるのならば
薄紅の深海に
このまま
溺れてしまいたい
2010年04月07日 14:58 by 朧陽炎
幻でも
ささやかな偶然でも
構わないから貴方に
貴方に届けたい
そして 逢いたくて
心にそっと ひっそりと
たゆたうままで
2010年09月01日 23:43 by 莢
