迷路・鍵・雨(お題小説)
三つのお題、第三弾!!
ここでは、お題として出した三つの言葉を全て文章の中に組み込んで、小説っぽいものを書いてみてください。
お題
・迷路
・鍵(カギ)
・雨
長さは自由です。常識の範囲内で(笑)
それから、3つの言葉を使う順番は、問いません。
あと、例えば、「合鍵」「雨水」等でも、お題消化ということで〜。
一人、何回書き込んでもオッケー♪
他の人が書いたものに対する感想の書き込みも、ご自由にお願いします!
2007年11月09日 11:26 by もみじ
区別のため一応タイトル入れときます。
『リール』
「あ、鍵がない。」
栄子はアパートのドアの前で急に言った。
「おいおい、冗談だろ?まさかまた落としたのかよ。」
「そうみたい。」
・・・そうみたいって。鍵はあれ1本しかないんだぞ。
「ねえ、探してきてよ。」
栄子のその無表情な言い方にムカッとした僕は言った。
「探してきてって、なんで俺が。それにどこに落としてきたかもわからないんだろ。そんなん見つかんねえよ。」
ここはどのつく田舎だ。こんな時間になれば人工的な明かりは一切なくなる。
「だってこれじゃ二人とも部屋に入れないでしょ。途中あたし携帯出したじゃん?多分そのとき落としたんだよ。」
確かに栄子は携帯を出した。そしてそこは舗装されていない土の道だった。あそこなら鍵を落としても気付かなかったかもしれな い。
「でも雨だって降ってるし・・・。」
「だから恵一が探してきてよ。あたし汚れたくないもの。ここで迷路でもしながら待ってるからさ。」
そう言って栄子はバッグからボールペンとよれよれのパズル雑誌を取り出して、鼻歌を歌い始めた。
俺はしぶしぶ走って戻った。なんで俺が探さなきゃいけないんだよっ。なんで俺の部屋なのに栄子が鍵を管理してるんだよっ。栄 子は今頃迷路なんかしてないで、犬のようにはいつくばって鍵を探している俺の姿を想像して幸せな気分になっているのだろう。なん てわがままで、自分勝手な奴なんだ。あいつは絶対地獄に落ちるに決まってる。ざまーみろ。
でも、それなのになんで俺は栄子と別れられないんだろう。泥だらけになって鍵を探しながら俺はそう考えた。
2007年11月10日 00:34 by そこでねこが
これ小説? あ、小説っぽいやつでいいんですよね!(ぇ
僕はようやく鍵を見つけた。
迷路から出る鍵を。
迷路は広かった。
長い間迷ってしまった。
獣はもちろん、人だってたくさん殺した。
それでも、出口を探して彷徨った。
そしてようやく鍵を見つけた。
鍵は僕が来る事を待ち望んでいたかのように光り輝いていた。
もう扉は開かれた。
外の景色は最高、澄み渡った空が広がっている。
さぁ、一歩踏み出して、外に。
外に出た僕は、我が目を疑った。
澄み渡っていた空は、一瞬で無機質な灰色のコンクリート壁に変わった。
目の前には先程と同じ光景を広がっていた。
あぁ、なんだ。
そういう事か。
これが僕の望んだ世界。
殺戮と狂気に塗れた世界。
迷路のようなこの世界。
僕は、再び迷路を歩き出した。
2007年11月09日 22:12 by いつき
僕は思わず歓声を上げ、夏美を振り返った。
「非常口だ! 火事や迷子の人の為に付けてあるんだよ。あそこから出れるぞ!」
夏美も歓声を上げる。二人して扉に駆け寄った。
扉には『非常時以外開けないでください』と書いてある。
「勝手に開けていいのかしら?」
「ばかだな、今が非常の時だよ」
そう言って僕はドアノブを握る。ノブに鍵がついていることに気づいたが、壊されていた。僕は一気に扉を開ける。
食料。
水。
雨具、ロープ、テント、マッチ、ナイフ。
扉の先…扉の中には、そんな品々がぎっしりと詰まっていた。
誰かがいくつかを持っていったらしい跡があり、なぜか拳銃や猟銃まであった。
ぽつぽつと雨が降り出した。
僕たちはお互い無言で雨具に手を伸ばし、それを身に着け、無言のままサバイバルに必要な品を物色し始めた。
日が沈み暗くなった迷路から、獣の遠吠えが聞こえてきた。
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1000字にまとめきれませんでした。初挑戦でしたが難しいですね;
2007年11月09日 16:34 by 有
「ねえ、私たちもう何時間歩いているのかしら…」
夏美が不安げにつぶやいた。
「さあ。日が暮れてきたから、6、7時間じゃないか」
答える僕も疲れきっていた。
「おかしいわよ、この迷路。本当に出口なんてあるの!?」
キレた夏美のヒステリックな声が、人影のない狭い道に反響した。
夏美が最近出来たという巨大迷路のチラシを持ってきたのは今朝のことだった。白黒印刷のチラシには、ブロック塀を立ち並べ ただけの迷路の写真があり、その上にでかでかと
『超・本格的巨大迷路アトラクション本日開園!!
未知のダンジョンをくぐりぬけ生きて出口にたどり着こう!!』
という大げさなコピーが踊っていた。見るからに子供だましの安っぽいものだったが、ちょうど暇だった僕たちは、物は試しと出 かけてきたのだった。
「もうやだ、日も暮れてきたしなんだか雨まで降りそう…」
ふたたび元気をなくした夏美がつぶやく。確かにブロック塀の上の空は薄暗く、分厚い雲が垂れ込めていた。
歩けども歩けども出口は見えない。出口どころか、他の客の姿さえしばらく見ていない。入り口付近ではかなりの数の客がいた のに。
このまま出られないんじゃないだろうか…
そう思って背筋が寒くなったときだった。
「あれ、なにかしら」
夏美が叫んで指差す。
『非常用』
道の先にそう緑色の文字で書かれた鉄の扉があった。
2007年11月09日 16:30 by 有
とりあえず10分で書いたやつです(推敲しろよ)。
つーか小説っぽくもないですね。
次はまじめに考えます。
ごめんなさい。m(_ _)m
迷路、迷路。
お空の迷路。
大きな雲、小さな雲。
全部全部をよけて楽しいお空の迷路。
おっとこっちは飛行機雲が通せんぼ。
あっちは太陽がまぶしいや。
お空の中を駆け抜けて、僕は雲の迷路を駆け抜ける。
やっと見つけた黒い雲。
ご機嫌斜めで真っ黒け。
彼の心を開ける鍵は、僕が手に持つ冷たい空気。
それをどーんと彼にぶつければ、ざぶざぶ出るよ大雨が。
地上のみんな、お日様も少しがまんして。
明日の空こそ抜けるよな。
2007年11月09日 13:58 by そこでねこが
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