リレー小説板【1】
ども、野崎yです。考案者ということでスレ立てしました~。説明、ルールは以下から。
◆ ◇ ◆ ◇
【ルール】
・ネタあり、シリアスあり
・一行からの書き込みが可能
・書く人の順番は自由
・板が6ページに達した時点で終了 ※書き込みが51に達した時点で
【禁止】
・連続投稿禁止
・18禁ネタ禁止
・分かりづらい専門用語禁止
◆ ◇ ◆ ◇
テーマ:夏
「くっ……力の暴走が抑えられないっ!」
そんな一言が思い浮かんだが、叫ぶ気にはなれなかった。ただ、自分の姿を見て、唖然とするだけである。
みるみる内に侵食してくる《赤》。
「お……い……」
不思議と痛みはない。あるのは、蓋に触れた部分のみ。
男は、侵食してくるそれに恐怖を抱きながらも、どこか満足感にも似た感情が自分の中にあることを感じていた。
2010年07月29日 17:24 by 人鳥
そう、ただの《火傷》であるはずだった。
浮かび上がったマンホールの横を通り抜け、やっとの思いで自宅にたどり着いた男はそのままシャワーを浴びようと服を脱いだ。
「……何だ、これ」
少し前、マンホールの上に置いた手の色が赤く変色していた。それもただ色が変わっているだけではない。マンホールの上に置い た手の平よりも上、二の腕までもが赤く染まっている。それは、呆然とそのさまを眺めている内にも広がりを見せた。
途端に、刺すような痛み。
「熱っ!」
真夏のマンホールの蓋。熱いのも当然のこと。浮いていようがいまいが、それに変わりはなかった。
「火傷か…」
さっさと家に帰らなければならない理由が、また増えてしまった。
2010年07月29日 16:45 by 佐倉いろは
角を折れたその先でもマンホールの蓋は例によって浮いていた。一直線と見通しが良いので、一枚どころか三枚も浮いている状況。
「……そろそろ慣れてくるぞ」
はたして珍妙愉快なこの光景に慣れてしまって良いのかが疑問だ。
「なんでこんな状況になっちまったんだ、もっと普通の町だったよな」
自分に言い聞かせ、そして最も手近にあったマンホールの蓋に近づき――
「こんなの、ありえんだろう」
マンホールの蓋の上に手を置いた。
「なんだ? 今日はマンホールの蓋が浮き上がる日なのか……?」
生まれて今まで、このような現象を見たことがない。
「どうなってるんだ? もしかして、暑さのせいで狂っちまったか……」
周囲の人を見てみるも、みんなマンホールの蓋が浮いていることに気付いてないのか、気付いていて、まるで気にしていないのか 、平然とその横を通り過ぎていた。
「…………」
そうだ、これは蜃気楼だ。うん。そうだ。
絶対におかしいと思いながらも、あまりかかわりたくない。かかわったところで、どうしようもうない。
とりあえず男は、二枚目にも何もせず歩きだした。
2010年07月25日 15:51 by 人鳥
なるべくマンホールに目を向けず、その横を通り抜ける。男はしばらく何もなかったように歩くと、一つ先の角を曲がったところで 走りだした。
「おぉぉおっ、怖ッ!」
率直な感想と共にマンホールの浮いていた場所から離れる。いくつかの道を曲がり、息が切れたところで足を止めた。
――男の前に、マンホールが浮いていた。
「……二枚目」
意味が分からないまま呟く。ふと、元きた道へ振り返るとそこにはさっきのマンホールが浮いていた。
「つまりはこういうことだ。現実に起こり得ないことがファンタジーなら、マンホールの蓋が宙に浮くということは、すでにファンタ ジーではない」
…聞きたかったのはそういうことじゃないんだが
一瞬そう思ったが、男はもう我慢がならなかった
マンホールの蓋も謎の解説も無視して、家に帰ることだけに集中する
2010年07月24日 22:58 by 佐倉いろは
男は目を疑った。何度も見直して、目をこすり、ほおをつねった。けれど、そのマンホールは宙に浮いていた。
「何かあると思ったが、まさかマンホールの蓋だったとは……」
水が噴き出してきているわけではない。そんなギャグなことは現実には起きない。ただ、ものすごくファンタジーなことが起きて いた。
「だ……誰か……状況の説明を求む……」
答えを期待しているわけじゃない。だけど、心の声が漏れていた。
2010年07月24日 18:15 by 人鳥
真っ直ぐ進んだところで男は足を止めた。目を見開き、それを否定するように目をこすった。ゆっくりと瞼を持ち上げて再び確認す るが、やはりそれは現実だった。
「……なんだコレ」
宙にマンホールが浮いている。
右か…左か…
前か、後ろか
はたまた上か下か
三次元に生きていて良かった
二次元ならこのうちの二つの選択肢が消えるんだからな
一次元なら逃げる術もない
…それは置いといて
急がば回れっていう諺もあるくらいだ
よし
ここは直進だな
2010年07月23日 23:45 by 佐倉いろは
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