断片小説
短編小説よりさらに短い、というか、小説の体を成してない。
でも、今思いついたシーンを書きたい、そんなことってあるじゃないですか。
そんなあなたの、日の目を見ない物語の欠片を、チラ、と発表してみませんか?
それが面白そうだったら、ブログの小説の方も読んでみようか、と思われるかも知れませんよ!
2007年09月21日 16:46 by 石瀬醒
「やだなあ、うそだろ? 僕が?」
彼は私の答えを聞いてめったに人に見せない笑顔を私に向けた。
しかし、その笑いは答えを楽しんでいるというよりは確実に私を嘲り笑うものだった。
「本当に、出会った時から思っていたけれど君は考えが歪んでいるよ。なんで僕が君を殺したりなんかしているんだよ」
『じゃあ、あなた以外に私を殺せる人はいたの?』そう彼に訊きたかった。
いや、そう聞いたつもりだった。
口はしっかり動いていたし、息だって吐き出していた。なのに私の言葉は空気を震わせない。
彼は私の目を見ているつもりなのだろうけれど、私は今あなたの後ろにいるのよ?
彼が笑いながら私に背を向けて話し出す。
「僕が君を殺すなんてことありえないんだよ。だって君は一度でも僕を殺しているんだから」
『そんなのウソだよ』
口が勝手にそう動いた。
「僕は君を愛していたし、君も僕を愛していたはずだ。なのにどうして君は僕のことを殺したの?」
『殺してなんかいるはずない。だって、私はあなたに突き落とされたわ』
「ああ、あれのこと? あれは違うよ……」
彼はこちらに振り返って笑った。
しかし、彼の笑顔は私の目には止まらなかった。
なぜなら……
彼の後ろには私がいたのだから。
「さようなら。かわいそうな三番目の君。大丈夫だよ。だって君と一緒に三番目の僕も死んだんだから……」
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よくわかりませんね。すみません。
駄文ですね。すみません。
机の中を掃除していたら出てきたものを書いてみました。
こんな感じになりました。
2012年08月15日 14:40 by 八重土竜
はじめまして。代表者浅田xyz.であります。
多人数でブログをしている事にしてます。これを小説と言って良いのかどうか悩みますが・・・。
URL→http://follemensonge.blog.fc2.com/
よければ覗きに来てくださいw
あ、まだ始めたばかりなので記事は少ししかありません;;
自分の記事自体が断片で訳解らないのでどこを載せればいいのか判らず、こういった形で報告させて頂きました。場違いだったらス ミマセン。。
ガラスのコップに入れた野菜ジュースをぶん投げて、吐いた。
気色悪い。何も食べたくない。
上司が勝手に送りつけてきた体重計をなんとなく眺め、乗った。…自主規制。
これがばれたら、また、何か食べるようにと見張り(仲のいい同僚)を張り付けられる。この際何でもいいので食べなければ。
まあ、とりあえずケーキを作ろう。良いレシピを見つけたのだ。パウンドケーキ。綺麗に焼き上げてみせる。ラム酒漬けのレーズン を慎重に齧る。吐き気はしない。レーズン3つで夕食を切り上げ、焼き上がったケーキが冷めるのを待ちながら、ウイスキーを飲んだ 。冷蔵庫に入っていた分をある程度飲んで、薄めて飲めとしつこく言われていたことを思い出した。
ばれる。確実にばれる。何故、あの上司は悟りなどというはた迷惑な能力を持っているのか。
精々、チョコレートの刑…嫌だ。何故、忘れていたんだ。チョコレートなど食べられない。体重のことも悟られたらまずい。今更、 完全に心を閉ざしても、心を何故に閉ざしている?と、追及される。
どうしよう。職場に行きたくない。
…
幸いなことに上司は仕方がないな、と言って、それきりだった。同僚に尋ねると、何か、食ったんじゃねえ?と質問された。レーズ ン3つ。上出来だと肩を叩かれた。さすがに私という男のことを分かっている。
酒に漬けたフルーツなら食べられるかと昼休みにネットで調べた。良いものが幾つかあった。明日には届くという。
昼食に缶コーヒーを流し込んだ。
2012年06月26日 07:15 by 月花
「等々、考えられ得る限りの方法を思索してみた結果、貴方にしか犯行は不可能なのです」
先輩がもの凄いドヤ顔で、推理を締めくくる。ちょっとイラッとした。
「そんな馬鹿な! 谷岡さんが殺人を犯すなんて、信じられません!」
「数ある可能性を消去法で考えていった結果、残った可能性がどんなに信じられないものでも、それが真実なのだとホームズ先生も いっていますよ」
先輩は、実に偉そうに頭に乗った鹿撃ち帽を斜めにずらして言う。口にくわえたキャンディの棒はキセルのつもりなのだろうか。
先ほどから、犯人宣言をされた谷岡さんは俯いたまま、喋らない。やはり、僕と先輩の推理は正しかったのか。
「いえ、ホームズ先生の言葉を借りなくても、私のピンク色の脳細胞が安楽椅子に腰掛けたまま、谷岡さんが犯人だと言っています 」
谷岡さんが犯人ではないかと先輩に教えたのは僕なのだけど。
ていうか、ピンク色の脳細胞って、なんか嫌だな。
「さあ、観念して自白しなさいっ」
先輩が長い髪を揺らしながらビシッと指を突きつける。
谷岡さんに反論する気配はない。どうやら、この事件は終わりらしい。
警部に連絡しなければ。
☆★☆★☆
ミステリー小説を書こうと思いましたが、事件やトリックなどが全く素人くさいもので面白くありません。
謎解きだけの推理小説ってどうですか?
