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出欠をとりま〜す! 連作「地球最後の一日」

皆の書いた文章が読みたいです。

チェックはしてるけど、書くのはどうも・・・という人が居るなら、無理やりにでも何か書いてもらいたいです。

 で、限りなく縛りの少ないリレー"風"作文「地球最後の一日」というトピックを提案します。

 ある日、人類の誰も気付かなかった原因により、地球はこの宇宙から消え去ります。
その最後の1日、あるいは最後の数分、数秒、その時地球のどこかで起こった事を書いてください。

トピックへの投下は一人一回のみ。
前の人の作文に続けるリレー方式もアリ。
前の人が露骨にリレーしたがっている終わり方をしていても、無視して別の話を書くのもあり。

 個々の作品がタイトルに関係する内容である必要はありません。
まとめて読んだ時に、サスペンスあり青春あり毒吐きあり、でもその全てが地球最後の一日の風景なのだなあ、と思いながら読め れば楽しい、と、それだけの思い付きです。

 1行でも2行でも構いません、「出欠」への返事だと思って書いてください!

2008年05月09日 11:17  by 石瀬醒

コメント一覧 12件中、1~10件表示

  • 心に芽生えた、ドス黒い感情…
    消えてしまえと願ったのは、本当の一瞬だった………

    「どう…して…」

    繁華街のど真ん中。そこはスクランブル交差点。
    本来なら多くの車と人が行き交い、喧しい音が飛び交う場所。
    だが、今この時。
    車はおろか、人ひとりいない。
    都市の機能が停止した無音の世界で、
    彼女は、小さな声を漏らして蹲った。

    …くだらない世界なら、いつか滅んでしまえばいい…

    そう願った一瞬。

    自分以外の存在がこの世から消えた瞬間。
    願ったのが自分でなければ、世界は滅ばなかったかも知れない。

    だが、取り残された己の運命は、自ずと死へと導かれる。

    それは世界を恨んだ代償か。
    それとも、神の好奇心による采配か……

    静寂に満ちた世界に、白い羽が舞い落ちる。
    それは、辺りを覆い尽くし、雪のように積もる。

    金色の雲が、空に浮かぶ時。
    遠くで終焉を知らせる鐘の音が聞こえた気がした…

    2012年07月01日 22:19 by

  • 私は今日の朝、気まぐれでニュースを見てみると、そこには『今日地球滅亡。』と書かれていた。
    私は、今日をどうやって過ごそう。最後の1日だ。
    明日はこない。何をしようとも。
    私は、今あるお金でおいしいものをたくさん食べて、やりたいことをやって、いっぱい遊んだ。
    友達とも、いっぱい話して、いっぱい笑った。
    そうして夕暮れ、家に帰り家族のみんなに、「今までありがとう」
    といった。ずっと言えなかったこと。最後の1日だから言えたこと。
    そうして充実した最後の1日を過ごした。

    2011年08月16日 20:24 by 空色【sorairo】.✳゜・.☆

  • 「ちょっと待って。聞こえないよ」
    耳ざわりなノイズが邪魔して、君の声が聞こえない。
    「待って、もう一回言って」
    今君は、確かに大事なことを言おうとしてたんだ。
    「だから、もう一回言って。なに?」
    膨れ上がっていくノイズが、君の声をかき消してしまう。
    「あ、消えた。ごめん、何度も言わせて。で、なんだって?」
    君は少しすねたように文句を言って、
    「ごめんってば。え?」
    そのとき、何かが壊れる音がして、

    「ぷつん、――ツー、ツー、ツー、ツー、ツー」

    地球は滅亡した。海王星は、受話器を不審そうに見つめた。
    「なんなんだ、あいつは。突然切りやがって」
    地球が消えたことを、海王星は、知らない。

    2009年11月07日 14:32 by

  • 「ねぇ…明日は来ないんだって。明日の今頃は私たちいないのね」
    空を向いて君が言う。どう答えてあげたらいいんだろう、僕は。
    「う、うん…」
    曖昧に返事をした僕。そうなんだよ。明日になったとたんに地球は何処か遠くへ行ってしまう。
    「今日何する?」
    君は僕の目をじっと見た。
    「ここで話したりしない?君のこと、もっと教えてよ」

