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社会人ですが、書(描)いてます!

トピック詳細

【2】リレー小説1

【リレー1】(2007年12月30日募集分)

タイトル未定 ※完結後、メンバー内で決めましょう♪

【メンバー】
?出刃さん→?梅もなかさん→?史間→?らんららさん→?出刃さん→?梅もなかさん→?史間→?らんららさん

【あらすじ】
ゲームソフト制作会社に勤める、私こと浜崎京子。
給湯室に入り浸り、時々お菓子をつまみ食い。プレゼン全敗の私だったが、入社2年目、再びチャンスが訪れた。
金券堂の人気製品『まな板フィットネス』、もしくはヌンチャク型ハードの対応ソフトを提案することになったのだ。

決戦は明日。

私はとりあえずの企画書を手に、秘めた「とっておき」のプランを胸に、会議室へと向かう――


(※皆様からの感想トピ&イラストトピは別に立てています♪初めから読みたい方は『古い順に表示』をクリックしてください。 )

2008年03月21日 00:29  by 

コメント一覧 33件中、11~20件表示

  • 第5話?

     三島の言いたいことも分かる。しかし私は最近のゲー

    キャラというものに不満を覚えていた。作り手のキャラ

    に対する思い入れが変な所でありすぎて、肝心な所で

    なさ過ぎる点だ。具体的に言うと、キャラのバランスが

    悪い。スタッフの好きなキャラだけ異様にパラメーター

    高くて、あとは性格もパラメーターも取ってつけたよう

    に適当なものだったりとか。作り手の感情移入が最悪の

    形であらわれているものが多い。しかし、スタッフがキ

    ャラに感情移入すること自体は悪い事ではない。

     感傷的かもしれないが感情の入った作品は良品になり

    やすいというのはゲームに限らずどの製品でも尾同じだ

    。問題は何を持って魅力とし、それが商品たりえるかな

    のだが・・・・・・・・。

     「ねえ、『スペースバランサー』って、確か操縦桿が

     ヌンチャクのゲームだったよねえ?」

     「何を今更」

     「それ、操縦桿じゃなくて尻尾にしちゃえば?」

    ・ ・・・・・・・・・は?何を言ってるんだ?まさか

    チョコに変な物でも入っていたか?

     「入ってないよ」

     読まれてしまった。

     「いいから!!ねえ、シューティングゲームって80

    年代に盛んだったけど、あれやっててうわー、自機が

    痛そう、可哀想って思った?」

    「私その年代じゃないけど、思わないんじゃない?機

    械だし」

    「やっぱり・・・・・・。あの、感情移入ってさあ、

    機械に対してはしにくいんじゃない?」

    「でも今私たちが考えてるのは主人公の話で・・」

    2008年04月20日 17:07 by 出刃

  • 第5話?

     昼時。出社を完全に諦めた私と三島はさっきより深刻

    な顔をしていた。

     「魅力ねえ・・・・・・。人の数だけあるぞそんなの」

     「流行を取り入れればいいんじゃないの?」

     「駄目だ」

     それではまるで島田だろう。それでは島田に勝てない

    しゲームの売れ行きも怪しいしそれで万一売れれば会社

    に悪い味を覚えさせる事になる。私のゲーム論は一話を

    参考にして欲しい。

     「でも、独創的でかつ魅力的な・・・・・ねえ」

     「いっそキャラを一億人出すとか」

     「メモリから煙が出るよ?」

     「自主回収は必至だな」

    んー・・・・・・・・・・。

    うー・・・・・・・・・・。

    あー・・・・・・・・・・・。

    ・・・・・・・・・・・・・。

    駄目だ。ついにぐうの音どころかチョキもパーも出なく

    なった。私は座っているのも限界になり、ついには床に

    大の字に寝転んだ。

     「三島さあ・・・・・・・・・」

     「え?」

     「どんな人が好き?」

     私の唐突な質問に三島は顔を露骨にしかめた。

     「コイバナしてる場合じゃないでしょ?」

     「いやさ・・・・・・私ら魅力について世間的な動向

     ばっか気にしてるじゃない?そうじゃなくて、自分達

    の思いをキャラに乗せるっていう方法もあるんじゃな

    いかなって」

    「でもそれだと自己満足的なキャラが出来てこな

    い?」

    2008年04月20日 17:05 by 出刃

  • 第5話?

