ソラ
5(ラスト)
「この世界はマンガやゲームじゃない。ということはラスボスが強いとは限らない。主人公が――勇者が苦戦する必要もない。
面白味の為に事を長引かせる必要も無い。
さぁ、このくだらない舞台に幕を引こう。俺が『デウス・エクス・マキナ』となって」
怜治も白羽も状況が認識できまい。1つわかっていることはもう既に『春樹』は『春樹』では無くなっているということだけ。
怜治は思考する。聞いたことがある。人間の人格や性格は記憶に大きく影響されるらしい。今、完全に『春樹』と『ハルキ』と 『厳冬』と『亜季』の4人の記憶が一緒になっているとすればもう目の前にいる『春樹』は今までの『春樹』ではないのだ。
「『デウス・エクス・マキナ』または『デウスエクスマキナ』。クレーンで舞台へと降ろされる機械仕掛けの神。収拾のつかなく なった舞台に幕を引く終わりの神。安易な終わりだ? これはマンガでもゲームでも無いんだ。娯楽である必要性は皆無だ。
もう閉幕の時間だ。
そら、『デウス・エクス・マキナ』の登場だ」
そう言った春樹の覇気も殺気も気配もさっきとは比べ物にならないほど大きいく濃く強い。まだ分からないが恐らく身体能力もさ っきの比ではないだろう。
――そして終わりの神が動き出す。
――クレーンから下ろさせた機械仕掛けの神は一歩前に歩を進める。
2008年12月11日 23:48 by イフト ソラ
ソラ
4
そうすると『阿頼耶識』である『虚数空間』を『精神の世界』と考えれば良いでしょう。そしてこの世界は『実体の世界』となり ます。
そして『波動生物』とは個人の、あるいは多人数の、またはその全てが混ざり合った概念の塊です。それは『人格』となります。
それに『人工仙』というものはハルキより遥か昔から存在しています。人格障害である『多重人格』の人々がそれです。彼らは虐 待なり何らかの苦しみを伴う環境の中で発生しやすいです。それは今の状況、苦しみを『耐える、打破する、または自己の保護』とい う概念から生まれた人格が宿るからです。そしてそれによって生まれた『人格』こそが『波動生物』です。
神降ろしや霊の憑依を行う巫子や霊能者が絶えられないのは、強い『末那識』を持たずに自らの概念でない概念を探そうとして『 阿頼耶識』へと深く入り込みすぎて自らの『末那識』を『阿頼耶識』に捕り込まれてしまうことで精神が死んでしまうからです。
最後に、白羽の能力について説明をしておきましょう。彼女の能力は『阿頼耶識』に干渉することです。笛は力をセーブしてより コントロールをし易くするためのリミッターです。『阿頼耶識』から対象に概念を与え、その概念に囚わせることで思考を持つ生物を 操ることができるんです。
御静聴ありがとうございました。そろそろこの舞台に幕を引きたいと思います。知っていますか? 『多重人格』とはどれかの『 人格』をベースに他の『人格』を統合することによって治ることがあるんですよ。
白羽、最後だ。お願い」
春樹の最後の一言で白羽の奏でる音色が少し変わった。
<亜季、最後だけど本当に良いんだね?>
春樹は心の中で自分に宿っている亜季に話し掛ける。
<良いわ。どうせやらなくても消えてしまうんですもの。それならせめて……春樹、貴方の中で共に生きていくわ>
<僕も亜季と別れるのは嫌だ>
<……春樹>
<……亜季>
<<共に生きよう。共に歩こう。共に行こう。……死が2人を分かつまで>>
そして、2人の誓いと共に白羽の笛の音が止んだ。今度こそ沈黙と静寂が空間を支配した。そして最初に口を開いたのは春樹だ った。
2008年12月11日 23:47 by イフト ソラ
ソラ
3
「すみません、お爺様。貴方の目的は僕が別の形で実現させます」
白羽はまだ笛を奏で続けている。春樹と白羽以外は笛の音によって動きを封じられている。
「おいっ! 白羽、何のつもりだ!」
「それは今から僕が説明します」
怜治の抗議を春樹が一蹴するとまた笛の音しか聞こえなくなる。
「まずは貴方達の間違いから正していきましょう。今の僕は厳冬の記憶と知識、そして春樹としての記憶と知識を持っています。 そしてその僕が『虚数空間』を否定します。
確かに貴方達は優秀な科学者だったかもしれない。だが貴方達は視野が狭すぎた。全てを科学的、物理的に証明しようと考えて しまった。それが間違いです。
『虚数空間』とは、仏教の八識思想、第八の識である『阿頼耶(あらや)識』です。
