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コンビニ・スコップ・二丁目(三つのお題)

三つのお題、第二弾!!

ここでは、お題として出した三つの言葉を全て文章の中に組み込んで、小説っぽいものを書いてみてくださいな。

お題
・コンビニ
・スコップ
・二丁目

長さは自由です。常識の範囲内で(笑)

それから、3つの言葉を使う順番は、問いません。
あと、例えば、「コンビニエンス・ストア」とかでも、お題消化!


一人、何回書き込んでもオッケー♪
他の人が書いたものに対する感想の書き込みも、ご自由に〜♪



……なんか、今、お話が思いつかないので、私も後で書き込みます〜(苦笑)

2007年10月14日 20:57  by もみじ

コメント一覧 50件中、21~30件表示

  • うまいですねぇ。
    夢枕獏を思わせる質感のあるアクション。

    で、「二丁目」・・・

    お題作文の理想形ですねw

    爆発的なアクションシーンを成立させるために、緊張感に満ちた前段がある程度のボリュームで必要だったのもわかります。
    こういう、理由のはっきりした長文化は、全く問題ないと思います。
    拍手。

    2007年10月26日 09:05 by 石瀬醒

  • お言葉に甘えて分載させていただきました。
    1レスで収める流れの中3レスも使ってしまいました。
    次回こそは1000字以内で収めたいと思います。

    2007年10月26日 07:58 by


  • 「どうした」
     レジ前で固まっていると男が話しかけてきた。
    「ナメてんのはどっちだ!」
     叫ぶと同時だ。広瀬はカウンターを滑るように越え男に胴タックル。「グッ」と呻く相手を床に引き摺り倒した。衝撃で男の手 から銃が離れた。広瀬は手で遠くの方へ払った。それなりの重さがあるモデルガンは鈍器に変身する。
     
     男は下から駄々をこねるように暴れた。何発か顔や顎に食らった。広瀬は意に介さず上から殴り返した。肘が眉間を射貫くと男 の抵抗が弱まった。頭蓋骨と床のぶつかる音が残響となって鼓膜を振るわす。
    「手間かけさせやがって」
     こいつをどうしてやろうか。このまま警察に突き出すんじゃ腹の虫が治まらない。激しい揉み合いの末“仕方なく”怪我を負わ せてしまってもセーフじゃないか。この状況なら大概は正当防衛で通るよな、と考えていたときだ。

     ゴリッと堅い物が当たる感触を右側頭部に感じた。
    「出来ればこっちは使いたくなかったんだけどな」
     男の息は盛りのついた家畜のように荒かった。
     二丁目はスチールパイプのような銀ピカのボディだった。それが蛍光灯の灯りを受けると、人殺しの道具にふさわしい狂った光 を放つ。ポッカリ空いた穴は魂を吸い込まれそうなほど暗かった。

     広瀬は動けなかった。視線を逸らすことも出来ない。呆けたように銃口を見つめ、今度こそ本物である可能性に思い巡らす。
     答えは自らの身体で知ることになるだろう。

    2007年10月26日 07:53 by


  •  店内を一周した視線が自然に男を捉えた。よく見れば背丈は自分の肩くらいまでしかない。体型も貧弱で組み付けば簡単に取り 押さえられそうだった。銃さえなければ。
    「早く金を出せ。何度も繰り返させるな!」
     男は銃を誇示するように右手を振ってみせた。
     これさえどうにかすれば、広瀬は苦々しく見ていた。
    「お前ナメてるだろ。どうせ撃てないと思ってるんだよな」
    「まさか。貴方はやると言ったらやる、男の中の男ですよ」
    「だったら早くレジ開けろよ」
     
     銃を取り出してからそろそろ五分。男が忍耐強い方だとしても、いい加減ピリピリ来る頃だ。
     しょうがない。ここは金出して帰って貰うか。功名心に駆られて命落としたら詰まらないよな。広瀬はレジに一歩踏み出した。
    ――と。
     これマジおもちゃじゃね?
     男が銃口をやや下向きに構えていたこともあり、先ほどの位置からは窺い知ることの出来なかった様子が、今はよく見えた。弾 丸が飛び出して来るはずの穴は詰め物がされ、仮にこれが本物だとしても撃ったら男の指が吹き飛ぶ。
     カッと身体が熱くなるのを感じた。さっきまで怯えていたのも、今の状況も全てが急に出来の悪いコントに見えてきた。
     
     先だって分析した男の戦闘力を思い出した。素手の殴り合いなら負ける気がしない。運悪く男が柔道か何かの有段者だったとし ても、不意を突いて馬乗りになれば警察が来るまで抑えておくのは可能じゃないか。体格では自分が圧倒的に勝っているのだ。

    2007年10月26日 07:48 by


  • 「死にたくなければ金を出せ」
     男は今どき恥ずかしいくらいの定型文を吐いた。
     八十年代の方ですかと言ってやりたかったが、広瀬は軽口を飲み込んだ。男は右手に黒光りする拳銃を握っていた。銃口が自分 のヘソを狙うように向けられている。手の平にすっぽり収まる拳銃は、おもちゃのように見えた。しかし、それを試す度胸はない。