     「で?そんなリッチな島田さんに求愛されてどうすん

    の?三島夫人」

    「え?断るよ?奥さんいる人となんか付き合う訳ない

    じゃない?」

    ・・・・・・まあ、それが人として当然の反応か。

    これで恋愛の問題は片付いた。

     「ちょいとお待ちよ京子さん」

     町人かよ・・・・・・・・・。

     「そういう京子さんは岡本さんのこと、どうするの?」

     あ、やべえ。すっかり忘れてた。でもまあ、寛容そう

    な人だし、知られた所で怒らないか。

     「あ、でも岡本さんはやめておいた方がいいかなあ」

     「何で?奥さんいるの?」

     「ううん。でも岡本さんって経理の河田さんと出来て

    るって噂だし・・・・・・・」

    ・・・・・・・は?ちょっと待って、それってもしか

    して・・・・・・・・。

     「私、遊ばれてる?」

     「まあ、プチ島田かも・・・・・・・・」

     「そうか。じゃあ、お幸せに」

     「見切り早いねえ」

     「当たり前だ。火遊びしてる程私は暇じゃない」

     と内心私が淡い慕情を涙で見送っている間に三島はあ

    っと声を上げた。

     「どした?」

     「プレゼン・・・・・・・」

    2008年04月20日 17:04 by 出刃

  • 第5話?

     「そう、島田さんがねえ・・・・・・・」

     「な?おかしいだろ?島田のどこにそんな金があるん

     だよ」

     「京子さん、島田さんの事知らないの?」

     「だから奴は・・・・・・・」

     「あーもう分かったから落ち着いて・・・・・・全部

     教えてあげるから・・・・・ほら、チョコでも食べて」

     「チョ、チョコだとおおおおおおおお!!!!!」

     私は三島のポケットをまさぐる手を思い切り握り締め

    ポケットから引きずり出した。

     「お、お前アサシンの語源たるハッシシに・・・・・

     って・・・・・・・え?」

     見れば三島は茶色い箱を握り締めていて、表面には創

    業者の名前をが商品名の「EIJI」の文字があった。

     「反社会的な雑学有難う」

     「いえ・・・・・・・・」

     「手、離して?痛いんだけど」

     「・・・・・・・殴らない?」

     「・・・・・放して」

     「はい・・・・・・・」

     しばらく後、私は三島とテーブルを挟んで向かいあっ

    て座っていた。テーブルにはチョコと日本茶が二人分

    置いてある。これが合うんだ♪三島は日本茶には手をつ

    けてないけど。

     「へえ・・・・・・島田って投資家なんだ」

     「そ。今流行の個人投資家ってやつ」

     「それでプレゼンの時にもあんなに収益性を売りに

     するんだ・・・・・」

     「直接そうなのかはわかんないけど、頭の隅にはそう

    いうビジョンもあるんじゃない?」

    と平然と私も話しているが、実はさっき手を放した

    瞬間三島の平手打ちをもろにくらって今頬がジンジン

    している。殴らないって言ったのに。嘘つき。いや、言

    ってなかったか。

    2008年04月20日 17:02 by 出刃

  • 第5話?

     大体たかが会社員が5人家族を一人で支える労苦とい

    うのは想像に難くないのになんで愛人囲うなんて発想が

    出てくるのだろうか?どこかに特定財源でもあるのか?

    まさかシャブでも捌いてるんじゃ・・・・・・・あ!!