八識には第一識から眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那(まな)識・阿頼耶識と呼ばれる五感やからだを通じて対象を認 識する8種類の心理作用のことです。『眼識』は視覚、『耳識』は聴覚、『鼻識』は嗅覚、『舌識』は味覚、『身識』は触覚、『意識 』は眼・耳・鼻・舌・身の五識に対する心、精神の動き。『末那識』とは自我、自己意識であり空(くう)という考えに反する誤った 意識。『阿頼耶識』とは感情の根源、深層心理の底の底。全ての心、精神の働きの源となる自我の芯。
そして『阿頼耶識』とは概念上、半球形をしており底では全ての『阿頼耶識』と繋がっている。即ち人間の精神の底の底、感情の 根源は全ての人間と繋がっています。
2008年12月11日 23:46 by イフト ソラ
ソラ
2
怜治が穴に辿り着くとそこに広がっていたのは広大なドームだった。そしてそのドームの中央に壮絶な死闘を繰り広げていた2人 が対峙していた。源一郎の身体は傷だらけで着ている衣服もかなりの面積が破れている。よく見ると腫れ具合から数え切れないほどの 箇所を骨折している様だが気にも留めないように構えている。対する春樹は血は殆ど流していないが痣が目立つ。
春樹は息を荒げているが源一郎は呼吸を全く乱していない。はっとして時間を確認すると春樹が亜季を宿してから8分が経過して る。恐らく波動生物である亜季を宿したことで精神的に、限界なのだろう。
――時間が流れる。両者とも一歩も動かない。恐らく動けないのだろう。達人同士の戦いは一瞬でけりがつく。それと同じなのだ ろう。
そして先に行動を起こしたのは源一郎だった。
「フフフフ……。恐らく貴様は勘違いをしている。私が抱えている波動生物は一体ではない。5体だ。」
そう言い放つと同じに源一郎の怪我が驚愕するような速度で回復を始めた。骨折の腫れも見る見るうちに引いていく。1分もし ないうちに全快した。
「う゛……ぐっ……なんじゃ!?」
源一郎の回復が終わると同時に春樹の、いや、厳冬の左手から棍棒が滑り落ち、その手が何かに抗う様に震えながら胸辺りまで 上がる。
――パチン
沈黙が。静寂が支配した空間に指を鳴らした音はよく響いた。
数瞬置いて怜治の真隣から笛の音が零れた。聞き覚えのある音色は何時の間にか怜治の隣まで来ていた白羽が吹いているものだ った。
「白羽! お前、何時の間に!?」
始めぎこちなかった音色がだんだんと安定してくる。
また数瞬の間を置いて、白羽の笛の音の意味を思い出し怜治は源一郎を振りかえった。
「がっ……やめろぉ……やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
しかし、笛の音で苦しんでいるのは源一郎では無かった。苦しんでいるのは春樹、正確に言えば春樹の身体を支配している厳冬 だった。
その間、チャンスであるはずだが源一郎は動かない。そして、厳冬の苦悶の叫びが途絶えた。
2008年12月11日 23:43 by イフト ソラ
ソラ
1
空気が振動し、建物の基盤が悲鳴を上げる。時折、直下型の地震のようにフロアが揺れ、コンクリートの壁や床、天井が陥没す るがその殺陣を披露する2人の姿は速すぎてはっきりと視認できない。
既に人間の、いや生物の域を超えている。まるでディスプレイに映った戦闘を見ているように現実味が無い。数次元では無い、 何十次元も違う世界だ。
亜季の精神が支配する春樹は右手で亜季が使っていた太刀、左手では春樹が使っていた棍棒を振るっている。両方共、本来なら 両手でも扱うのが難しい武器だ。対する源一郎は丸腰、だが波動生物を抑えこんでいることで得た圧倒的なエネルギーを中国思想で言 うところの『気』として放つことで応戦している。
怜治はその場を動かなかった。否、動けなかった。戦闘は自分の認識できる速度を圧倒的に超えている。2人が動き出す際に生 まれる圧倒的な衝撃は恐らく音速波、英語で言えばソニックブーム。物体が音速を超えた時に発生する衝撃波である。即ち、2人は音 速を超えて動いている。
通常、生身で音速を超えようものなら掛かるGによって内臓がやられ死にいたる。戦闘機などではそれに対しての対策をしなが らも脳に酸素が送れなくなって意識を失うことがある。そんな中、2人は戦っているのだ。対策もしていない生身で。
それに怜治と白羽の立つ半径1メートルほどの床を残して周囲は余すところ無く陥没して椀状の穴を幾つも穿たれている。これは 故意に怜治と白羽を避けている証拠である。下手に動こうものなら春樹か源一郎とぶつかり木端微塵に吹き飛ぶのがオチだ。
