【 逢瀬 】
“おうせ”と読みます。
旧仮名遣いなら“あふせ”。
同じ意味でもデートはオープンな感じがしますが、“逢瀬”は何処か人目を憚る様な秘め事の匂いがしますね。
大人に似合う言葉。
螢見と人へ告げたる逢瀬かな 大和
【 神鳴 】
“かみなり”と読みます。
古くは雷神を“鳴る神”雷鳴を“神鳴り”と言いました。
遠雷、春雷、雷鼓、稲光、稲妻等、雷を表す言葉は幾つも有ります。
古より雷は農耕等、人々の生活に深く関わっていた他、天空を引き裂いて閃く稲妻や轟く雷鳴で人々を畏怖させ、心の中に神の存在 を連想させていたのでしょう。
【 黙 】
“もだ”と読みます。
沈黙の黙ですね。
黙っている事、何も考えずに、ぼんやりとしている事も言います。
言葉は音にして発しなければ、相手には伝わりません。
けれど、時には沈黙する事が、百の言葉を発するよりも価値の有る場合も有ります。
要らぬ言葉を発するよりは、只黙っていた方がずっと美しいのです。
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