    多分あいつ三島にシャブ食わせてヘロヘロにしたあげく

    ペットにするつもりなんじゃ・・・・・・。

    嫌ああああああああ!!!!!!!!何が恋愛だあの変

    態め!!よし、こんど島田の身辺を洗ってやろう。

     「あ、京子さん何やってんの!!もう始業時間過ぎて

    るよ!?」

    見れば時計は既に10時を回っており声のした方に顔

    を向けると息せき切らせた三島が玄関で怖い顔をして立

    っていた。が、会社なんてどうでもいい。今は一人の女

    の人生がかかっているのだから。

     「んなのどうでもいい!!三島!!お前シャブ漬けに

    されんぞ!!」

    「・・・・・・・・・は?」

    「は?じゃないよ!!お前、島田に変な物渡されなか

    ったか!?」

    言うが早いが私は三島に掴み掛かりあちこち探り始め

    た。三島は最初驚いてされるがままであったが落ち着き

    を取り戻したのか両手を前にして私を突き飛ばした?

     「な、なんなのいきなり!?何で島田さんが出てくる

    の!?シャブって何!?」

    「質問は一つにしてくれたまえ」

    「京子さんが変な事言うからじゃないの!!」

    確かに道理だ。私は一から話した。三島も取りあえず

    迎えに来たという目的を後回しにして聞いてくれた。

    2008年04月20日 17:00 by 出刃

  •  第5話?

     朝、耳元でけたたましく鳴るタイマーのスイッチを

    ウルトラクイズのボタンの要領で止めた私はニューヨー

    クに逃げたいかと言われれば迷わず「オー!!」と言っ

    てしまいそうなほど最悪の心境で目覚めた。

     島田の背徳的な告白。岡本さんとの甘い夜。勿論岡本

    さんと過ごす時間が楽しくないはずはないのだが、その

    せいでプレゼン対策は1ミリも進まなかった。

     つい昨日までは念願のプレゼン通過を夢見て意気揚々

    だったのに一夜明ければ多重債務者のようににっちもさ

    っちもいかない状況になっていた。くっそう、時間がな

    いのに・・・・・・・・。

     で、取り敢えず三島には昨日の島田の事何て伝えよう

    か?あのシャレにもならない告白。冗談めかして伝える

    か?「昨日さー、島田がこれこれこんな事言ってたよ?

    多分あのお腹には脂肪の他にも妄想が詰まってるんだろ

    うねー」・・・・・・・。いや、駄目だ。まあ、確かに

    島田の願望はあまりに現実的でない事は明らかなのだが。

     それともちゃんと伝えるか?これが一番いいかもしれ

    ないが、仮にそれで三島がブルーになってしまったらそ

    の時なんて声を掛けてやればいいのかもわからない。と

    いう考えは自分本位過ぎるだろうか?しかし社会人とし

    て無責任な行動は慎むべきだと思うし・・・・。いっそ

    ブラフかまして逃げ切るか?「島田ってさー、実は産業

    スパイなんだよねー。これこれこんな事言ってうまい事

    開発部とかの女たらし込んで情報仕入れてそれを他社に

    売るの。あんたも気をつけなー?あ、そうそう。三島―

    、あんた狙われてるよ?昨日島田がそんな事言ってたも

    ―ん」

      ・・・・・・・・そんな噂が社中に流れたら島田は確

    実にクビだろう。それだと奥さん子供にも累が及ぶ。島

    田の火遊びで4人の人間を路頭に迷わせる訳にもいかな

    い・・・・・・・・どうしたものか・・・・・・。

    2008年04月20日 16:58 by 出刃

  • 第4話 6

    「大体、妻子がいるのに言い寄ろうなんておかしいです。如何に純情だろうと真剣だろうと!」第一私はそういう関係は嫌い。三 島のことを思えばこそよ。
    「なんです、仕事で上手くいかなかったからって、女に走るんですか」

    笑われた。

    目の前の島田は、コトンとジョッキの音を立ててテーブルに戻す。
    うつむいた顔からじっと私を見た。
    「何、俺が今回の企画、浜崎に取られたからって凹んだりするとでも思ってるのか」
    違うのか。