     店内に人間は三人だけだった。広瀬と男、カウンターの異常に気付いて奥から出て来たまま、だるまさんが転んだの体勢で固ま っている金子の三人だ。
     深夜のコンビニバイトは時給が高い。前にやっていた昼間のファストフード店がタダ働きに思えるほどだ。ただしこの世は何事 もハイリスク・ハイリターン。深夜バイトは何かと面倒で危険なのだ。酔っぱらいがトイレでゲロったり、ガラの悪い連中に絡まれた りするくらいはよくある。「時給が高いから我慢。楽して金は稼げん」と自分に言い聞かせてきた。だが――
     ピストル強盗はあらゆる想定の範囲外だった。

    「金を出せ」
     男はもう一度言った。
     こんなときはどうするんだっけ?
     必死でマニュアルを思い出そうとしたが完全に頭から飛んでいた。助けを求めて目だけ休憩室の方へ向けた。床に視線を落とし 文字通り厄介ごとから目を背ける金子の姿が見えた。
     こいつ駄目だ。馬の糞ほども役に立たねえ。広瀬は相棒から引き剥がした視線のやり場に困った。男と再び目を合わせるのは避 けたかった。がらんとした店内を当て処もなく彷徨わす。

     男は慎重だった。店内に他の客が残っているうちは立ち読みで時間を潰し、誰もいなくなってから仕事を始めた。その間まった く不審なところはなかった。広瀬は店外を眺めながら、今年はどれくらい雪が降るのかな、なんてことを考えていた。家の前に張った アイスバーンをスコップで叩き割り片付けるのは彼の仕事だった。

    2007年10月26日 07:43 by

  • 石瀬醒さんへ

    こんばんは。はじめまして。

    いえいえ、大変うれしいです。
    色々、想像をめぐらせていただき、ありがとうございます。
    (それが狙いでしたので)
    解釈については私の意図どおりの部分と違う部分がもちろんありますが、それは言わぬが花ってことで。
    (勉強の場なのであえて、こんな風に思って書いたのだ、と解説いれてもいいのですけどね)

    所詮、ミステリを書けるほどの脳みそがないんですけど、それっぽいのは書いてみたくて、ああいう風になりました。
    主人公のプロフィールを固定させないで書くのは結構好きでして。一応、私の中で想定はしてますけど。文章中には出さないよう にわざとしてみました。


    で、感想の御返し。

    反則技、結構好きデス(笑

    いい話の方、文章の書き方が私と似ている気がしました。
    (不快になられたらごめんない)
    “アタシ”とカタカナ表記にこだわられた一人称が、語り手に個性を持たせ、なおかつ、文章をまとめる役割を果たしている…… そんな風に感じましたね。

    2007年10月25日 22:52 by てふてふ

  • 鯨井祥瑚 さん

    分けて載せるのは、オッケーです。
    一度にアップすることと、あと、分かりやすいように番号ふっていただけると良いと思います。

    2007年10月25日 20:23 by もみじ

  • 石瀬醒さんへ
    遅くなりましたけど、石瀬醒さん感想ありがとうございます。
    感謝です!!! 
    久しぶりにショートショート風味で書いてみました。
    色々嬉しいことをいっていただき、ありがとうです!!

    てふてふさんへ

    ジュゴンマンション、よく見破りましたね……。
    ここの部分も一応考えています。
    今後の時のネタにつかえるような名前にしています。
    ジュゴン=人魚 ってことなので
    妄想をこの男がひろげる可能性を視野にいれてます。

    あぁ、でも、もうお題で続き書かないかも。。。
    ちょっと、シンは勉強しなおします。
    コメントありがとうです!!

    2007年10月25日 17:11 by 見習猫シンΨ

  • 取り敢えず書いてみたんですが、どうも長くなってしまいました。
    たぶん2、3回に分けないと収まらないと思います。分載しても大丈夫でしょうか?

    2007年10月25日 12:29 by

  • はじめまして、てふてふさん。
    感想歓迎と言うことのようなので、感想を。

    余計な設定の説明など一切無いですが、犯罪の機会を手に入れた男が、自分を止めてくれるサインを探しながら、その場に向かう ところ、というストーリーを想像してしまいました。

    コンビニの店員の視線を気にするくだりが、リアルでもあり、後に警察発表で「付近のコンビニの監視カメラの映像を分析し」な どと聞いた彼がドキドキするシーンなんかも想像させて(想像し過ぎかw)、緊張感を高める効果を上げていました。
    そして、ドアが開いたときの「残念だ」。
    選択肢が無くなった彼の、自分自身の感想でもあり、これから起こる何かの犠牲者への言葉とも取れます。

    言葉のリズムを大切にしていて、お題作文とは思えない完成度だと思います。
    個人的には、東野圭吾や法月倫太郎さんの描く、感傷的な殺人者の描写を連想しました。

    えー、「感想くれとは言ったが、こんなゴタクはいらねぇ」と思われそうですが、こんな感じになりました。(笑)

    2007年10月24日 09:13 by 石瀬醒

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