白羽はまばたきもせずに立ち尽くしている。怜治と違い直接戦闘をすることが無い白羽には現状を把握できていないのだろう。ま ぁ、そのせいで動けないのなら好都合だが。
そう思考している間にも戦闘痕が爆発的に増えていく。
突如、廊下にそれまでとは異質な轟音が響いた。廊下の先を見ると分厚い鋼鉄の扉に穴が穿たれていた。戦闘が止んでいることに 気付くまでに数十秒を要した。
2008年12月11日 23:41 by イフト ソラ
石瀬醒
8(最終)
「そうかの?」
隠世からの厳冬の声が哂った。
「うちの孫は、幼い頃から波動生物を纏っている。
遺伝子レベルでの強化も行っておる。
また、亜季もそっちの世界で成長し、人型に納まるのには慣れている…」
「ま、まさか?」
源一郎の顔色が変わった。
「並のイタコや霊能者なら、直接波動生物を生身に納めなどすれば一瞬でその生命を失うだろう。
だが、春樹なら5分、いや10分は動ける」
「させるか!」
脅威の降臨を懼れた源一郎が、春樹に襲いかかった。
どおん
1mの厚みを持つコンクリートの壁が震えた。
源一郎は頭から壁に激突し、1mほどの大穴を穿っていた。
傍らには、合気の動きで体を入れ換え、源一郎を壁に叩きつけた春樹が飄然と立つ。
「残念ね、もう来てるわ」
聞き覚えのある口調、怜治にもわかった。亜季だ。
「くそぅ…」
源一郎が向き直る、ダメージは無いようだ。
「よかった、亜季さんなら、勝てるのね?」
白羽が小声で聞いてくる。
「それがなぁ…」
怜治には分かっていた。
今源一郎が不覚を取ったのは、焦りから動きが粗雑になったせいだ。
亜季の動きは単なる武道の達人のそれに過ぎなかった。
(亜季ちゃんはまだ覚醒していない。人間の暮らしが長過ぎたのか…)
さっきまで必死に探していた脱出のチャンスが、今ここにあるというのに、怜治は動くことも忘れて彼等の戦いを見守っていた 。
2008年12月04日 10:50 by 石瀬醒
石瀬醒
7
「無謀、でもないさ」
春樹が呟く、声が若い。
「現に僕達はここ、最上階に到達した。
あとはお前さえ倒せば、『カロン』を破壊できる」
「私を倒せば…それが無謀だというのだ。
春樹、あなたは所詮人工仙の試作機だ。波動生物とのシンクロ率も容量も、遥かに私のほうが上。
あなたでは私は倒せない」
「ああ、それはそうかもしれない」
春樹は、よろめきながら立ち上がった。
「だが、こっちには亜季がいる。
こっちの世界でたった一人の、純粋な波動生物、亜季が」
「確かに、彼女が最大の脅威でした…何と言っても、彼女は人間として育てられ、一度も覚醒したことが無い。
どんな力を秘めているか、全くの未知数でしたからね…。
しかし、彼女を容れる人工生体は死んだ。
単独ではこの宇宙に存在できない彼女は、もはや消え去った」
源一郎は口角で微笑った。
「ゲーム・オーバーです」
「ふ」
今度は、春樹が笑みを浮かべた。
「お前はワシが死んだと思っておるようだがな」
再び老人、厳冬の声だった。
「ワシはそっちの宇宙での体を放棄する前に、自らの記憶と思考を一匹の波動生物にコピーすることに成功した。
ワシは今、こっちにいるんじゃよ」
「何!?」
虚数空間に“住む”などという事は、源一郎にとっても全く想像の埒外だったらしい。
「ワシと春樹とは、脳内のワシの欠片経由で通信が出来るんじゃ。
そしてな、今ここには亜季も居る。
そっちの宇宙にじかに曝されて受けた傷も、すっかり癒えておるわい」
源一郎は余りのことにしばらく凍り付いていたが、
「ふ、ふふふ、ふふふふ」
やがて、不敵に笑い始めた。
「どんな切り札かと思って聞いてみれば…
確かに意外だったが、亜季が虚数空間で無事だったとして、それが何だというのだ。
この世界に渡る憑代を失った今、亜季は私に何の手出しもできん!」
2008年12月04日 10:49 by 石瀬醒
石瀬醒
6
慶一郎ははじめて、余裕の仮面を捨てた真剣な表情を春樹に向けた。
「あなた達は愚かだ。そして無責任だ。
世界の全てを変えられる力を手にしながら、その重圧に耐え切れず、何もかもを抹殺して遁走したんだ。
私がその後を引き継ぐ。土御門と組み、世界をひれ伏させる超人軍団を率いて。
しかし、春樹や私のような人工仙は、兵力としては危険すぎる。
命令に従わせにくいし、退役後一般社会に出すのも問題がある。
兵器として大量に生産するのは、亜季のような波動生物人形のほうがいい。
もちろん人として育てたりせず、人工生体も数年で寿命を迎えるように合成する。
