んと、これって・・・・おきまりですよね?
さてさて
お題を出すのってお決まりですよねそうですよね
う〜ん
お題出しましょうか・・・
よし
出しましょうか
気が向いたら、書いてくださいな
お題を出すのも、大歓迎です
2007年11月05日 21:20 by ウィスペル
気が付くと椅子に座っていた。豪華で美しい芸術品に。
周囲は全て真っ白。あるのは自分と椅子だけ。
「何だ、ここは…?」
「扉の前ですょ」
「扉?」
突然、正面から声がし、驚いて向き直ると、もう一脚の椅子と、それに座り優しく微笑む可憐な女性がいた。
「はい。扉です」
再度見渡すが、扉など無い。
「今は、まだ見えないでしょう?」
まるで僕の心を見透かすように言う。
「何で?」
「皆さん同じことをお訊きになります」
「はあ」
どうやら自分以外にもここに来た人がいるらしい。
「ところで、ここはどこなんです?」
「三界の狭間ですょ」
「三界?」
「ええ。天国と地獄、そして現世です」
天国と地獄と現世…。ああ、そうだった。僕は…。
白い空間に気を取られて忘れていたが、少し前、僕は交差点で死んだはずだった。
「思い出しました?」
彼女が悲しそうに表情を曇らせる。僕はただ黙って頷いた。
「ここは、天寿を全うされなかった方が通る道なんですょ」
「そう…」
「さて、本題に入りましょう」
不意に、彼女が声を明るくして言った。
「貴方の宝物は何ですか?何でも良いですけど、1つだけです」
「宝物?何故?」
「たった1つ、その1つだけを貴方の選ぶ世界に一緒に持って行けます。だから、よ〜く選んで下さい?」
「なるほど」
宝物…。何が自分にとって一番大切だったろう?
愛車、パソコン…。いや、金じゃない。
家族、友達…。いや、彼らにも人生がある。
「じゃあ、僕の想いを」
「面白いですね。皆さん様々なものを仰りますが、貴方のは初めてです」
「そうなんだ」
「どんな…想いです?差し支えなければ、で構いません。私が興味を持っただけですから」
「理想があるんです。どうしても叶えたい理想が。だから、僕はこの想いを忘れたくない」
「強い、想いですね」
「ええ。僕は全ての命に幸せになって欲しいんです」
「素敵ですね」
彼女は瞳を輝かせて微笑んだ。
「ありがとう」
純粋な賞賛が凄く嬉しかった。
思えば、多くの人は夢物語だって侮蔑したっけ。
「こちらこそ」
彼女は不思議そうな表情で答えた。
「では、扉へ。どの扉に行くかは貴方次第です」
「ああ」
僕は迷わず来世の扉の前に立つ。
きっと次こそ理想を叶えてみせるんだ。
2007年12月11日 21:57 by 銀姫翠
コメント魔ですみません>皆様
銀 姫翠さん>>
最後の一行が素晴らしい!
創作を志す者としてはお恥ずかしい限りですが、適切な表現が思い浮かびません。
無理矢理言葉で表現するなら、「琴線に触れた」というべきでしょうか。
鳥肌が立ちました。
2007年12月11日 19:27 by いき♂
輝遊さん>>
前のテーマと今回のテーマが融合してたんですね。
最後の方で、形見として登場させるとは……高等テクニックです。
ウィスペルさん>>
なるほど〜。
私の袋は、半分くらい入ってるのかな?
まだしぼんだままだったりして……orz
2007年12月10日 02:06 by いき♂
はい
なんか、う〜む
走りすぎちゃいました
瑪瑙輝遊(メノウ キユ) 様へ
いや、いいと思いますよ?
