リレー小説1 「金魚鉢」
祝! リレー小説スタート! パフパフ~♪
順番は前にお伝えしたとおりです!
題名は勝手に考えさせていただきました。スマソorz
「金魚鉢」 で。
では、よろしくおねがいします!!
2011年05月15日 17:28 by Shirataki
うぇいうぇい!!
終わりましたね\(^^)/
色々とご迷惑をおかけしました…
まぢ楽しかったっす☆
これからどうしましょうか…
また違うスレで話し合いますかねっ
2011年09月06日 21:56 by らー
15話、4ヶ月かけて、やっとやっと
おわったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
なんなんだこの達成感!ものすごい達成感が湧き出てくるwww
「金魚鉢15」 (最終話)
春樹はソファから起き上がって、隣に座ってる顕子の肩にもたれた。
「なんかまだ・・・眠いです」
「いいじゃない。日曜日くらいそれでいいのよ」
こんな姿の春樹を見るのは、顕子は初めてだった。が、彼がこの瞬間を待ち望んでいたことは、彼女にも容易に分かった。彼はまだ 誰かに甘えたい年頃なのに、それを拒まれていた。今まで。
顕子は彼に聞こえるように、呟いた。
「誰かが一緒にいてくれる朝ってきもちいいのね」
「えっ、そんなこと言われると、少し恥ずかしいです・・・」
「本当なんだもの」
「でも、金魚がいてくれたじゃないですか。前からずっと」
「金魚は寄り添ってくれないわ。金魚だけじゃない。人間も、神様も、そこにただいるだけ。寄り添ってはくれない。
寄り添ってくれるのは…あなただけね」
春樹が小さく俯いた。きっと赤くなった自分の顔を、彼女に見られたくないのだろう。そんな彼の髪を撫でて、顕子は微笑む。
大量の金魚が蠢くその鉢は、ソファに座る今までで一番優しい笑顔を写していた。
END
めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ嬉しい!! なんかもう感無量!!
うん。らーさんの言うとおり、なにかに残しておきたいくらいです!
2011年09月06日 20:11 by Shirataki
金魚鉢(14)
春樹は頬に触れている顕子の手に自分の手を重ね、薄く開かれた目で顕子を見た。
「あ、おはようございます」
「…金魚鉢、どうしたの?」
顕子は握っている絆創膏が貼られた春樹の手を気にしながら訊いた。
春樹によって割られた筈の金魚鉢が元通りになっていて、さらにほとんど死んでしまった金魚も数が増えている。
「顕子さんが眠ってしまってから用意しました。
金魚は僕の店から、金魚鉢は職人に無理なお願いして今日の早朝に出来上がりました」
春樹は体をソファから起こしながら無茶苦茶なことを言った。
昨日春樹と話したとき、8時は過ぎていた筈でそこから全部用意したとなると春樹はほとんど寝ていないだろう。
「馬鹿じゃないの」
顕子は今度は春樹に聞こえるように言った。
春樹は顕子の手を握ったまま微笑んだ。
続
あ、すいません止めを刺せませんでした笑
このまま終わりまで書いたら前代未聞の長さになっちゃうので
ラストは頼みます^^
2011年09月04日 23:55 by らー
私も、けっこう空けてたのでらーさん気にしないでください^^
ってか、私も忘れかけてたし(笑)
金魚鉢13
朝日のまぶしさで目が覚めた顕子は、ベッドで横になっていた。衣服はスーツのままなのを考えて、家から帰ってすぐ寝てしまった のだろうか。起き上がると、ふいに金魚達のことが心配になった。
リビングに行くと、大きな液晶の隣にそれに負けず劣らず大きな水槽と、その中で金魚がうごめいていた。近づいて金魚鉢に手をあ ててみる。小さな赤い魚達は、ものめずらしそうに水槽越しに顕子の指先に寄ってきた。その姿に、思わず顕子は笑みを零す。いつも と変わらない、普通の日常。顕子がそう信じたときだった。
ふと振り向くと、ソファに誰かがうづくまって寝ていた。背を向けていて顔は分からなかったが、春樹に違いない。小さな背中が、 呼吸に合わせてゆっくり動いている。
「やっぱり夢じゃなかったんだ」
顕子はそう呟いて、春樹の顔を覗いた。右手で起こさないように彼の頬を摩りながら、昨日のやりとりを思い出す。
春樹の言葉を聞いた後の記憶は切れ切れだが、確か彼の胸の中で泣いていたような気がする。それでそのまま眠った私を、春樹がベ ッドの上に寝かせてくれたのだろう。
顕子がそう推理しているときも、彼女の手はなお春樹の頬を優しく摩っていた。こうやって自分から彼の肌に触れることなど、滅多 にないのに。この感情も、自分の心も、全部こいつのせいにしてしまいたい。
「馬鹿じゃないの…」
そんなことを口走っていながら、顕子の手はまだ春樹から離れなかった。
その感触か擽ったかったのか、春樹は瞼を震わせて、ゆっくり目を開けた。
続
長すぎっ!! もっと簡潔に伝えんしゃい!!!