2012年06月02日 16:43 by 創匠
海賊も 陸に上がれば ただのヒト
……という訳では無い。しかし海賊頭のウェンは、確かに一人の男を前に敗れたのである。
油断したつもりは全く無い。現に男はまだ歳若く、ウェンより少し年上に見えるだけだが、潔く負けを認めるしか無い男の武勇に、 百戦錬磨のウェンも膝を屈した。
息も切れ切れなのに、彼は何故か満足そうに笑う。ウェンも呼吸を整えた。
「気に入ったぜ。お前、俺の部下になれ」
「――!?」
ウェンが仰ぎ見て男を見たが、彼の顔は丁度逆光で、見る事が叶わなかった。
短大時代、シナリオの課題で書いた小話の破片。
冒頭の「五、七、五」がやりたかっただけの出だし(←え)。
ウェンのモデルは当時ハマってた『真・三國無双3』の甘寧でした。だって甘寧、河賊上がりだし…。
2012年05月22日 18:59 by 久。
私は屋敷の敷地の中にある、大きな木によりかかった。
五月蝿く勉学に励めという使用人たちに嫌気がさして、堂々と逃げ出してきたのだ。家庭教師がさして止めないので、気分よく出 てきた。
そんな私のそばに誰かが座った。視線を巡らせると父親の後妻、義母がにこにこ笑いながらこちらを見ていた。
「今日は美味しいケーキが焼けたのよ」
嬉しそうに言う。彼女は前妻の子に嫌悪感を感じていないらしい。そして、お菓子作りが上手だ。
「3時のおやつに来てくださるわよね?」
私がうなずくと義母は空が綺麗ね、と言った。
今日の空は―――青い。
2012年05月01日 16:25 by 月花
「僕はね。言葉はある種の力を持ってると思うんだ」
「言霊とかそういう意味ではないけど」
「たとえば、誰かから『お幸せに』とか『Have a good life!』とか言われた日はなんだかいいことが起きる気が しない?」
「逆に『死ね』とか『消えろ』とか、そういう悪い言葉も力を発揮する。だってそんなこと言われたら腹が立って、普段なら何でも ないようなことでもいちいちイライラしたりするだろ?」
「特に『死ね』という言葉は力が強い。僕はこの言葉のせいで地球上で毎日人がたくさん死んでいるんだと思うんだ」
「だから、僕は『死ね』なんて絶対に言わないし、いつかは誰にも言わせないようにしたい」
「そういうわけなんだ。歩いていた僕に突然絡んできた君たちを怒らせたあとに、たたきのめしたのは」
「さっき、僕に向かって『死ね』って言ったよね?それは良くないことだ。もう絶対に言わないようにしないといけない。どうした らもう言わなくなると思う?」
「そうか。わからないか。………………じゃあさ、君たち」
「『死人に口なし』って言葉、知ってる?」
☆★☆★☆
突然書いてみたくなった話です。
話っていうか、ただ一人の少年が喋ってるだけですけど。
地の文がない話を時々書きたくなります。
2012年04月20日 23:50 by 創匠
聴こえるのは水槽のポンプの音だけ。
水槽の中をゆらりと泳ぎ回る金魚たちは、音もなく口をパクつかせて食事をする。
その姿をよく見ようと、水槽の硝子越しに顔を近付けると、向こう側の金魚の何匹かは驚いて鰭を翻した。
小さなこの部屋で、一際目を惹くこの大きな水槽の中で生きる彼らは、毎日一体何を考えて過ごしているのだろう。瞼のないその瞳 は、何を夢見るのだろう。
悪環境で弱っていくよりはマシだと思い、金魚すくいで勝ち取ってきた大量の金魚。
あの店にいた頃よりも広いこの水槽にやってきたわけだけれど、それが彼らの幸せになるのかは、実のところ解らない。他人の気持 ちすら上手く読み取れない私が、人外である金魚の気持ちなど分かるはずもないけど。
籠の鳥は空に帰りたいと思うかもしれない。動物園の動物たちはそれぞれ森や草原へ、水族館の生き物たちは故郷である海へ。
けれど人間の手によって水槽の中で生まれたこの金魚たちは?