自分は
形見・・・・
いいと思います〜
2007年12月09日 13:53 by ウィスペル
僕は道に、ただ、立っていた。
どこまでも続くその道に、ただ、立っていた。
手には、袋が握られている。
サンタさんが担いでるくらいの大きな袋。
でも、今はしぼんでいる。
あんまり入っていないのだ。
「おや、こんにちは」
誰もいなかったはずのそこに、人が立っていた。
白髪の老人。
優しそうな顔をした、老人。
どこかで見たことがあるような気がする。
「こんにちは」
僕は挨拶をした。
老人も、大きな袋を担いでいた。
ただ、ソレはパンパンに膨らんでいた。
「あの?重くないですか?」
あんまりにも膨らんでいたんで、僕は思わず、老人にそう問うた。
老人は微笑んだ。
「いいや、コレは重いほうがいいんだ」
そう答えると、老人は歩き出した。
「君も、袋が沢山になるといいね」
僕は、首をかしげた。
老人は、また微笑むと、今度はまっすぐ、前を見つめて歩き去っていった。
「・・・・・・夢か」
変な夢だった。
僕は身を起こす。
「いつまで寝てるの!!」
扉の抜こうから、母の声がした。
僕がゆっくり扉を開けると、
「お隣のおじいさんが亡くなったそうよ」
母はそう言って、僕に服を渡した。
黒い服。
お葬式の服。
「早く支度なさい」
そうか、あの老人は・・・・。
2007年12月09日 13:49 by ウィスペル
前回のお題と今回のお題を何となくミックスさせて、撃沈orz
何で自分でハードル上げちゃうんだよではなくて何か書いてたらそんな感じになっただけです(’’;
てか言いたい事伝わったかなー。
結構隠して隠しての表現が一部入ってるので伝わってないかも・・・ってお題添えてないって事ですか。
短編で伝えきるのは難しい><
2007年12月09日 12:34 by 瑪瑙 輝遊
未来(さき)が無いと、そいつは言った。
「は?何言ってるんだよ?」
「だから未来が無いと言っているんだ、お前には」
そいつは苦々しそうに呟くと俺の部屋の簡素なベッドに腰掛ける。
「突然現れてなんだってんだよもー。めんどくせぇ」
「こっちだって好きで来た訳ではない」
そう言って顎に添えていた指を俺に向けて苛々した様子で言った。
他人に指さすなって教わらなかったのかお前は。
・・・未来がない。
俺は健康な体には恵まれたが周りの環境には恵まれなかった。
ここ数年の異常気象で作物は取れず、家畜の間では流行り病で豚や鶏肉でさえも高い。
おまけに戦争とくれば、それは未来は無いと言って当然だろう。
しかしそいつはそうではないと言い放った。
「夢が無いんだよ。周りのヤツらは持っているのに何でお前にはそれがないんだ?」
本当に不思議そうにそいつは聞く。
そんなの俺にだってわからない。
いきなり来て文句を垂れ始めたそいつに俺は困った顔をした。
俺の顔を睨むようにして見ていたそいつはふと漏らした。
「・・・寂しいのか?」
「・・・・・・・・・は?」
いきなり何を言い出すんだこいつは。
しかし妙に納得したそいつは何度も頷く。
「そうか、寂しいのか。なるほど」
「ばっ、何言ってるんだよ!」
寂しいなどと恥ずかしいと俺は思わず怒鳴った。
しかしそいつは言った。
「周りはひもじくても親や友人がいるな。でもお前はどれも居ないし誰もここには来ない。寂しかったな」
「・・・・・・・・・っ」
そんな事は無いと言おうとして、何故か声が詰まった。
目の奥がツーンとして、涙が零れた。
優しい声は慰めるように言った。
「このまま一人で夢も希望も無いままだとそれは未来も無くなって当然だ。でも安心しろ、私がついている」
そのままそいつはぐにゃりと姿が歪む。
「寂しくなったら、また話しかけろ。いつでも答えてやろう」
そう言って、消えた。
残ったのは涙を流している俺と、あいつの入(い)た、母親の形見の鏡。
今そこにはあいつではなく、泣く俺が映っている。
もう一人の俺は、寂しくなったらまた呼べと言った。
いつでも俺とあいつを繋ぐ、母親の形見を抱きしめ、俺は誰も来ない薄暗い部屋のベッドの上で日が昇るまで泣いていた。
2007年12月09日 12:31 by 瑪瑙 輝遊
いき♂様へ
すてきですー♪
いいなぁ、そんなコトあったらいのですが
ときすでに遅し
もう、高校生ですからね
2007年12月09日 01:41 by ウィスペル
いき♂ さん
ぐはっ、最後で笑わせていただきました。
私も小学生の頃に転校して中学で帰ってきたときはその時毎日のように遊んでいた男子とは結局一言も喋りませんでしたね。
何か懐かしかった・・・。
ずっとビー玉を持っていたミホちゃんに感動です(’’
後でオリジナルの方も見に行きますね!
2007年12月09日 00:17 by 瑪瑙 輝遊
ちょっとフライングだけど、早めに3時の休憩をとったのでアップしました。
昼に書いたんだけど、1200字を超えてしまって。
オリジナルはこっちにアップしました。
http://kstation2.exblog.jp/6906792/
短編ってむずかしー!!
(いえ、長編もきっと難しいのでしょう。書いたことないです)
2007年12月07日 14:42 by いき♂
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