とりあえず、次か次の次あたりで完結させましょうか?
らーさんの番でENDにしても私は全く問題ないので、気軽に春樹と顕子に別れを告げてくださいwwww
2011年09月03日 16:47 by Shirataki
うん、言い訳しませんごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
夏休み中ぽっかり空いてしまいました…
ほんと、頭を地殻まで下げても下げ足りないです…
金魚鉢(12)
「…ずっと?」
顕子は思わず聞き返してしまった。
春樹が、あの春樹がまさかそんなことを言うとは思わなかった。
自分の独白を聞いて、ただ「ごめんなさい…」と謝って落ち込むとしか思っていなかったのだ。
春樹は決心したように顕子を見つめ、未だに早まる心音の中はっきりと告げた。
「ずっと、ずっとです。顕子さんは信じてくれないかもしれないけど…僕は傍にいますよ」
「永遠なんて信じないわ」
「永遠じゃない。そんなこと言えるほど強い僕でもない。
ただ、顕子さんが存在する限り僕は共にいます」
言い終わると、見つめ合いながらの沈黙がしばし続いた。
続く
しかも短い… 次からは…!!!
HK.これももうすぐ終わりそうですね\(^^)/
完結したら一回どっかに全部まとめてみたいです。あとドラマ化…←
次どうするのかもまた考えていかないとですね!
では迷惑かけまくりですがよろしくお願いします。
2011年09月02日 20:08 by らー
遅くなってすいませぬorz
でも超出来のいい力作!!! …でもないかorz
金魚蜂 11
「それは…違います」
顕子は春樹の小さな呟きに思わず、彼の瞳を見つめられずにはいられなかった。そんな答えが返ってくるなど、考えていなかったか らだ。
顕子にとって、それは自分に言ってるかどうかさえ分からなかった。その声はか細く、ひとり呟いているようにも思えたし、彼が顕 子の言葉に否定をしたことが今まで一度もなかったからでもある。
「何が?」
顕子がそう聞いても春樹は黙っていた。一時間とも一秒ともいえないときが流れる。顕子が急かそうとしたとき、彼はふいに彼女の 腕を引いて抱き寄せた。
「こんなこと言うのは、ちょっと恩着せがましいかもしれないけど」
さっきと変わらない、か細い声。彼の心音が邪魔して、さっきより上手く聞こえない。
「僕は顕子さんのお兄さんと違って、……あなたの前からはいなくならない。ずっと…あなたの傍にいます。」
続
前のらーさんの回で、顕子がめっちゃやさぐれたので、春樹でちょっと立て直しましたwwwwwww
っていうか、この話「顕子」「春樹」「顕子の兄」しか出てきてないのにすごくないっすか!?
やっぱりドラマ化しようy(((
2011年08月07日 20:01 by Shirataki
金魚鉢 10
「あなたは…春樹は、私の兄ととてもよく似ている。
容姿じゃなくて、性格や声、仕草、周りの空気が」
顕子が落ち着いてからゆっくり話し始めた過去は重く、春樹は相応しい言葉を探すことができなかった。
多少の不幸はあったものの割と幸福に今まで生きてきた春樹にとって、顕子の過去は強烈なものだった。
「その時に持っていた金魚、兄がそこにいるような気がして大切に育てていたの。
自由に泳げるように大きな金魚鉢に入れて」
春樹ははっとした。
大きすぎる金魚鉢。
顕子にとってそれの存在はどれだけのものだったかに気づき、何度目だろうか、春樹は自分の行動を悔やんだ。
顕子は少し充血した目で、しかし涙は見せないで淡々と話す。
彼女が涙を見せなくなったのも兄が亡くなった時からだろう。
環境にも感情にも強くならなくてはならないと幼い彼女は悟ったのだ。
春樹は自分の弱さに泣きそうになる。
「でも所詮祭りの金魚。すぐ死んでしまう。
だから私はずっと金魚を買って、飼い続けてきた」
春樹は俯くしかなかった。
顕子の独白のような話が終わり静寂が影を落とす。
しばらくして、顕子が「ああ…」と呟いた。
春樹は顕子に視線を移す。
「1つ、あなたが兄と違うところと言えば…」
顕子は春樹ではなく、割れた金魚鉢を見ながらこう言った。
「私と血が繋がっていない事かしら」
続く
1ヶ月近くおまたせしてしまいました…
聞き飽きていると思いますが言います。すいませんごめんなさい…
しかも推理小説の謎解きみたいでつまんなくなりましたorz
あ、もしドラマ化したらぜひ春樹役を松田翔太さんにやってもらいt((
小鳥遊さん了解です。留学とかすごいなあ…尊敬
楽しんできてください~
MYU・MYUさん続き頼みます^^
2011年07月25日 01:27 by らー
紫音さん、またね(泣) 首を長くしてまってます!
