断片小説
短編小説よりさらに短い、というか、小説の体を成してない。
でも、今思いついたシーンを書きたい、そんなことってあるじゃないですか。
そんなあなたの、日の目を見ない物語の欠片を、チラ、と発表してみませんか?
それが面白そうだったら、ブログの小説の方も読んでみようか、と思われるかも知れませんよ!
2007年09月21日 16:46 by 石瀬醒
決して怠慢な気持ちで忍び込んだつもりは無いが、失態を犯したのは事実だ。
廊下を走るのも疲れてきた。少年は「どうか不在でありますように」と祈るように願いながら、目星の付いたドアを素早く静かに 開ける。
「―――――――ッ!?」
開けた先は小さな部屋で、極めて簡素な大きな箱と、自分を見て驚きに眼を見張る一人の痩せ細った少女しか居なかった。箱と少 女だけなのに、それでも「狭い」と感じる程その部屋は小さかった。そこに少年が紛れてしまっては尚更だ。
(ヒトが居たか…!)
思わず舌打ちしてしまう。その音に、少女は怯えたようにビクリと身を竦めた。
「オイ! どっち行った?」
「コッチに走っていったのを見た!」
少年を捜す声が大きくなってきた。確実に近付いて来ているのを悟り、益々焦る。
――グイッ!
「ッ!?」
いきなり腕を引っ張られ、少年が慌てて自分の腕を見れば、先程の少女が細い細いその両手を絡ませて、一生懸命部屋の奥へと引 っ張っているのだ。
少女は必死な様子で、箱と壁の間に少年を追い込んだ。
(あぁ…捕まるのか……)
片手のナイフを握り締める。女子供は傷付けたくないけれど、この状況下ではそうも言っていられない。
だが――。
少女は壁に追い込んだ少年の身体に被さるように、壁に両手を付いた。今にも泣き出しそうな黒い瞳や、顔の両横を護るように壁 に付けて震える腕も、何もかも眼の前の少女のモノだ。
(もしかして…匿ってくれているのか…?)
少年は驚いて、改めて少女を見た。そして――気付く。
(足首に鉄輪…奴隷か…。着てる服ボロボロ…。それにしても酷いな…傷だらけだ……)
少女の足首に番号の入った鉄輪が見られ、彼女の剥き出しの両腕や首元や素足は痛々しい傷でいっぱいだった。奴隷に対し酷い扱 いをする者は多く居るけれど、女の子にこんなにたくさん傷を付ける神経が判らない。
カタカタと震える腕や肩は小さく細く、この事がもしバレたら殺されるかもしれないのに、震えるくらい怖いだろうに、それでも 少女は護ろうとしてくれているのだ――屋敷に忍び込んだ盗賊なんかを。
砂漠っぽい国。一匹狼系の盗賊少年と、お金持ちな家でこき使われてる奴隷少女の邂逅。のイメージで。
2010年11月07日 19:53 by 久。
キミ知っているかい?
シンデレラの話
あの鏡よ鏡っていう妬み深いお妃はさぁ
シンデレラに毒林檎を食べさせたよね
で、素敵な王子様が現れて……キスで目覚めて二人は仲良く暮らしましたとさってね
でも、あれには続きがある
シンデレラに毒林檎を食べさせたことがばれてしまったお妃はね
そのあと、熱く熱した鉄板の上にはだしで放り出されるのさ
お妃は、あまりの熱さに飛び跳ねる……その様はまるで踊りこのようだったそうだよ
と、ここまでは、たぶん、作られたお話でね
ボクは思うんだよ
お妃の足の皮膚は焼きただれ――それはきっと肉を焼いた香ばしい香りが知ったはずなんだぁ
それを見守っていた何人かはなんて残酷なことをとその場を立ち去ったかもしれない
でも多くの人は、悪行の限りをつくした美しいお妃がなぶられいたぶられる姿に、どんどん興奮して言ったと思うね。
やがて踊り疲れたお妃は、ついに力尽きて鉄板の上をのた打ち回る
グルグルとね。
するとやはり、いい感じに満遍なく体中が焼け爛れていき、肉のこんがり焼けるいい匂いがあたりに漂いはじめる。
興奮状態になった群集はもう、我慢なんてできないさ。
お妃はそのまま、群集の餌食になったのさ。
どうだい?キミは共感できるかい?この話?
「そうかもしれない」……という心の『ゆらぎ』がやがて大きな振り子になり、「そんなはずはない」という理性と往来しはじめる
あとは簡単なことさ
一旦湧き上がった疑問は、確かめずにはいられなくなる
さぁ、キミも食べてみるかい?