帰りたいと思う場所があるのだろうか。
野生の金魚は何処に住んでいるのだろう、そもそも金魚は野生でいるんだっけ、なんて考えながら掛け時計で時間を確認し、部屋を 後にする。
思考ばかりがフル回転する。私の思考を邪魔するものはいない。
私はそんな静かな空気が好きだったけれど、それがあまりよい事ではないのは知っていた。
一度溢れ出した思考という潮は、どんどん満ちて深い海をつくる。私はそれに溺れる。酸欠の脳は正常に作動できない。そして満ち た潮は、なかなか引いてはくれないのだ。
全てそれのせいにはしないけれど、私が人付き合いが苦手な傾向にあるのは、この影響が大きい。
現実を生きているのに、私の精神は現実ではない脳内を巡っていて、いつも自己完結だ。
答えが出ようが出まいが、一人だけで、完結している。
完結した、私の世界。
その世界が他人のものと混ざり合い、答えのない終わり方を拒み始めたのは、さて、いつの事だったかしら。
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断片ばかりが溜まっています。
2012年03月21日 00:37 by 兎谷
「もし明日が人生最後の日だとしたら、何をしたいと思う?」
放課後の教室。先輩が部活に来ないので探しに来たら、顔を合わせるなりこの質問。
自分以外、誰もいなくなった教室で、ぽつんと席に座っている先輩は実に退屈といった様子で、そんなよくある問いを私に投げつけ てきたのだった。
「何くだらないこと言っているんですか。部活、出て下さい」
「うん、わかった」
返事だけは素直なのに、席を立つ様子は見られない。退屈げに椅子を傾けては揺らしている。
「さすがに先生も怒りますよ、行きましょう」
「そんなに出て欲しいならマネージャー使わずに自分が呼びに来い、って伝えておいてよ」
「またそんなこと言って……」
溜息を吐くと、苦笑いされた。そしてその後、手招き。
「ちょっとここに座りなよ。何か話そう、退屈なんだ」
「先輩!そんな暇があるなら部活に――」
「はいはいはいはい。とりあえず座りなって。お説教はこりごりだけど、座ってくれたら聞いてあげないでもないよ」
先輩は自分の前の席の椅子を引いた。けれど私は仁王立ちをして、絶対座らない、という意志を示す。じっと見つめられて数秒。
溜息を深く吐いて先輩は立ち上がった。
「しょうがないなぁ」
やった!と思わずガッツポーズ。それを見た先輩はジト目で、
「練習には参加しないよ」
口の端をにやりと歪めて笑った。
肩を落として絶望した私を見て、吹き出す。
「冗談だよ」
全く先輩は性格がよろしくない。
2012年03月21日 00:30 by 兎谷
「何故だぁぁぁぁあああああああ!!!!!」
叫び声がそこそこ広い室内に響いた。
「何故、こうも現実は面白可笑しくできていないんだぁぁ!!??」
先ほどの叫び声の主が続ける。
「小説の中じゃ、漫画の中じゃ、こんなにも面白いことを主人公達は体験しているというのに!!」
その答えには、『お話だから』としか答えようがないだろう。
声の主が手に持っていた文庫本を机に声の勢いとは裏腹に優しくゆっくりたたきつけた。
「こうなったら、こうなったらぁぁぁああああ」
狂ったように大声を出して叫ぶ声の主。部屋の中を埋め尽くすように積まれた本によって外へは聞こえなかったが。
「この僕が現実を小説の中のように面白くするしかないじゃないか!!!!!!」
何でそんな発想になるのだろうか。
「しかし、僕には人を笑わせるような芸人の才能はない」
一転、かなりトーンの落ちた声が室内に響く。同時にどんな仕掛けなのか室内も気持ち暗くなった気がする。
「だったら」
また何か思いついたのか。声が明るさを取り戻す。
「僕自身が、小説の中の出来事を再現するしかないな!!!!」
何でそうなるのだろうか。
☆★☆★☆
短編小説の冒頭として書き始めた文です。
やっぱり、少しギャグ調が強いですね。イマイチ。
他の方々と調子があまりにも違うので「こんなんでいいのかな………」
と不安になってしまいます。
2012年03月17日 15:13 by 創匠
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