金魚蜂 9
祭りの後の静けさともざわめきとも言えない空間の中を、まだ幼い顕子は必死で走っていた。水色の浴衣を揺らせて走る彼女の右手 には、赤い金魚が入ったビニールがしっかり握られていた。
顕子が足を止めたさきには、病室で薬浸けにされた兄がいた。
酸素マスクから漏れる微かな吐息、心拍数を記録する一定のリズム、それだけが彼の命を証明している。それ以外、なにもなかった 。顕子は歩み寄り、自分のものよりはるかに細くなってしまった兄の手を握った。冷たい。まもなく、医者が入ってきた。医者は、も う何も言わなかった。顕子も、何も言いたくはなかった。
神様は卑怯だと顕子は思った。親を奪っただけでは飽き足らず、たった一人血の繋がった兄まで奪おうとしている。平等なんて、幸 せ者だけがふけるほらに過ぎない。きっと神様は、自分では何も守れないような、私のような人を弱いものいじめしているんだ。たと えどんなに愛しても神に奪われてしまうなら、それに負けないような、どんなに奪われそうになっても離さないような、強い力を、強 い依存を、持たなくちゃいけないんだ。
心拍数を示すリズムが、止まった。
どうしても離したくなかった最後の幸せが、神様に奪われた。
おもろないorz らーさんよろしくです!!
っていうか余談ですが、これ終わるのってこの流れ的に10~15回くらいですよね? そしたら、その回数的に3ヶ月クールドラ マ化できますね(笑)←
2011年07月08日 21:09 by Shirataki
本当に申し訳ないのですが、忙しくて5日までに続きが書けそうにありません。
これからは私を飛ばして書いていってください。
らーさんもMYU・MYUさんも一生懸命早めに書いてくれたのに本当に申し訳ない((+_+))
本当にごめんなさい。
また、リレー小説ができる状況になったら連絡しますね。
うおおおおおおおおおおおお!!!!!
遅くなりすぎましたすいませんんんんんんんんんん!!!!
小鳥遊さん了解ですっ
とにかく7月5日には間に合ってよかった…(
「金魚鉢」8
ずっと気になっていた。
近代化が進む中、取り残されたように佇むこの店は顕子の心をくすぐるものがあった。
今までは前を通りすぎるばかりであったが、今日は入店してみようと思った。
ただ、気紛れである。
明るい店内には水槽や魚を飼うための道具が綺麗に並んでいる。
店内を見ながら歩き回っていた顕子は、淡水魚コーナーの一角で足を止めた。
顕子の目に止まったのは赤色の金魚だった。
狭い水槽の中、30匹ほどが元気良く泳いでいる。
その姿を見た顕子は自然と笑みを浮かべた。
この子たちならあの金魚鉢に入れてもいいかもしれない。
「この金魚、コメットって言うんです」
突然話しかけられ少し驚き後ろを振り向く。
背が高めで、格好よくはないが好印象な容姿をした店員らしき青年が立っていた。
「いらっしゃいませ」
似ている。
顕子は顔には出さないものの、心底驚いた。
容姿が似ているのではない。彼の喋り方や纏っている空気があまりにも似ていた。
「ああ…」
うめき声にもとれる声が顕子の口から漏れた。
「どうかなされましたか?」
顔を覗き込まれ、現実に引き戻された。
心配そうな表情に弁解をする。
「だいじょうぶ」
「よかった…。何かありましたら何でもおっしゃって下さい」
顕子は金魚鉢に入れるためコメットを24匹買い、家が近いことや数が多すぎることがあって店員に家まで運んでもらった。
赤い金魚を運ぶ店員の後ろ姿を見ながら、顕子の思索はさらに過去へ飛ぶ。
続く
かかった時間も内容も申し訳ない気持ちでいっぱいです…
病んでない(?)春樹はきっといけめん←
次お願いいたします!;
2011年06月28日 03:29 by らー
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