    君はとっても嬉しそうだった。

    2008年08月24日 10:40 by 光藤 雫

  • 小さい頃から、もしものことを考えるのが好きだった。

    「もしも、あと一年の命だったら、きっとそのまま普通に生活するだろうな」
    「もしも、あと三ヵ月の命だったら、お年玉の貯金を使って欲しいおもちゃを好きなだけ買おう」
    いつも、ここではないどこかを夢想しているような子供だった。

    どうやら、明日、地球は滅びるらしい。
    それは、避けることのできない事実であるらしい。

    今、ここに、子供の頃の僕がいたら、それを聞いて間違いなく目を輝かせたことだろう。
    周りの大人たちに、「ほんと? ほんと?」と聞いて回ってうるさがられただろう。

    あの頃の僕には、繰り返していく灰色の日々が永遠に続いていくように思われたんだ。
    逃げ道なんてなかった。
    ただ、周りの何もかもが僕に興味を無くして、どこかに行ってくれればいいのに、ってそればかりを考えていた。
    明日が来ないようにと祈りながら眠りに就く毎日。
    自分が大人になる日が来るなんて、想像もつかなかったんだ。

    でも、今の僕は、ちょっと複雑な心境。
    ああ、子供の頃のことなんて、ずっと忘れていたのに。
    僕は今、死にたくない死にたくない、って本気で思っている……。

    もう、仕事はめちゃくちゃ大変だし、彼女はわがままだし、両親は早く孫の顔が見たいってうるさいし。
    でも、ああそうか、僕は幸せになったんだ、って。

    そんなこと、考えたこともなかった。

    「もしも、あと一日の命だったら……、桃の缶詰を百個食べたいです!」
    どこかで、僕が笑った気がした。

    2008年06月14日 21:16 by もみじ

  • 世界が終わると報道されたのは一カ月前だった。
    それが分かった時にはすでに人類になす術は無かった。
    人類は初めて「諦める」という選択肢をとった。
    報道の日から、航空機や鉄道は大忙し。誰もが大切な人の所へ向かった。
    僕はどうせ実家に帰っても誰もいない。
    僕は最後の日、誰と過ごそうか。
    もう、明日の午前三時(日本時間)に地球は終わるというのに、僕はそんなことも決めていなかったのだ。
    暇だ。テレビもやっていない。放送局の連中だって、人間だからだ。何の娯楽も無い。せめて誰かが側にいたらな。僕は床に寝転 んだ。
    「啓太っ!留守なの!?」部屋のドアを叩く音と同時に、高い声が聞こえてきた。
    僕はその声に聞き覚えがあった。立ち上がり部屋のドアを開けた。
    「優希?」「あんたと呑もうと思ってさ」
    優希は右手に提げた袋を俺に渡して言った。それには上等そうな日本酒の一升瓶がはいっていた。彼女は口角の上がった顔をこっ ちに向けていた。
    「うん・・・あがって」「お邪魔します」

    2008年05月24日 23:22 by

  • ―そのとき、某所―

    起きると、空は赤く染まっていた。

    時計を見てみると、PM5:59と表示されていた。

    お、もうN○Kでアニメある時間じゃねぇか。

    何気なしに、テレビを点ける。

    ニュースキャスターが、涙と鼻水でベロンベロンでデロンデロンな顔で、必死になってしゃべっていた。

    「みみみみみなさんっ、ああああと、あと25秒で、せせせ世界が、めめめめめめめめめちゅびょうしてちまいましゅぅぅぅ!! !!」

    …あ、そういえば、前日からそんなことどのTVでもやってて、なんだかんだで大騒ぎで…。たしか、巨大隕石が地球に衝突する とかなんとか…。このリポーター、そんな状態でよくリポートできるよな。

