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【2】リレー小説1

【リレー1】(2007年12月30日募集分)

タイトル未定 ※完結後、メンバー内で決めましょう♪

【メンバー】
?出刃さん→?梅もなかさん→?史間→?らんららさん→?出刃さん→?梅もなかさん→?史間→?らんららさん

【あらすじ】
ゲームソフト制作会社に勤める、私こと浜崎京子。
給湯室に入り浸り、時々お菓子をつまみ食い。プレゼン全敗の私だったが、入社2年目、再びチャンスが訪れた。
金券堂の人気製品『まな板フィットネス』、もしくはヌンチャク型ハードの対応ソフトを提案することになったのだ。

決戦は明日。

私はとりあえずの企画書を手に、秘めた「とっておき」のプランを胸に、会議室へと向かう――


(※皆様からの感想トピ&イラストトピは別に立てています♪初めから読みたい方は『古い順に表示』をクリックしてください。 )

2008年03月21日 00:29  by 

コメント一覧 33件中、31~33件表示

  •                         ?

     「京子さん、お客様お見えになったのでお茶入れてくれる?」

     「はあ?女がお茶汲みする時代なんかとうに終わったと思ってたけど」

     「そういう時代になるにはあと100年ほどかかるねえ」

     退職後に、いや私が死んだ後に女性の労働環境がどうなってようが知ったことではな

    い。問題は今ちょっと手が離せないという事だ。しかし設定をぶち壊すわけには行かな

    いので、私は目の前にあるペットボトルを指差していった。

     「これ入れといて」

     「はあ?」

     三島は私の言った意味を理解しかねるふうだった。無理もない。客に既製品を出すな

    どという事は礼儀上ありえないということだろう。言葉の意味自体はすごく単純なのだ

    が、たんにこのシチュエーションで出てくる言葉ではないため、三島の脳をレーダーに

    例えると私の言葉がステルスの如く認識できないというだけなのかもしれない。

     「き、京子さん・・・・・・・・」

     三島がわななきながらやっとの事で口を開いた。何?と短く返すと続く言葉はこうだっ

    た。

     「一発目からぶち壊しですか・・・・・・・?」

     人によってはそう思うだろう。しかし私はこの問いに対する答えをすでに用意してい

    た。

     「安いお茶をいかにおいしく・・・・・だったっけ?ちゃんと設定はクリアしてるけど?

     これ、147円だから十分安いし、商品開発のプロが十分に企画開発を重ねて世に送

     り出した製品だし、その品質は何億という売り上げが証明してる。それにペットのまま

     じゃなくてちゃんと湯飲みに入れて出すんだから『いかにおいしく』っていう点では引っ 
     
     掛かるかもしれないけどその他の点ではちゃんとクリアしてるんだからぶち壊しって事

     はないんじゃない?」

     三島は何かいいたそうだったがこれ以上問答を重ねればこれだけで紙面が尽きてし

    まうと判断したのか特に何も言わずにペットのお茶を湯飲みに入れて私と目を合わさな

    いようにしながら入って来た時と同様に静かにドアを閉めた。

     

    2008年03月21日 12:51 by 出刃

  •                        ?

     私は奇抜だとは思ったものの正直その商品があまり好きではなかった。据え置き型

    のゲームというものは座して指先だけで楽しむものという考え方であるためだ。CMなん

    かだと明るく広い室内で誰の遠慮もなくユーザーが動き回っているもののあれを夜中に

    一人でマンションないしアパートの一室でやっている姿を第三者的に眺めたらどんなも

    のだろうと想像するとやはり「あれってアリなのかなあ」と思ってしまう。しかし健康には

    代えられないのかそれを指摘する世間の声はないらしい。寧ろこれからは金券堂の時

    代、とも言われている。つい先日までは暗黒屋の「ブラックボックス」なる危ないネーミン

    グのハ―ドが5万円台とかいうとんでもない値段であるにも関わらず「もうゲーム業界は

    あのハ―ドが単独で牽引していくとみて間違いないね」とか言われていたのにユーザー

    はかくも移ろいやすいものである。今は上記の2社と某国資本の「V−シェパード」が三

    つ巴のゲーム業界の覇権をかけて三つ巴の争いを繰り広げている。因みにV−シェパ

    ードの人気ソフトはは乱獲に怒った鯨がアイテムで武装しながらパワーアップしつつ捕

    鯨船を次々撃沈していくという見ようによっては危ないゲームで暗黒屋の人気ソフトは

    終わる気などさらさらないよといったタイトルの「ネバーエンディングファンタジー」だ。

    で、金券堂としては新機種の更なる飛躍を確約させてくれるソフトが欲しくてウチに依頼

    が来たという経緯だ。

     と、ざっとこれまでの経緯をおさらいしてさてどうするかと考えていると背後のドアが

    静かに開いた。同僚の三島だ。

    2008年03月21日 12:47 by 出刃

  • 第一話 新商品発案?


     私、浜崎京子は給湯室で思案に暮れていた。

     もうすぐ新商品のプレゼンがあるためだ。今まで一度も企画が通ったこともない京子

    としては二年目を迎える今年こそは何としてもかの新商品の企画を通したいと考えてい

    た。京子の会社はゲームソフトの製作会社だ。最近では金券堂の発売した「まな板フィ

    ットネス」なる商品が爆発的なヒットを記録していて、その対応ソフト、乃至はヌンチャ

    ク型のコントローラーが特徴的な同社のハード用のソフトを開発してねー、というのが

    今回の企画のテーマだった。

     

    2008年03月21日 12:46 by 出刃

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