リレー小説1 「金魚鉢」
祝! リレー小説スタート! パフパフ~♪
順番は前にお伝えしたとおりです!
題名は勝手に考えさせていただきました。スマソorz
「金魚鉢」 で。
では、よろしくおねがいします!!
2011年05月15日 17:28 by Shirataki
小鳥遊さん
了解しました^^
「金魚鉢」
春樹は袖で涙を拭った。もう、涙は出てこなかった。
「顕子さん…僕…」
棚から目当ての物を見つけた顕子は、彼の声に返事も返さず、パカッと割れた傷口に消毒液を垂らした。春樹は俯いていて表情が分 からなかったが、手のわずかな振動から彼が震えているのが分かった。
「僕…」
春樹が胸が詰まって声すら出せないでいると、顕子は冷たく言い放った。
「あの鉢、壊したのあんたでしょ?」
春樹はからくり人形のように、機械的にうなずいた。
「顕子さん、ごめんなさい」
「謝ってもあの子達は戻ってこないわ」
「元通りにするよ。鉢も、金魚も買って、全部僕が元通りにしますから」
「だから叩かないでって言いたいの?」
顕子は間髪入れずに春樹の頬を平手打ちした。春樹は頬を手で押さえた。熱い。
「…ごめん」
顕子は少し罪悪感を感じたのか、春樹から目を逸らしてそう言った。
「顕子さんは悪くないですよ…。悪いのは僕です」
「どうしてそう思うの?」
「分からない。でも、すっごい辛い。
なんかもう……死にたい」
顕子の目が変わった。
「なんでそんな事言うの!止めて!黙っててよ春樹!」
彼女がこんなに怒鳴るのは初めてだった。そして彼女が彼の名前を呼んだのも初めてだった。1秒とも、永遠ともいえるような時間 が流れた。
「顕子さん?」
春樹は顔を上げた。目が腫れていたが、顕子は目を逸らしていてそれに気づいていない。
「顕子さん…前になんかあったんですか?今まで誰にも言わなかったようななにか……」
ようやく、2人の間の空気が澄み渡りはじめた。
続く
長すぎorz
すいません、スペースの無駄使い;;;
らーさんおねがいしまっす!!
2011年06月13日 09:38 by Shirataki
またまた遅くなってしまってごめんなさい!!!
じゃぁ、早速。
「金魚鉢」 6
「やっぱり泣いてるじゃない」
零れ落ちてくる春樹の涙を拭いながら顕子はいつもとは違う穏やかな声で言った。しかし、それは穏やかでありながら少し冷たいよ うな気もする。そんな声だった。
本当に彼女が言うとおり、僕は大馬鹿者だ。
こんなことで彼女が自分を見てくれるわけがない。
こんなことで彼女が自分を愛してくれるわけがない。
ただ……彼女の心がこの金魚鉢のように砕け何に対しても笑顔を向けてくれなくなるだけだ。
その事実が春樹の心を抉る、抉る。
心にも指と同じように傷が出来上がり涙が溢れる、溢れる。
「消毒液どこだっけ」
ふと春樹の怪我をした手を覆っていた顕子の手が離れ、部屋にガサゴソと物を漁る音が響く。
これもきっと自分のおもちゃが汚れるのが嫌なだけだ。
春樹はそう思いながら涙が溢れている瞳で顕子の様子を眺めていた。
続。
時間が無くて、短くしかもいつもどおりの駄文となってしまいました(涙)
まじで申し訳ない。
では、続き、MYU・MYUサンお願いします!!!
そうそう。事務連絡(?)なんですが、私、七月五日からちょっとした事情で三カ月ほどブログが弄れない……てか、インターネッ トができない状況になってしまいます。
また、直前に連絡しますが、七月以降は私を抜かした形でリレー小説を続けてください(ぺこり)
MYU・MYUさんが4をうpした3分後に観た奇跡!笑
みんな「金魚蜂」になってるから便乗←
「金魚蜂」5
水面下で赤い影が揺れ動く。
救出できたのは少数だった。
大量の命たちが身体から離脱し昇る絵を想像して、春樹は自分を責めた。
「こんなことで、」
思わず言葉が漏れる。
こんなことで、愛してくれるわけがないじゃないか。
割れた金魚鉢の始末をするためにリビングに戻る。
顕子は動かない赤を手に乗せたままソファに座っていた。
顕子の方を見ないようにして、春樹はしゃがんで破片を集め始めた。
「泣いてるの?」
突然顕子に言われ、拾った破片に顔を映すと充血した目から涙の線がはっきり残っていた。
「泣いてなんかないですよ。これはちょっと…」
春樹がとっさに言い訳して破片拾いを再開させると、慌てたせいで指を切ってしまった。
そんな春樹を見て顕子はソファから立ち上がり、春樹の横に見下ろす様に立った。
顔に手を伸ばして自分の方を向かせると、その手で春樹の涙の跡を拭う。
「馬鹿ね」
春樹の傷口から流れる血は顕子が持つ金魚よりも赤黒く。
拭われた跡を追いかけるように涙がこぼれた。
続
内容ね、うん。ほんとごめんなさい…;
スライディング土下座させてください;;
最後の部分、2種類あったんですけど、悪い方です。
良い方に…する?爆←
小鳥遊さんよろしくお願いします~><
2011年06月06日 01:30 by らー
「金魚蜂」4
春樹は、あまりの動揺に嘘をつく余裕さえなかった。
「あ、あの、違うんです、あの」
「自分じゃないって言いたいんでしょう?」
「……そ、そうです。はい。…あ、片付けますね」
春樹は洗面器と雑巾を取りに行った。顕子は粉砕した鉢の中から、赤い塊をひとつ取り出した。塊は最初、醜く顕子の手のひらを這 っていたが、そのうち動かなくなってしまった。
春樹は洗面所の洗面器に水をはり、その中にカルキ抜きの薬品をたらした。水面を絶えずノックする水滴。それは薬品ではなく、春 樹の涙だった。
鉢を割るのには、小ぶりの金槌を使った。近所のホームセンターで買ったものだ。鉢に金槌をぶつけた時の、めりこむような感触を 春樹は覚えている。同じところを2度叩いても割れない、頑丈なガラスだった。4度目でやっと割れた。
どうしても、自分に目を向けてほしかった。
どうしても、自分を愛してほしかった。
続
小鳥遊さんが続きを書きやすい形で書いてくれたのですぐ出来ました★
いやぁ、文芸部っぽくなってきて嬉しいです^^
2011年06月05日 23:23 by Shirataki
遅くなってごめんなさい!!!