そのためには、『カロン計画』の完成が不可欠なのだ。
『カロン』装置には、異界の波動の発振子が必要だった。我々は波動生物である亜季を、発振子として利用することにした。
だが、本人が化け物である上に、化け物が護衛についている。」
慶一郎は苦々しげに春樹に一瞥をくれた。
「そこで、より混乱を大きくするべく、君たち、人間としては最高のプロを雇ったのだ」
「そいつは、光栄なこって…」
怜治が肩をすくめた。
「しかし、亜季は結局あんた達の手には落ちなかったぜ?観音計画とやらは失敗なんじゃないのか?」
慶一郎は、怜治の意図的な言い間違いを無視して言った。
「君達は全く役に立たなかったが、私の身代わりや海勢と言うアンドロイドが活躍し、彼女の血を大量に流させた。
我々はアンドロイドからの通信でそのことを知り、計画を亜季の憑代(よりしろ)である、人工生体の奪取に切り替えたのだ。
人工生体の内部には、生きた波動生物の組織が残っているのではないか、と踏んでね。
既に装置には現地から届いた彼女の血肉がセットしてある。
…くくく、どうやら、それで事足りそうだよ」
「…そうか、亜季が傷ついたことを知った春樹は、あんたらがその血肉を使うことを察知し、『カロン』装置が動き出す前に止め ようと…」
「無謀な吶喊を試みたのだ」
怜治の言葉を慶一郎が引き取った。
2008年12月04日 10:47 by 石瀬醒
石瀬醒
5
「待て待て、喧嘩の前に説明だろ!話が解らなくなって来ているぞ」
怜治の声が割り込んだ。
人ならざる者二人の会話に、全くの自然体でするりと入ってくる、この男もまた、一種の超人である。
春樹=厳冬が口を開いた。
「異界とこの宇宙とを物理的に結びつけて、波動生物を大量に捕獲しよう、という計画があった。
そうして、亜季の様な波動生物人形を大量に作ろうと言うのだ。
ワシ等はそれを『カロン計画』と名付けたが、その計画は破棄された。
そう決定した要因の一つが、亜季の不安定化じゃ。
初めての波動生物人形である亜季は、成長とともにその存在が不安定化していた」
「不安定って、どういうことだい」
怜治が聞く。
「エネルギーが意思と関係なく身体に満ち、暴走することがあった。…行動だけでなく、体の形も…。
本人は何も気付いてなかったが、ワシ等は、あの娘がいずれ、とんでもない怪物に変貌してしまうのではないか、と懼れた。
ワシは、いずれ亜季が暴走したときには、ワシの手で…始末をつけようと決意した。
異界とこの世とは並び立たんのだ。永く触れていれば歪みが蓄積され、やがて双方が破滅するしかなくなるのだ!」
「また妄想ですか」
神凪祈慶一郎が、冷ややかな口調で老人を諌めた。
「そうして、臆病風に吹かれたあなたは、全ての研究資料を破棄し、自殺した。
わが善良な兄はそれにショックを受けたのか、やはり期を同じくして引退し、ひたすら娘の亜季を可愛がる老人と成り果てた」
2008年12月04日 10:46 by 石瀬醒
石瀬醒
4
「なぜ、売らなかった?」
怜治が訊いた。
「世界の軍事バランスを変えてしまうような代物を、なぜ神凪祈グループの主力商品にしなかったんだ?」
「さあな、ワシも晃雲も、“商品”を身近に置き過ぎたのかも知れない。
それとも単に、老いたか…。
成長して行く孫達の姿を見守るうち、ワシ等は、この技術は公表しないほうが良いのではないか、と思い始めたのじゃ。
それに…亜季の周囲で、不気味なエネルギー変動が観測され始めていた」
「ウソだ」
それまで黙って聞いていた“神凪祈慶一郎”が、言葉を挟んだ。
「ここまでの話はともかく、そこからは嘘、あるいは恐怖に駆られた妄想だ」
壁にもたれた春樹は、ただ、ふん、と鼻を鳴らす。
「臆病風に吹かれたお前達老人が、全ての研究成果を破棄、抹消するなどという愚かな決断をしたから、私は神凪祈を捨てたのだ 。
機械化部門の開発したダミーアンドロイドを身代わりに置き、持ち出せるだけの資料を持って土御門に来た。
俺は土御門で『虚数空間』研究を続行し、この通り自らの体に仙力を宿すことに成功した。
お前達が破棄した『カロン計画』も、ここで、今夜私が実現する」
「馬鹿者め!虚数空間とこの宇宙を接続したら、双方が崩壊するのだぞ!」
「厳冬じいさん、あなたはもう死んでるんだ。黙って見ていてくれませんか」
慶一郎が春樹に向かって一歩を踏み出した。
2008年12月04日 10:45 by 石瀬醒
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