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サンタクロース・煙突・プレゼント(お題小説)

三つのお題、第四弾!!

今回は、季節を先取りした感じのお題です(笑)
あまり、考えないで、急遽決定……。

下の三つのお題を全て含んだお話を書いて下さい。

お題
・サンタクロース
・煙突
・プレゼント

このお題で、どんなお話が飛び出すのか、楽しみです♪

ルールはいつもと同じ感じで。
「煙突掃除」などでも、お題消化ってことで。


ではでは。

2007年11月29日 15:55  by もみじ

コメント一覧 28件中、11~20件表示

  • 我々は息をひそめて今か今かと待っていた。
    そのとき空一面にプロペラの音が響いた。
    「来たぞ!!」
    隊員はいっせいに12時の空を見上げた。
    C-130だ!
    兵站線はまだ生きていた!!
    疲れ、憔悴しきっていた我々に安堵の表情が浮かぶ。

    そして輸送機は次々と補給物資を投下した。
    夜空に白いパラシュートを広げてゆらゆら落ちてくるそれはまさしくサンタクロースからのプレゼントだった。
    隊員はゾンビのように地面に落ちたコンテナへと走る。
    今の我々が何よりも欲しかったのは食料や弾薬、医薬品だったのだ。

    だがコンテナを開けた隊員が真っ青な顔をして叫んだ。
    「な、ない!! 俺たちはおしまいだ!!」
    私はその言葉を聞き、あわてて駆けつけた。
    「どうしたんだ?! 何がないんだ?!」
    隊員は泣きそうな顔で言った。
    「この中に煙突が入ってないんだよ・・・。」
       ∧∧
      ヽ(・ω・)/ ズコー
     \(\ ノ
    、ハ,、  ̄

    2007年12月05日 00:17 by そこでねこが

  •  俺達3人は、一斉に攻撃を仕掛けた。
    VPNへの侵入経路は、「煙突」と呼ばれるセキュリティホールだ。
    今回の企業はIT関連だと言うのに楽勝だった。
    クライアントのくれたパスワード(もちろん暗号化されてるが)の権限が高かったのか、入ってからも何のツールも使わずにプレ ゼントを置いてこれた。
    「これで100万は美味しかったな」
    そんな減らず口が出た時だった。
    「うお」
    マキシが声を漏らすのが聞こえた。
    もちろん、俺達は物理的に集まってはいない。
    マキシがどこから接続しているかは知らないし、興味もない。
    ただ、ヘッドセットから彼の呻きが聞こえただけだ。
    「どうした、コーヒーでもこぼしたか?」
    「モルグだ。しかも、さかのぼられてる」
    俺達は「煙突の中の死」をモルグと呼んでいた。
    さかのぼられているとは、経由サーバーに潜ませている見張り番からの、インバウンドアクセス警報を受信したと言うことだ。
    「だめだ、5つ破られた。アウト」
    そう言うと、マキシは接続を絶った。
    今頃慌ててネットカフェから逃げ出しているのかもしれない。
    それとも、不法侵入した店舗から。
    「まずいかな、俺達も落ちよう」
    チビたんが言う。
    「まて、俺は捕まっていない、プレゼントを起動してから落ちる」
    侵入が発見された以上、システムは破棄され、バックアップと交換される。
    それまでにシステムを破壊しなければ、報酬はもらえない。
    「この反応は異常だ。依頼自体罠だったんだ」
    「だとしても、潰す。」
    アドレナリンが大脳皮質に拡散していくのがはっきりと感じられる。
    「世界最高のサンタクロースに罠を仕掛けた代償を払って貰う」

    *********
    たろすけさん、すみません、冗談です。
    「どうしよう・・・」とか、本気で困ってませんw。
    盛り上がるリアクションしようと思ったのです。
    困らせてしまってすみません。

    で、ターバン・月見団子・回転寿司まだぁ?(懲りてねぇ)

    2007年12月04日 10:09 by 石瀬醒

  • プレゼントの中身は、最後までわからなかった。
    もちろん、ここで言うプレゼントとは彼女からのものだ。


    あの日、彼女に呼び出された。
    渡したいものがあるから、大学の駐車場まで来てくれというのだ。
    僕と彼女は恋仲ではない。彼女の幼い性格が好きになれなかったので、
    できる限り彼女との接触を避けてきた。

    面倒なので、行くのを断った。
    電話を一方的に切ったのだが、その後もしつこく携帯が鳴る。
    忙しかったし、もちろん無視した。
    「問題です〜☆ サンタさんとソリと言えば、どんな関係でしょう(?_?)」
    そんなメールも届いた。子供っぽいにもほどがある。

    あれだけしつこかった携帯が、もう鳴らなくなった。
    あの時は、もう諦めたのかと思った。


    彼女の葬儀には、誰にも言えない責任感のようなものを感じて告別式から参列した。
    免許を取ったばかりの学生が、大学の駐車場へ車を入れるときに自分の不注意で彼女に…


