断片小説
短編小説よりさらに短い、というか、小説の体を成してない。
でも、今思いついたシーンを書きたい、そんなことってあるじゃないですか。
そんなあなたの、日の目を見ない物語の欠片を、チラ、と発表してみませんか?
それが面白そうだったら、ブログの小説の方も読んでみようか、と思われるかも知れませんよ!
2007年09月21日 16:46 by 石瀬醒
君は、貴方はいま何処にいますか?
―――サァアアア!!
車の外では雨がこれでもかと降っていた。
憂鬱な気分のボクはココロが晴れることもなくただ見つめるしかない。
ただ、車の外から幼馴染の姿を追うことしか出来ない。
臆病な自分に愛想を尽かすことしか出来ない。
ただため息を涙の代わりに漏らすことしか出来ない。
「次はアレがいいな♪」
「あれか、似合いそうだね!」
「えへっ!」
照れたように笑う彼女。
ああ、何時からだろうか?
君が僕の脇をすり抜けて『貴方』になってしまったのは。
遠い距離。
壁越しの距離。
雨というカーテン越しの距離。
親友というコンプレックスの距離。
【届かぬ旋律】
貴方が幸せならばそれでいい。
そうおもった自分が愚かで……
貴方へと羽化させてしまったキューピッドは僕なのに
ココロの溝は深まるばかり。
ねぇ、貴方はいつ振り向いてくれますか?
執事×お嬢様
「主、夕食はハンバーグの予定ですので。」
「分かった。」
カタカタカタ…
「何をなさっているのですか?」
「何って…仕事に決まっているだろう。」
「デザインですか?」
「あぁ。」
カタカタカタ…
「主、」
「あぁもう何だよ!」
「あとどれくらいで終わりますか?」
「_なんだ、寂しいのか。」
「朝からお仕事なのでつまらないです。」
ぎゅ、
「執事の癖に後ろから抱きつくなんて、」
「主が悪いんですよ。」
「ふぅん…」
バタンッ
「仕事は夜でも間に合う。構ってやろう。」
「主!」
「ほら、おいで?」
_____________
性別が謎…
2011年01月24日 16:49 by 黒魔。
「人類は四足歩行から二足歩行へと進化することにより、道具の使用を可能としました。しかし、その結果歩行スピードは劇的に遅く なったのです」
「そうですね。先輩」
「ならば今こそ原点に立ち返り、四足歩行に近い形をとることで次の陸上大会では宿敵、山丘中学に目にもの見せてやるのです」
「なるほど先輩。理屈はよくわかりました。でも一つ質問があります」
「何?」
「なぜ三足にするんですか?さっきから右腕だけあげすぎてるせいで右腕に血が通ってません」
「二足から四足にすると退化になっちゃうでしょう。そこで二足の長所と四足の長所を取り入れた三足歩行が一番適当且つ画期的な んです」
「なるほど。でも先輩。一つ問題があります」
「何?」
「バランスが悪くて、とてもじゃないですけど走れません」
「そう!だからこそずっとその姿勢を保たせているの。慣れれば今にチーターを越えることができるでしょう」
「・・・・・」
「さぁ、進化は目前!!後輩よー!走ってみろー!!」
「はい!」 ドテッ
「・・・・」
「・・・・いや、無理です」
2011年01月13日 20:27 by ラン丸
螺旋の階段を駆け上がった。この白い塔のてっぺんに、空があるのだ。追ってくる敵を混乱させて自分から引き剥がす役をおってく れたハクのためにも、誰よりも早く頂上にたどり着いて、空を開放しなければならない。アオは走った。
塔の白い階段と白い壁はアオの頭を朦朧とさせた。白い階段はどこまでも続いているような気がして、一定の間隔をあけてついて いる窓から見える景色も白で、アオは塔の天井に辿りつかないかもしれないと不安になった。だから、上を見上げて走った。まだ小さ くしか見えないが、階段の終わりにドアがあるのが見える。その白いドアを見つめて、アオは走った。
空がどんなものなのか、アオは知らない。ただ、頭上に広がる雲が消えうせると、青が天空に広がっているのだと聞いた。空はど こまでも青く、誰にも触れることの出来ない、全てに与えられる奇跡だ。人は皆、空の下で生まれるのだから。と、父の言葉を思い出 す。