2010年09月14日 17:13 by めけめけ
カラカラ国の城下町は活気が溢れていた。市場では数えきれないほどの人が溢れていて、まるでお祭り騒ぎのようだ。市場は三ヶ所に 分かれており右から魚屋、肉屋、八百屋と並んでいる。中にはいらない玩具や小物、衣類などの中古を取り扱っている店も混じってい る。料理の材料を買うために来た主婦や子連れの親、そして一流シェフらしい体格の良い男性が白衣の上にジャンバーを来て歩いてい る。
その市場で唯一の花屋。そこで一人の気前の良さそうな男性が花を見ている。彼の名前はジョニー・カラゴンという。
「ジョニーちゃん。今日も小鳥ちゃんにお花かい」
「そうだよ、よくわかったね」ジョニーは花を嗅いだり近づいて見ている。
(いつもやってることじゃないの。まぁいいやジョニーちゃんのことやわ)
「今日はポピーがオススメだよ」
「そうなのかい?じゃあそれもらおうかな。何コチ?」
「530コチよ〜今ラッピングしとくからねぇ」
「ぁ、それじゃなくて紫が良いな。」と言い、テーブルクロスに並べられた紫色のリボンを指で指した。
「これかい?紫がすきなんて渋い小鳥ちゃんね」
まぁねと言い四角い馬鹿でかい蛇の革でできた財布を取り出す。
ジョニーは一流のハンターとして町中の人々に知られていた。特に彼が得意にしていたことはお尋ね者探しだった。別名は「万事解 決のジョニー」と呼ばれている。だが、裏では「女たらしのジョニー」と呼ばれていたりする。
ジョニーは魚屋の「魚人」という店の看板娘にしりを引かれていた。
orzorzorzorzorz
今かいてる「猫男」の断片です。
主人公はジョニーじゃないですが
ジョニーの行動を楽しむのも良いと考えたので
この部分を載せました。
興味を持った人は
ぜひ、読みに来てくださいね
コメントもお待ちしてます
追記:トピックの説明全然読んでませんでした-汗
『もしもUMAが部屋にいたら』
まず、この匂いだ。
異臭。
この場所にふさわしくない、湿気交じりの、土臭い匂いが、かすかに鼻をつく
かすかに。
ヤツの身体自体はそれほど大きくないのかもしれない
或いは、この部屋に侵入して、まだそれほど時間が経っていないのか
生き物が物陰に隠れるのは、自分の身を守るためか、
或いは・・・
或いは獲物を捕食するため
どうすればいい?
まず、今一番考えなければならないこと
それはこの足
ジーンズから無防備にさらしているこの素足
もし、ヤツがこのベッドの下に潜んでいるとした場合・・・
その場合は・・・
早く足をベッドの上に上げるんだ!
畜生・・・動かねーよー
畜生・・・怖えーよー
落ち着け、落ち着くんだ
そう、相手に隙を与えないように
足を上げようとするからダメなんだ
ヒザを伸ばすようにすれば・・・
う、動く、これなら
シューーーー
次の瞬間、それはまるでヘビが舌を出しながら相手を威嚇するような音が足元から聞こえた
ぐぁぁあ!
悲鳴を上げるつもりはなかったが、思わず口から漏れた声は、口からでたというよりかは、鼻からもれたという感じだった
間一髪
ボクは両足をまっすぐ伸ばし、時計と反対周りに腰を回転させて、どうにか素足を「ヤツ」から救い出した
「畜生!スリッパを履いて来るんだった!」
だがボクのおかれている状況は、一向に改善されてない
なぜなら、「ヤツ」はボクの真下に潜んでいるのだから
2010年09月06日 13:37 by めけめけ
真っ白な楽譜を渡された。
…いや、真っ白、と言うのは語弊がある。五線譜と音符はきちんと描かれていたのだから。
でも、それだけ。
テンポが書かれていない。
否、それだけじゃない。
拍子も書かれていない。調も指定されていない。小節で分かれてすらいない。
書かれている音符も、ただの丸。よく形容される“おたまじゃくし”の頭の部分だけ。尻尾がない。音、ではある。一応。
弾こうと思えば弾ける。―――自由に。そう、自由に。
テンポも拍子も自由。
モデラートでもアレグロでもアンダンテでも。
長調にするのも短調にするのも。
四分の四拍子でも、八分の六拍子でも、二分の二拍子でも。
音符を四分音符にするのも十六分音符にするのも。
自由。
滑らかに弾きたかったらスラーを。
音を跳ねさせたいなら、スタッカートを。
弱く弾きたければピアノを。
強く弾きたければフォルテを。
書き込めばいい、この楽譜に。
そうして作り上げるのだ、自分の音楽を。
この楽譜に正当はない。
だからこそ。
私は弾けないのだと言ったら、あの人は笑うだろうか。
*
突発的に書いた代物です。
音楽系の話が書きたいと思って思いつきました。
2010年09月05日 21:15 by 大海 奏
↓は今ブログで掲載している小説の冒頭です。
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事実
麻薬と向精神薬は、中枢神経系に作用して精神に影響を与える点では、広義的に同じ分類の薬物である。依存性や毒性、社会的悪影 響を及ぼす可能性のある向精神薬作用を持つ薬物を、麻薬として分類している。