    僕は背伸びをしても、やっぱり子供なのだ。
    後を見ないで生きていこうとしても、大人にはなり切れないのだろう。今は。
    煙突から彼女が天国へと昇っていく。
    彼女は永遠に子供なのだろう。



    ☆追記☆
    先日のコメント(書き込み)で、私は三つのお題のトピックについて
    誘導的とも解釈されるようなコメントをしました。
    トピックは本来、管理人のもみじさんをはじめ、みなさんで作っていくものだと思います。
    作為的に「こうしたい」とか「こうあってほしい」とかの意図はありませんが、
    お互いが嫌な思いをするような誤解がなければと思いまして、
    追記の挨拶とさせていただきます。

    言ってることが支離滅裂のような気がしますが、
    みんなで楽しめればいいなと。そう願ってます。
    このコミュ、大好きなので。

    2007年12月04日 01:31 by たろすけ(すけピン)

  • (その2)

    「でもサンタクロースは究極的には夢じゃなくて子どもに物を与えるための宗教的装置じゃないか。」

    「もうっ。元はもっと神聖で、そういうのはあとあとにアメリカで始まったの。19世紀にだけど。」

    「ほら、やっぱり夢の終わった時代だ。そしてさすがプラグマティズムの生みの国だ。サンタは夢から覚めたプロテスタントたち のそろばんが生んだんだな。」

    「ホント夢がないわねー。」

    「君が諸事の解釈に夢見がちすぎるんだよ。今食べているロールケーキがおいしい、満足、それでいいじゃないか、この世界。」

    「あたしは子ども達に夢を与えたいだけなんだけどなぁ・・・。」

    「それはそうしていい子に育て上げようとする大人の戦略、おためごかしだよ。彼女が滝から飛び降りてどうなった? 前世紀の 夢は少しでも延長されたか? 結局世界を覆っていた夢は、貪欲な人類にとってはすぐに喰い潰される薄い皮膜だったんだよ。じゃ、 君も食べ終わったみたいだし行こうか。」

    「う〜〜ん・・・、あっ、伝票。いいわよ、この前払ってもらったから今日はあたしが払うわよ。」

    「いいよ、ここのお代が僕からのちょっと早いクリスマスプレゼントだから。」

    「えっ、たった2000円くらいのケーキとお茶のセットが〜? セコいな〜。」

    「ずっと前君言ってたじゃないか。いつかここのケーキを食べるのがあたしの夢なんだって。夢をプレゼントするのがクリスマス ってもんだろ?」




    「ねえ、来年のバレンタインデーのチョコレートいる? それともお菓子屋の商売になんか乗らない?」

    「それはいるっ。」

    2007年12月04日 01:00 by そこでねこが

  • (その1)

    「アニー・タイラーはサンタクロースになりたかったんじゃないかしら。」

    「誰その人? 君の浮気相手?」

    「違うわよ。樽に入ってナイアガラの滝から飛び降りた人。1903年に。」

    「へー、そんなバカなことをした人がいたんだ。う熱っ。ちょっとそこのナプキン取って。」

    「はい。バカとか言わないでよ。きっと彼女にとって滝は夢をプレゼントしに行くための煙突だったのよ。」

    「何それ? で、生きてたの?」

    「そう、生きてたの! そこがすごい所なのよ! まさに奇蹟を起こした聖人だと思わない?!」

    「ふーん、まあその頃はいろいろおかしな人が多かったみたいだからね。ほら、ケーキ来たよ。エッフェル塔から手作りの羽根で 飛び降りた人もいたし。その人はそのまま落ちて死んじゃったけど。」

    「ん、おいし〜い、これ! でも彼女は夢の世界の維持をしたのよ。科学が発展して何も信じられなくなる前に。この世界にはま だワクワクする冒険もあるのよ、って。それこそ子どもにサンタを信じさせるみたいにね!」

    「旧世界の打破じゃなくて? だって19世紀の後半は地球上からフロンティアがどんどん消滅していった時代だろ? 暗黒大陸 と呼ばれたアフリカは帝国列強によって分割されたし、アメリカ横断鉄道は完成した。極地の踏破も目前に控えていたしね。彼女もナ イアガラ瀑布という凶暴な自然を征服することによって西欧的自然観の尖鋭的使徒たらんとしてたんじゃないの?」

    「でもだからこそ地球に夢を敷いていたのよ。夢ははるか彼方になりにけり、されどつゆとは消えず、って。ほら、万国博覧会は 開催されたし。トーマス・クックが旅行会社を作ったのはその頃よ。世界初のパックツアーを実現させてさ。うん、世界中の珍しい物 を見世物にしたバーナムって興行師もいたじゃない。みんな、夢の続きを見せたかったのよ!」

    2007年12月04日 00:59 by そこでねこが

  • そこでねこがさん、家宅侵入系の超生命体同士の連携、いいですねえ。
    まあ、「いいですねえ」と素直に誉めにくいテーマなんですけど(苦笑)
    スピード物流の時代に、彼等も適応しているのが頼もしく思えました(新鮮なうちにお届けしなきゃねw)。