許してほしいと思った。空は閉じ込められている。だから、空を開放するなら、その空を閉じ込められているものに触らなければ ならない。もしかしたら、開放した瞬間に空に触れてしまうかもしれない。誰のものでもない空を閉じ込めたあいつ等の罪は重くて、 誰も触れることの出来ないものにただ一人触れてしまうかもしれない自分も、罪を負うかもしれない。だからそのときは、誰に頼めば いいのか分からないけれど、自分を許してほしいとおもった。
アオにとって、空は不可侵だった。神のようなものだった。ようなものであって神ではないのだが、アオは純粋に、自分だけ絶対 的な存在に触れるのはずるいと思ったのだ。
空を閉じ込めたものは罰を受けた。では、空を助けたいと思うがゆえに空に触れるのは。
空の色の名前がつけられた少年は、本来空が見えるはずの天井を見上げ、色んなもののために走っていた。
※多分時間があるときにブログにあげる。
2010年12月30日 17:12 by 小桜 羽色(こざくら はいろ)
白亜の屋敷の一部屋に、彼は息を潜めていた。壁の穴に引っ込んで、黒いビーズのような瞳を輝かせて、目の前を行き来する、巨大な 人間の靴にたびたび視界をさえぎられながら。引き出しをガシャンガシャンやられるたびに、彼の小さな心臓は飛び上がった。
「これは、珍しいお客さんだね」ふと、背後から声を掛けられた。「君達の一族は、外壁を這うものだと思っていたけれど」穴の奥 からぬっと顔を出したネズミが、ヒゲを震わした。
「外には火がありませんからね。あなたの巣穴の入り口に隠れていた事を、どうかお許しください」彼は礼儀正しく言う。
「トカゲが火を眺めに人家へくるなんて、これまた珍しい」
「サラマンダーを探しているのです。燃えるような気性の、真紅のトカゲ。赤毛の王女のような情熱家で、炎の中に住んでいるはず なのです。ですが、この家の暖炉にもいないようです。あんなに大きくて、ごうごうと薪を食らう炎だというのに」
「そういえば、暖炉のそばで炎のドロップを拾ったっけ」ネズミは巣穴の奥へ行き、ガサゴソはじめた。「赤い王女の手がかりにな るか、分からないけれど」
ネズミが転がしてきたルビーの指輪を覗き込むと、トカゲは感嘆の声をもらした。
「赤いトカゲがいる!こっちを見てる、紅蓮の瞳で!」
彼は赤い宝石に映りこんだ自分を見て、そう叫んだ。
朝日が屋敷の壁を照らす頃、彼はその白い外壁を這っていた。指輪を首にとおし、吸盤のついた指でそろそろと。
壁の向こう側では、宝石商人が高価な指輪をなくして、頭を抱えているとも知らず。
「さあ、冒険の始まりだ」
彼が叫ぶと、不思議とルビーもこう言い返したのだった。
「宝石箱からでは知りえない物語を見せてちょうだい、トカゲの騎士よ」
end
2010年12月28日 01:30 by sakina
誰の物でもない、私。理由もなく、生きる私。
楽しい? そう聞かれれば、私は首を振る。悲しい? そう聞かれれば、私は首を振る。生きたい? そう聞かれれば、私は首を振 る。死にたい? そう聞かれれば、私は首を振る。
だって、私は生きているつもりはないから。
それを人は悲しいという。でも、私はそんな事を思った事は無い。私は、誰かの為に戦っているから。誰の物でもない私は、誰かの 為に戦う。それはイケナイ事なの?
誰かが私で安らぐ。それは、あってはならない事なの? 分からない。分かるつもりも、ない。だから、私は、このまま死んだよう に生きるの。楽しくも、悲しくもない、そんな日々を私は泳ぐように。
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次(未定)の作品の主人公の心情。鬱になりそうw
小説?詩?どっちか分かんない。
あれ?俺何してんだ・・・?
ここどこだよ。お前はだれなんだよ。
真っ暗なところに二人きり。
なんでお前は俺の首を絞めてんの?