    島田チーフは「く」と笑う。

    「ま、悔しいさ。悔しいけどね。お前に仕事教えたの俺だし。回りまわって俺の手柄でもあるわけだ。嬉しいよ。良かったな、浜 崎」

    あ、あれ。
    「ただ、ちょっと弱い。だから、岡本の意見を聞こうってことだろう?連射やキャラを立たせたストーリーはいいが、ゲーム市場 から離れつつある若年層のユーザーを取り込まなければ意味がないんだ」
    「…グラドルは取り込めます?」
    「ゲームをやる中高生は基本的にネットやメディアに感化されてる。今時の子供は俺たち以上にエロに前向きさ」

    そんな社会派な人でしたか、島田チーフ?
    「ま、島田さん好きですからね」
    岡本さんがつっこめばチーフは笑って頭をかく。
    それがなぜか、嬉しそうに見えた。

    家に帰って一人きりのベッドにもぐりこむとぐるぐると二人が回った。
    初めて通った企画。嬉しかったのに何?
    島田の「先輩の余裕」なるものでこの勢いもすっかりしょげて。
    その上、三島の話題になれば余裕のないところを見せる。

    おっさんだと思ってた。なのに可愛い。

    ぶんぶんと枕に顔を擦り付けた。
    違う。
    それでも三島にそういうネタはまずいよ。あの子はいい子なんだから。不倫とかまずい。
    まずいと分かってるのに。今度四人で飲みましょうと岡本さんに言われて。頷いちゃった。
    ししゃもを担いだ岡本サンタクロース。
    にこやかに、「何でも欲しいものを頼みなよ」なんていう。
    ああ、サンタクロース。
    私はプレゼントはいりませんから。サンタクロースが欲しいです。
    一生欲しいものに困らない、あなたがそばにいたら…。
    少し灰色の勝った優しげな瞳。ふわっと頬をなでる。
    ぎゅっと、ぎゅっと抱きしめて。

    枕にキスしたまま。目が覚めた。

    2008年04月09日 00:03 by らんらら

  • 第4話 5

    「僕は浜崎さんのほうが面白くていいですけどね。三島さんは大人しい気がして」

    三島?

    すぐ横の、岡本さんの横顔を眺めると、目があった。
    微笑む、イケメン。
    好きだ〜。

    「島田さんはね、三島さんのこと、片思いなんだよ」

    ぶふっ!!
    はいたけど。むせたし。酔ってるし。

    「って、待って。ししゃものくせに」
    「え」と岡本さんはきょとんと可愛い。

    「あ、子持ち?」
    自分で気づいた島田チーフ。びくりと背中をぴったりとソファーに貼り付けた。
    「ですよ!三島はああ見えてもてるんですから!」
    「そう、もてるんだよね」
    と岡本さん。
    あれ?
    「魅力的なんだよね」
    夢見るししゃも。

    なにそれ。

    2008年04月09日 00:02 by らんらら

  • 第4話 4

    「は?」
    「岡本さんに会えないんですか」

    島田の目が険しくなる。
    大体、私をどう見ていたんだろ、島田ししゃも。
    間違ってもそういう対象だとしたら。吐く。

    急に気持ち悪くなった。
    簡単に言えば飲みすぎ。
    でも目の前の男に介抱されたくない。
    立ち上がって私は帰ることを宣言。
    「ごちそうさまでした!」

    店の外までしつこく着いてくるししゃもを振り切ろうと、気づけば歩道の人並みを遮って怒鳴っていた。
    「もう、放してください!」
    なにやら困った様子のししゃもに私は二度ほどパンチ。ああ、すっきり。酔ったせいにしますとも。酔わせたあんたが悪いのよっ てね。
    マジ酔ってる。
    歩道にしゃがみこみかけた私を誰かが支えた。
    がっしりと力強い腕。
    ほんのりサムライの爽やかな香り。