    …それにたしか、俺も俺で、どうせ最後だから、いろいろとハメ外して遊びまくろうって思って、それでも昨日めっちゃ眠くて、 そんままねちまって…。

    空には、すでに隕石が視認できるほどに近づいていた。

    …しまった、寝過ごした。

    2008年05月18日 20:57 by 椎野

  • 西村は大きな体を曲げて川を見つめていた。
    「どうしたんだよ。」
    長く伸びる影で俺が近づいていたことに気付いていた西村は振り向かなかった。

    「お前がセンチメンタルになるなんて気持ちわりいよ。全然似合わねえ。」
    西村は笑って少し噴き出したかのように見えた。
    俺は何も気付いてないふりをして小石を拾い上げ、川に向かって投げた。
    ピシンッ、ピシンッ、ピシン…。
    石は3回目のバウンドで水面に沈んでいった。
    「おっ、結構いった。」
    俺はまた小石を拾い上げた。

    すると西村はつぶやいた。
    「探したんだ。これでも、一生懸命。でも見つからなかったんだ。」
    「ふーん。」
    俺は出来を確かめるマエストロのように小石を手の中で転がしていた。
    西村がため息混じりに言った。
    「もう世界は終わりだよ。」
    確かにあれが見つからないのならばこの世界は終わりだ。
    だが俺はまだ事の深刻さをわかっていなかった。
    「たかが本一冊だろ? 絶対あるって。」

    そのとき西村は語気を荒げた。
    「でも学校の図書室はおろか、地元の図書館とかネットの本屋でも検索したけどなかったんだぜ?!」
    小石をもてあそんでいた俺の手が止まった。
    「まじかよ。じゃあもしかしたらあの本は本当に存在しないのかもしれないってことかよ…。」
    「ああ。きっと都市伝説だったんだよ、『女体の神秘』なる本は。」

    小学生のころからさんざんそのタイトルだけを聞かされては中身を想像してきた『女体の神秘』。
    世界の半分を占めることが書かれてあるというその本は、男子校に生きる俺達にとってまさしく三蔵法師にとっての仏典に等しか った。
    心の中のBible。
    だが西村曰く『女体の神秘』はこの世に存在すらしない可能性が高い。
    だとしたら世界への全的な参与なんて俺達にはできやしない。
    大学生になるまで待てというのか?
    いや、大学生になったとしてもポピポピな俺達に何ができる?!

    西村が両ひざの中に頭を沈めた。
    俺は小石を思い切り投げたあと、西村の肩をつかんで言った。
    「なあ、今日駅前のラーメン屋で食ってかねえか? おごるぜ。」
    俺達を照らす真っ赤な夕日はいつもとなんら変わらなかった。

    2008年05月15日 01:20 by そこでねこが

  • そして、気がつくと私は病院のベッドで目を覚ますことになった。
    病院とわかったのは、脈を計測する電子音が聞こえたからだ。テレビでしか聴いたことの無い音が、こうしてリアルに耳に障る。
    起き上がろうとしても、上半身は意思に従わないまま、背中を白いシーツにくっつけて離さない。
    かろうじて首だけが左にだけ動かせるようだ。

    「どんだけ重症なんだよ」

    心の中でつぶやいたのは、関節の自由が利かないことと、エジプトに埋葬されている王族の遺体のような手厚い包帯を、鏡で確認 することができたからだ。

    人の気配がしないから、個室…集中治療室なのか?
    状況を一人で判断するより、誰でもいいからこの部屋に来てほしかった。
    何でもいいから、話し相手になってほしかった。

    そう、その時までは。

    2008年05月14日 17:02 by たろすけ(すけピン)

  • 私の体がタイヤに潰されている。正確には、私の肩。
    コンビニを出ようとした私を轢き、急停車した車。
    私はまず跳ね飛ばされ、倒れた私の体に銀色の車は乗り上げた。
    タイヤが脚、腹、胸を押し潰し、肩の筋肉と骨を砕いた。
    溢れ出す血液。なんで私が。
    猛烈な痛みに薄れていく意識の中、轢かれる瞬間に見た車の運転手の表情の無い顔だけが浮かび、そして散らばったガラスを踏み しめる音だけが聞こえた。

    2008年05月14日 16:40 by いつき

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