テスト期間中でパソコンの使用を自主規制してました(ノД`)・゜・。
では早速。
「金魚蜂」3
散乱するガラスの破片。
床にじわりじわりと広がっていく水。
水が無く苦しそうな無数の金魚。
そんな目の前の光景を眺めていると二つの記憶が頭の中を過ぎった。
本当にいつになったら彼女は僕に笑ってくれるのだろうか。
いつになったら僕を愛してくれるのだろうか。
色々な考えがぐるぐると頭の中を回って一つの地点に逢着した。
何で僕は顕子の部屋に訪れるようになったんだろうか。
今もそうだ。
僕は彼女の部屋に一人、割れた金魚鉢を眺めている。
「救出しなきゃ」
ずっと息をしようと一生懸命な金魚たちを傍観していた僕の思考はやっと現実に引き戻された。
近くにあった少し大きめな透明の花瓶に手を伸ばした時だ。
静かな部屋に扉を開ける音が響いた。
そして出逢った時と同じようなコツコツというヒールの音がした。
帰ってきた。
部屋に入ると彼女は散乱したガラスの破片、零れた水、あちこちにいる金魚たちを見つめた。
僕には向けてくれない表情で。
――続。
何か、短くてごめんなさい・゜・(PД`q。)・゜・
しかも駄文(汗)
何か勝手に一人で顕子の部屋に居るしΣ(´Д`;) うあ゙
次、MYU・MYUサン宜しくお願いします。
ホント、駄文でごめんなさい!!!
らーさんスゴー。
あまりにすご過ぎて3回読んじゃいましたw
なんか先が楽しみです♪
あ、いや、プレッシャーをかけてる訳じゃないですよ;;;
2011年05月30日 21:57 by Shirataki
「金魚鉢」2
その日は平日ということもあって客の数は皆無に等しかった。
それは毎度の事である。
大型の店ならもっと客が入るのだろうが、道端にある小さい店では集まらない。
給与も決して多いとはいえない。
では、なぜそんな店で働いているのか?
その理由は種類と数はいないが1匹1匹丁寧に育てられた彼らにある。
他の店よりも悠々と、元気に遊ぶ彼らの近くで働きたかったのだ。
それ以上の深い理由などない。
そこまで思索を広げたところで店のドアが開いた音が店内に響いた。
続いてヒールの音が響く。店の奥から覗き込むと、髪を下ろした女性だった。
無表情だが顔は整っていて美人に分類されるだろう。
その女性はコメットと呼ばれる赤い金魚の前で足を止め、水槽の中を泳ぐ彼らを観察するように見つめた。
そして気持ちが安らいだかの様にふっと微笑を浮かべた。
美しかった。
客に接待する為、微笑に引かれた為、彼はその女性に話しかけた。
半年前、春樹と顕子の人生が交わった瞬間である。
続く
うっわー遅くなりました!!;;
土下座もので申し訳ないです。
ほんとはもっと長い予定だったのですが…
お待たせしちゃうので短めです;
絡みとか一切なくてごめんなさい…
小鳥遊さんがんばってくださいゴメンナサイ…((
では~ 学校行って参ります”
2011年05月30日 07:14 by らー
いや~~時間かかった;;実に神経使った;;;
でも力作や!めっちゃ力作や!(まだ初っ端なのに^^;)
では、これが私の第一号目のリレー小説ですっ↓↓
「金魚鉢」 1
顕子の部屋には、大きな金魚鉢が腰を下ろしていた。
テレビやオーディオもそれなりの大きさを持っていたが、大人の背丈ほどあるそれは明らかに他の家具とは異なった雰囲気を醸し出 していた。そしてその中には、100匹あまりの赤い魚が蠢いていたのである。
鉢の主は革張りのソファからゆっくり立ち上がって、月の如く大きな水面に餌を撒いた。静けさのせいか、水草は動かない。我先 にと水面に向かって口を開閉する魚達。顕子はその布切れの様な振舞いを眺めながら、彼女らしくないとろけるような笑みを浮かべた 。
「僕には、そうやって笑ってくれないんですね」
ガラス越に彼女の顔を眺めた春樹は、悲しそうに呟いた。
「あたり前でしょう。あなたはおもちゃなんだから」
顕子はなんの躊躇もなく発言した。
「あたしの欲求を埋めるためだけにあなたがいるのよ」
こう言われたのは何度目なんだろう。春樹は俯いた。
「昨日と一昨日と、そして先週と先月と変わらないこの日が、あとどれだけ続けば本当の愛になるのだろう?」
と春樹はふと思った。
顕子の部屋の金魚鉢が割れる約2ヶ月前のことである。
―続
コレはかなり続きが書きにくい状態ですね、きっと。いや、絶対。
これ続き書くのホント難しいと思います。初っ端からなんて失態;;
らーさんすいません;;;よろしくです;;
2011年05月15日 18:34 by Shirataki
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