    「大丈夫かい、浜崎さん、だったよね」
    ああ、王子…。

    「ええと。結局、岡本さんと島田チーフは約束していたんですか」
    そこがまず、気になるのよ。酔っ払いでも。
    あのまま引きずられて辿り着いた焼き鳥屋の個室で、私は今にも足元の堀にもぐりこみたい睡魔と闘っている。
    温かい足元の暗がりの前にあるのは岡本さんの膝♪
    その前に肩に手が回っている。
    ええ、いいのよそれで。文句はない。

    「僕の仕事が遅くなってね。浜崎さんが来るのを知っていたらもっと急いだのに」
    「なんだ、随分な言い草だな」
    煩い島田。
    「島田さんも、珍しいじゃないですか。いよいよ、煮詰まってるわけですか」
    岡本さん、やっぱり島田と仲良しなの。私には分からない話題。そう話を振られて島田は私の向かいで珍しくもじもじして見せた 。
    煮詰まってるでしょうよ、今日のプレゼンだって。
    後輩の。ちっとも可愛がってこなかった私にしっかり取られたわけだから。
    「ああ、なんていうか。可愛くて」
    可愛い?
    左耳をくすぐる岡本さんの肩が笑って揺れる。
    「確かに彼女はいい子でしょうけどね。ああ、それで浜崎さんに相談ですか」
    「相談?」
    彼女ってなに?
    岡本さんの差し出した冷たいカンパリオレンジで目の冴えた私は島田チーフを下から眺める。
    目が会うと慌てて奴はビールを口元に運ぶ。
    むせる。
    何?

    2008年04月09日 00:02 by らんらら

  • 第4話 3

    何が嬉しくてこんな奴と。
    それでも先輩なのは変えようもない事実。
    忠犬よろしく私を待つ三島にいつもの「帰らないの?」を投げかけようとした時には、目の前にうつろなチーフ島田。
    「浜崎さん、今夜少し付き合ってくれないかな。君の企画について、是非アドバイスしたいことがあるんだ」
    結構。といえるなら言ってる。
    早くに結婚してすでに三人の子持ちパパ島田。痩せた風貌と神経質そうな奥深い眼。
    ああ、嫌い。
    自分で自分は神経質だ、と言ってしまう人間ほど嫌いな奴はいない。

    それでも、私が適当な嘘を並び立てる前に奴が示した提案は三島も納得してくれる。
    「岡本君と一緒なんだけどね。君の企画にNEF(ネバーエンディングファンタジー)的要素が必要なら是非、協力したいことが あってね。岡本君が大のNEFファンだって知ってたかい」

    島田チーフと岡本さんは同じ年ということもあって、プライベートでも何かしらつながりがあるらしき噂は聞いていた。広告代理 店の営業の岡本さんはビジュアルから受ける期待を裏切らない穏やか紳士な大人なのだ。私より三つ年上。それでいて、いいフィルム が出来たりすると少年のように嬉しそうに笑うから。
    簡単に言えば。
    好き。

    このチャンスを逃す手はない。


    そんなわけで、私はワインとチーズを目の前に。なぜか島田チーフと二人で向かい合っている。

    「あの。岡本さんは」
    とたんにチーフの顔色は赤くなる。

    なによ。
    いい加減、待ちくたびれるって。
    席に着いたとたん二人分の料理頼むし。間違ってるでしょ。
    それとも。

    「あのさ。浜崎くん、分かってるくせに野暮なこと言わないでよ」

    野暮!!

    「君だって分かってて来たんだろう?」

    さっきから二人でワインのボトル二本目に突入している。
    少し酔ったうつろな視線が可愛いと、昔の彼氏に言われたからか、多少酔ったところで岡本さんを迎えようとした私がばか?

    目の前の島田。三人の子持ちししゃも。眼鏡の奥の目線がパパじゃなくなってる。

    ふん、と鼻で息を目いっぱい吸い込んで。私は吐き出すと同時に睨んでやった。
    「ししゃもはししゃもらしく干されているべきですよ」

    2008年04月09日 00:01 by らんらら

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