    水姫さん、煙突から凶器を持って侵入してくる彼女の、「リバース・リング」的登場シーンを勝手に想像して怖くなりました。

    たろすけさん、「誰かターバン・月見団子・回転寿司テーマのお題作文トピを立ててくれ」というフリですね?
    どうしよう・・処理できる自信がないし・・・

    2007年12月02日 14:23 by 石瀬醒

  • 12月25日の早朝。けたたましいサイレンが普段は静かなこの山間の街に鳴り響いた。割かし大きな一軒家に一人で住んでいた青年 が頭から血を流し、冷たくなって発見されたと言う。
    「犯人は煙突から侵入したものと思われます」
    警察がそう発表すると新聞には「サンタクロース殺人」と、悪ふざけのような記事が載っていた。
    程なく、容疑者が逮捕された。容疑者は青年の交際相手の女性。
    取調べに対し、「クリスマスなのに突然会えなくなり、寂しさから口論になって、殺意を抱いた」と容疑を認めている。

    後日分かった事だが、青年は殺される数日前に結婚指輪を購入していた。
    25日に、彼女にプレゼントしようとしていたらしい。

    2007年12月01日 22:26 by

  • このトピの感想を。

    もみじさんの、サンタの生活の切り口。
    石瀬醒さんの、人物としてではないサンタ。
    そこでねこがさんの、少し皮肉った話。

    どれも私の脳裏に浮かばない話ばかりで、楽しんで読ませてもらいました。


    ところで。

    自分で三つのお題のハードルを上げてしまった気がします。
    第五段のトピが作成されたとき、私の書き込みがないかもしれません。

    「ターバン」とか「月見団子」とか「回転寿司」なんて、
    どう考えても「サンタクロース」と繋がらない単語がでてきたらどうしよ。汗。

    こうなったら、自分で第五弾を作成するしかないか。笑

    2007年12月01日 22:17 by たろすけ(すけピン)

  • ○もみじさん
    むつまじい関係であっても、彼の仕事ゆえに肝心の聖夜は一緒に過ごせないという原初的にはらむ呪いの設定が二人の今後をワク ワクさせてくれます。
    願わくば彼女がいつまでも白いひげをもふもふできんことを!

    ○たろすけ(すけピン)さん
    砂浜に書かれた文字が夜通しの雨にも負けずに消えずに残っている、いいシーンですね。
    魔術的リアリズムが感じられてこういうのすごく好きです。
    それだけその人の想いは強かったんでしょうね。

    ○石瀬醒さん
    いい話、の一言に尽きます。
    出だしに式、苦行の手、指揮を執る鬼軍曹、呪術的な法則、などと謎めいた言葉を羅列していってさすがです。
    また新婚特有の演出を展開して、それに並行して二人と一人の距離を溶かしていく構成もすごいと思いました。
    眼福です。

    2007年11月30日 23:53 by そこでねこが

  • えー、クリスマスということで、鬼畜ものをアップします。
    まじもんの鬼畜なので未成年は見ちゃいけませんし、女性もやめた方がいいです。
    反転しても伏字ばっかとはこれいかに。



    クリスマス前日、サンタクロースは公園のベンチに座っていた。
    30分ほどそうしていると、向こうから大きな袋を担いだなまはげがやってきた。
    彼はサンタの座っているベンチの端に座り、袋をサンタと彼の間に置いた。
    しかし一息ついたと思ったら、なまはげは袋をそのままにしてどこかへ行ってしまった。
    サンタはそれからまた10分ほど時間をつぶすと、なまはげが置いていった袋をよっこらしょと担いでその場を後にした。

    そしてクリスマスの夜はやってきた。
    大きな袋を担いだサンタはあるアパートの前に来ていた。
    「ここか。38歳男性、飯島恵介。炉はあっても煙突はない、か。」
    そう言ってサンタは魔法の針金を取り出してドアの鍵をピキンと開けた。
    部屋に入ったサンタの目に飛び込んできたものはまばゆい限りだった。
    壁一面の本棚には西○理○や諏訪○しお○を初めとするさーく○出○モノ。
    パソコン周りにはいもう○倶楽○やエンプ○とラベルされたDVD-Rの山。
    そして床に転がっているオ○ホー○はハニ○ラ○キューティ○。
    「この青年は本物だね。」
    かび臭い布団でいぎたなく寝息を立てている青年の横で、サンタは息と生唾を飲み込んだ。

    「さっ、良い子にしていた君にプレゼントだよ。」
    サンタは大きな袋をそっと枕元に置いて、代わりに靴下の中の紙切れをもらっていった。
    その紙切れには一言、『幼女』と書かれてあった。
    「今の日本、需要と供給のバランスがうまく取れてるねえ。」

    2007年11月30日 23:49 by そこでねこが

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