なんで俺はお前の首を絞めてんだよ。
「お前なんて大嫌いだ。」
とお前と俺は言う。何で?分からない。
大嫌いと言ったのに、
なんでお前は泣きそうなの?
なんで俺も泣きそうなの?
そして
なんで
お前は
俺と
そっくりなの?
黒猫は歩いていました。
夜の道。
真っ暗街の、真っ暗通り。
時々お月様の光に照らされた道や壁が青白く光っています。
白いスポットライトを横目に見ながら、黒猫は真っ暗の中を歩いていました。
突然、黒猫は真っ暗な海に落ちました。
ばしゃあん。
ざぶん。
ぶくぶくぶく。
幾重にも光る星が黒猫の周りにありました。
星で満たされた海の中、黒猫は思いました。
なんてきれいなんだろう。
それに比べて僕のからだは何の色も輝きもない。
一つでも目の前の色を宿せたなら、どんなにすばらしいだろう。
気がつくと、黒猫は砂の上にいました。
体を起こすと濡れた毛に砂がまとわりついてきます。
暗闇の中、じっと目を凝らして自分の前足を見ました。
いつもと変わらない黒があるだけです。
黒猫は少し悲しくなって鳴き声をあげました。
空にはお月様が黒猫を眺めながら輝いています。
真っ暗通りを照らしている光が自分にも降り注がれている事を黒猫は知りません。
猫は身体をふるわせると、再び真っ暗街へと歩いて行きました。
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発掘して発見したので久々にお邪魔します。
なんだか微妙な中身になったためか放置してたみたいです;^^
シリーズものとして書けそうな気はするんですが、いかんせんネタが…!
2010年12月21日 18:40 by はちや
現在プロット段階の話の主人公の心情的な?
まだ思い付いて間もないので変わる可能性大ww
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HERO
ねぇ、覚えている?
子供の頃にみんなで願ったね
私達は正義の味方になりたかったんだ
弱きを助け、悪を挫く
最高にカッコイイHEROって奴になるんだって
誓いあったよね?
いつか大人になって忘れてしまった願い
諦めてよかったの、その想い?
思い通りにならない世の中で
HEROなんていないと知った子供の頃
世界は私達が思っている以上に複雑で
どれが正義でどれが悪かもわからない
何よりHEROでいられる力なんて私達にはなかった
HERO、その道はどこに繋がっているの?
HERO、貴方の強さはどうすれば手に入るの?
みんなみんな
大人の階段を昇るにつれて
捨てていったHEROの夢
私は今も捨ててないよ、あの時の夢を
小学校の作文では笑われたけど
中学校にイジメも助けられなかったけど
高校生では白い目で見られたけど
それでも私は諦めてないよ?
ねぇ、HERO?
貴方は確かにいるよね?
信じたい
信じられない
それでも、やっぱり信じることを止められない
貴方を忘れられない私は愚かなの?
ねぇ、HERO?
私は覚えているよ
貴方の最高にカッコイイ後ろ姿を
この世界で正義と呼べるものなんて
どれだけあるのかわからない
どれが本物かもわからない
それでも、私は正義でありたいんだ
HERO、その背中に追い付きたいんだ
誰にも共感されない
My Road, My Desire!!
ただ――君が居てくれるだけで、僕は嬉しかった。
何をする訳でもなく君が僕の傍にいてくれるだけで、温かい気持ちになれるから。
まんまるに目を丸くさせてガラスケースに並ぶ人形を観る姿は、無邪気でかわいかった。
それなのに時折覗かせる大人びた顔は、少女のそれとはまるで正反対。
艶やかな『女』を思わせる。
「やっぱり凄いね」
目の前で笑ってくれるだけで、楽しくなれた。
笑った時の明るい笑顔は、僕からどんなに辛いことでも忘れさせてくれるから。
そんな、いつか見たやさしい日々。
今はもう浸れない、甘い夢。
いつも当たり前に居た、大切な君がいなくなった日。
とても悲しかったけど、僕の目からは一度も涙が流れずにいた。
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よくある展開ですけど、こういうの好きです。
それでは~
2010年12月17日 23:35 by しろつき
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