上記のような脳内の神経伝達物質に影響を及ぼす薬物は、決して我々にとって無関係なものではない。アルコールやニコチン等、我 々の身近に存在する酒や煙草は脳に影響を与える物質である。
そして、世界でもっとも使用されている向精神薬作用を持つ物質は、アルカロイドの一種、カフェインである。
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アルカロイドは窒素原子を含んだ植物毒のことです。
ちなみに、カフェイン中毒ってのもあったり……。
怖いですね、ってお話。
NO麻薬
地獄に落ちたくなければ使うなって話のつもりが、
主人公が悪い奴で悪い奴で……。どうしましょうwww
使うつもりで使わなかった文を、ここに載せておきます。
この小説は、当ページでは扱っておりませんのでご了承ください。
【信念は、血の紅に染まり】
「ッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ!!!みじめだな、仮面がなければ生きられない体になっていたとはなぁ・・・・・ックククク ク・・・・・・・」
視覚、聴覚、触覚・・・・・・すべての感覚を失った村正に、シルギアは話しかけた。右手には村正から奪った仮面がぶら下がっ ている。
すべての感覚を極限まで強化するカムイ機関を使った仮面には欠点があった。
たしかに、この仮面をつければ最強といっても過言ではない力を手に入れられる。数百キロ先、360度すべてが見える目、アリ が歩く音すら聞き分けることのできる耳、すべての物質をかぎ分けられ、どれほど離れてもスナイパーの火薬の匂いを感知できる鼻。 すべての危険を察知できる本能てきな予知能力。すべての感覚を鋭利にできるこの仮面は最強の兵器でもあった。
しかし、この仮面をつけることの代償は大きい。
目も耳も鼻も、この仮面をつければつけるほど使い物にならなくなって行き、最終的には仮面なしでは何もできない状態になって しまうのだ。
村正はこのことを十分に知っていた。
このリスクを冒してまでも、村正はかつての恋人であり、現代生物兵器の傑作でもある紗英を守りたかった。自分の持つこの力こ そが、争いを抑制し、すべてを救う力と信じている限り、村正は歩むことをやめなかった。
しかし、そんな歩みも、今終わろうとしていた。
すべてが無となり、進むことも、下がることもできずに跪く村正の前には、シルギアが額に銃口を当てていた。
「き・・・さ・・・ま・・・・ゆ・・・さん」
自分の声も分らぬ村正のこの言葉のイントネーションや発音は聞き取れないほどに無茶苦茶であった。
「死神だとか殺人鬼だとか呼ばれた男が、なさけねぇなぁ。ッククク・・・長い戦いだったぜ?それじゃぁ、終わりにしようぜ」
シルギアは高笑いをしながら、引き金を引いた。
スペースありがとうございます!
こんな駄文ですいません。。。。
2010年08月10日 22:17 by √†そのちー†Σ
「怒ってる…絶対に」
木履(ぼっこ)の鼻緒が外れて足を滑らせた
擦りむいた脚から血が垂れている
斯く言う己も、冑が何処かへ投げ出された
山道から逸れて落ちてしまったのだ
と言うより落されたに近い
彼の人が腕を掴んで引き摺り、誘ったのだ
早々に駆け上がれば問題なかった筈、なのに
眼に囚われて
誘われた
銀色の尻尾と耳が震えている
若しかして、若しかしなくても無意識だった
互いに何かに圧されたのだ
擦れる着物、土埃、手の密着、一瞬の事なのに
未だ昂揚している
***************
小太郎(BSR)とウチの銀狐です(*^_^*)
上手くいけば続くやもです←
2010年08月07日 00:33 by 杜里 リュカ
「Unknown」
ふと疑問が浮かぶ。
解決しようと頭を働かせてみるが一向にがっちりハマるピースが見つからない。
―もどかしい!―
揺らめきの中検索スペースに文字を打つ。
どれも答えを導きはしない。
―やっぱり自分って…―
ずれた考えを持つ私は此処で一人居るのは何とも不安定か。
紡ぐ言葉は何も導かない。
伝わらないもどかしさ。
どこか誰もを避けている自分。
―伝わらないことが怖い―
この無知さを誰もが哂った。
悔しさから私は歪んでゆく。
集団を哂い、我こそが孤高だと見下す。
それが答えから遠ざかるとは知らずに。
揺らめきの中今も答えは出やしない。
-------------------
即席ですのでまとまってなくて申し訳ありません。
スペースありがとうございました。
「なぁなぁ 聞いて聞いて!」
「何?」
とびきりの笑顔でいきなりそんな事言われたら、
聞き返してやるのがいい人間だろ。
「空はこんなに青いのに」
また変な事を言い出す
「ほう」
とりあえず聞き流す
「風はこんなに温かいのに」
春だから当たり前だろ
「あぁ」
「どうしてこんなに眠いの?」
ぐっと眉間に皺がよる。笑顔を崩さないアンタを睨む
「しらね」
「で それ何?」
「キテレツのOPだよ」
「なにそれ?」
あぁ 今日もいつも通り
いつも通りにわけわんねぇ
あとがき
スンマセンっした!
2010年08月05日 23:55 by 双葉 雪
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